200CD 菊地成孔セレクション―ロックとフォークのない20世紀/菊池成孔
200CD 菊地成孔セレクション―ロックとフォークのない20世紀 (学研200音楽書シリーズ)
値段は、ちょっと高いんじゃねぇの? だけれども、“まっとうな音楽ディスク・バイヤーズガイド”としても、自分が持っているアルバムの評価を知る読み物としても、重宝する楽しい本だ。
プリンスのアルバムから、リー・コニッツの『サブコンシャス・リー』まで。
『マイルス・イン・ザ・スカイ』が、まるまる1P扱い!……などと、個人的には、かなりツボにくるセレクションとレビュー。
その理由は、おそらくセレクションに偏りがあるからだろう。
いや、偏りというか、選ぶ上でのルールだね。
すなわち、ロックとフォークをあえてバッサリと斬り捨てて選択の対象外にしているということが大きい。
ロングインタビューや対談も面白く、充実した中身だ。
私も、これを見て、もう一回聴きなおしてみようと思ったアルバム、いくつもあるからね(まだパラパラと目を通した範囲だけれども)。
成孔ファンも、そうでない音楽ファンも、一度はチェックしておきたい本でしょうね。
記:2005/11/01