【三文日記】2010年3月

   

3/1(mon)

餃子に天津丼。

古本屋にいらない本売り。

酔うと猛烈に文字を書きたくなる習性は昔から変わらぬようで、本日も深夜、自分のブログにジャズとはあまり関係のないことを書きまくり、さらに、友人のブログにもコメントしまくり。

3/2(tue)

確定申告の書類作りの日で、山となった領収書と格闘していた。

暴力的に野菜を突っ込んだ煮込みラーメンの晩飯。

津田晃『どんな人にも大切な「売る力」ノート』(かんき出版)読了。

3/3(wed)

税務署。

提出する書類を一枚持参するの忘れる(マヌケ)。

8世紀から10世紀にかけての荘園の推移を本で読んでいると、昔から税金の取り立てに苦心する国と、税から逃れる民による知恵の攻防戦が見えてくるようで、確定申告の直後ということもあり、学生時代はチンプンカンプンだった古代日本の土地と税制が、なかなかリアルにしみ込んでくる。

3/4(thu)

ここのところ、酒に弱くなってきた自分を実感。

もっとも、好みが変わってきてビールを飲むよりもウイスキー中心の飲み生活に変わったことも大きく、ビールのようなペースで飲んでいるから酔うのも早いというだけなのかもしれないが。

内藤誼人『最初の1分で先手を打つ無敵の心理術』読了。

3/5(fri)

次号の『ジャズ批評』誌の原稿の締め切りが今日だということに気付き焦る。

とはいえ、切り口は漠然と頭の中にあった上に、それほどの文字量でもないので、10分程度で一気に書き上げて入稿。

土産にもらった「はとサブレ」、久々に食べたが、昔よりも粉っぽくなってる?(それとも単なる“記憶が嘘をつく”現象?)。

3/6(sat)

暖かくなったり、雨が降ったりと安定しない天気が続いているためか、微妙に風邪っぽい。

ノンアルコールデイ、のつもりだったが、ポテトチップス喰ってたら、気づけば手がフォア・ローゼスのボトルに……。

成川豊彦『成功だけを考えろ!』読了。

3/7(sun)

ラジオの収録日にもかかわらず、朝から鼻水が止まらなかったため、これはヤバいとばかりに、風邪薬を飲み、局へ出かける時間の1時間半前に目覚めしをかけ、2時間ほ集中仮眠。

局に出かけるギリギリ時間まで、ナレーションなどの原稿を書きはじめるも、30分ほど時間オーバー、慌てて飛び出す。

TFMにて番組収録、ゲストはアルトサックス奏者の矢野沙織さん。

yanosaori

3/8(mon)

ミュージックバードのプログラムガイド誌の原稿締め切りが午前中までだったので、急いで書く。

最近、締め切りギリギリになってから急いで書くことが習慣となってしまっているが、これはべつに怠惰や逃げからくるものではなく(それもあるかもしれない)、「ギリギリのところで精いっぱい書いたから、あとは出来が悪くても仕方ないよね」といった諦めの心境と、いつまでも「あそこをこう書けば良かった」という未練がましい気持ちに陥らないための作戦ともいえる。

たっぷりと執筆時間をかけて書いたものを、締め切り数日前に入稿してしまうと、「時間をかけて書いたわりには、俺って大したことないよな、やっぱり直したい、こう書いたほうが良かった」という未練がましい気持ちばかり芽生えてくるのだ。

3/9(tue)

確定申告で税務署。

連日寒い日が続くが、今日の寒さは格別で、夜に雪。

和田秀樹[監修]・上野善幸[まんが]『[大学受験]逆転の受験勉強法』読了。

3/10(wed)

昨日、古本屋で大量に買った本を、それぞれ数ページずつめくって、きちんと読むものと、斜め読みして要点だけ掴むものとを分ける。

『ジャズ批評』誌連載コーナーのネタをウンウン唸りながら考える。

ジャコ・パストリアスのニューヨークのライブ音源を聴きながら、目を回す(年とともにジャコ特有のスピード感が、より一層速く感じるようになってきた)。

3/11(thu)

晴れ。

花粉症で苦しむ人によると、今日のような日は、常にコショウが周囲に漂っている状態に近いのだという。

石井貴志『あなただから、憧れの女子アナになれる』読了。

3/12(fri)

珍しく食欲なし。

ような気がしつつ、食べ始めると止まらず、うどん1人前のところ2人前。

石井裕之(監修)、森下裕道(著)『なぜ、あの占い師はセールスが上手いのか?』読了。

3/13(sat)

息子、バレンタインのお返しを買う気配まったくなし、というより、今日がホワイトデーだということをすっかり忘れて、友達の男女数名とで映画を観に出かけていった。

そのグループの中の女の子には、2月14日にチョコをくれた女の子もいるのに、手ぶらで大丈夫か?

内藤誼人『小悪魔な女は男を調教する』読了。

3/14(sun)

新宿の安居酒屋にて飲み会。

つまらなかったので早々に切り上げる。

タナトス・編著『死にたい』読了。

3/15(mon)

午後、半蔵門・TFMにて「快楽ジャズ通信」の収録。

ゲストは、アキコ・グレースさん。

夜、渋谷の「J'z Brat」にて土濃塚隆一郎さんのライブ。

akiko grace

3/16(tue)

『泣かないと決めた日』、お約束どおりの展開の最終回になることは分かっていつつも、それでも榮倉奈々見たさで観てしまう俺ってヤツは……。

夜、カップ麺の焼きそば(2人盛り)とビールとご飯で胸やけ。

相澤秀禎『人気づくりの法則』読了。

3/17(wed)

私の処女本『超・音楽鑑賞術!』の見本誌が1部、版元のヤマハ・ミュージック・メディアより届く。

知人から聞いた本当の話だが、ある高校教師が、生徒たちに、翌日学校に持ってくる教材をいつもより多めに指定したら、、親から「うちの子に重たい荷物を持たさないでください」とクレーム電話がきたそうな。

幼稚園ではなく、高校生の男子の親というところが笑うに笑えない。

3/18(thu)

昨日の話の続きだが、このような過保護に育てられた高校生が就職する5~7年後は、昨年や今年に就職した外国人新卒採用者が、職場の先輩になっているわけだ。

異国の地で言語や文化のハンディキャップを克服して日本の企業に就職した外国人はおそらく、同年代の日本人よりもはるかに厳しさを持っていると思われ、そのような外国人上司の下で働くことになる可能性もある現代の甘やかされ高校生の就職後の人生はいかに? なんてことを余計なお世話的に考えてみたりするノンアルコール・デイ。

曽野綾子『敬友録「いい人」をやめると楽になる』読了。

3/19(fri)

滅茶苦茶忙しいというわけではないが、どうにも空き時間が作れず、結局、朝飯と昼飯抜き。

晩飯は深夜の「きつねどん兵衛」のみ。

伊吹卓『ドンと開き直れば「運」はどんどんついてくる』読了。

3/20(sat)

TFMにて「快楽ジャズ通信」の収録。

収録後、近所の「山下書店」でディレクターの太田氏にバッタリ会い、しかも店内には太田さんが手がけている番組「寺島靖国のPCMジャズ喫茶」が流れていたので、2人で苦笑い。

その後「いーぐる」に行ったら、チャーリー・パーカー研究家のよういちさんもケニー・バレルに聴き入っていた。

3/21(sun)

新宿のタワーレコード。

松屋の牛丼。

焼きそば御飯。

駒崎弘樹『「社会を変える」を仕事にする: 社会起業家という生き方』 (ちま文庫)読了。

3/23(mon)

昨日より、マイク・モラスキー氏の『ジャズ喫茶論』を読んでいる。

面白いので、一気に読み終わらないよう、読む勢いにセーブをかけながら読んでいる。

久々に新潟の「スワン」に行きたくなった。

3/24(tue)

ベッシー・スミスのコンプリート・レコーディングスをのんびりと聴いていた。

なぜだか無性にコンビニの弁当を食べたくなり、チャーハン弁当を買って食べてみる。

食べた後、なぜ自分はこのようなものを食べたくなってしまったのかワケがわからなくなる。

3/24(wed)

まるで冬に戻ったかような陽気。

雨が冷たい。

渡辺仁『起業バカ』読了。

3/25(thu)

まるで冬に戻ったかような陽気が続く。

息子の学校の通信簿、勉強に関しての評価は「可もなく不可もなく」といった評価だが、生活態度は3点満点中オール3なので、本当は悪ガキのくせに、教師の前では「元気で品行方正な大人が思い描く理想の子供像」を演じているのだな、と思う。

マイク・モラスキー『ジャズ喫茶論』読了。

3/26(fri)

朝ジャズ、昼テクノ、夜クラシック。

息子が『リング』を観たいというので、レンタル屋で借りてきて十数年ぶりに再鑑賞。

監修/三田紀房&モーニング編集部『ドラゴン桜公式ガイドブック 東大へ行こう!』読了。

3/27(sat)

渋谷「duo」にて矢野沙織さんのライブ。

後、同行したジャズ友と居酒屋で呑み。

島田奈央子『女子ジャズ』再読了。

3/28(sun)

寒い日が続く。

書き込む量が多く、なぜかここのところ手帳が膨れてきた。

箱田忠昭『「できる人」のシンプル手帳術』読了。

3/29(mon)

あいかわらず寒い日が続く。

パスタ500g、ビール1リットル。

これが、個人的にはもっともオーソドックスで気分がよく、かつ健常だな、と実感できるバロメーター。

3/30(tue)

バリバリと周囲にアピールするかのような仕事ぶりでハードワークを演じている『働きマン』に影響されたかのような“勘違い女史”が、いまだ存在していることに笑える。

彼女のようなタイプは“仕事”が好きなのではなく、“一生懸命仕事をしている自分”が好きなので、自分がやりたくない仕事、あるいは自分には向いていないと勝手に思い込んでいる案件を頼まれたりすると途端にキレるという特徴があるようだ(つまり仕事のEQが低い)。

以前勤めていた編集部にも「働きマン」を読んで編集者になりたいという動機で入ってきたバイト女史がいたが、すべて使えない人たちで、「働きマン」の主人公・松方弘子の1/10以下の仕事量程度で、ほどなくして音をあげてやめていったことからも、マンガやドラマでモチベーションを上げ、主人公の生き様を自己に投影することも悪いことではないかもしれないが、主人公の能力・才能には目を向けず、コピーしやすい立ち振る舞いだけをコピーしたところで、それは単にイタイ人でしかない。

3/31(wed)

新しい目ざまし時計を買う。

湿度計と温度計がついているのはいいのだが、音が小さ過ぎる。

亀山早苗『夫の不倫で苦しむ妻たち』読了。

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