音版「カフェモンマルトル」(YouTube)もやっています♪

こんなセッションやだぞ

こんなセッションやだぞ

kiken

都内某所にある音楽バーに行ったら、ジャズが出来る人が揃っていたので、何曲かセッションをしました。

こういう飲みが中心、楽器もやりたけや弾けますよ的なバランスの店でのセッションは、酔った人たちがわいわい楽しく音を合わせる場だと割り切っています。だから私は演奏内容にはいちいちクオリティは求めません。
つまり、「うまい」「ヘタ」には拘泥しないということです。

しかし、音楽的なマナーや、音楽的なエチケットには、私はこだわります。だって、これを守らない人との共演は、ほぼ100パーセント不快な気分になりますから。

だから、口には出さなかったけれども、ピアノを弾いていた人、知らない曲だったら無理して参加するなよな、と思った。

セッションにおいての最低限のルールを知らずに、ただ単に「コードを知っている」という理由だけで、知らない曲に無理やりピアノで参加しては欲しくないのです。

たとえば、「C」というコードは、たしかに和音の構成音は「ドミソ」だけれども、だからって「ドミソ」のベタ押しで、ツェルニーだかバイエルばりの

♪ズン・チャッ・チャ

なリズムで、しかもキーボードのボリュームを上げて弾かれると、もう自分を含めて他の人たちが何をやっているのかわからなくなってしまうほどアンサンブルが濁ってしまうのであります。

しかも、昨日は現役で活動しているプロと、元プロのギタリストが加わったセッション。腕の立つご両名との共演だったのですが、せっかくの彼らのサウンドも、バイエルばりなピアノ伴奏でよく分らない内容になってしまったのが残念。

しかも、コード進行も知らずに、適当に自分で“アタリ”をつけた和音をデカい音で弾くので、もうアンサンブルは滅茶苦茶。かろうじてコードが合っている小節もいくつかあるにはあったのですが、この曲、後半は転調するんだよね。つまり、耳のいい人ならともかく、普通は原曲を聴いたことの無い人が演るにはちょっと無理がある曲なのです。

しかも、バッキングだけならまだしも、ギターがソロをとっているのに、いつまでたってもピアノで調子っぱずれなメロディを弾き続けているわ、4バースでドラムのソロのコーナーになっても相変わらずキーボードを鳴らし続けるわで、まったく意味不明な演奏となってしまいました。

さすがに、酔っ払った楽しい席での演奏とはいえ、限度ってもんがあるっしょ。

もし、「鍵盤に関しては多少弾けるから付き合ってあげる」という気持ちで参加するぐらいならば、「付き合って」くれなくて結構。
だって、いてくれない方が良い演奏になるんだもん。
むしろ、このようなセッションに参加したいのならば少しぐらい勉強してきて欲しいものであります。
スポーツにもルールがあるように、ジャズ、いやジャズに限らず、セッションにもルールがあるわけで。
たとえば、サッカーを楽しくやっているところに、いきなりルールを知らない人が乱入して場の空気を読まない滅茶苦茶なプレイをしたら、ヒンシュクだよね?

それと同じで、ジャズのセッションにも最低限のルールがあるわけなのです。

しかも、サッカーのルールほど複雑でも覚えることが多くもないので、ちょっとやる気があれば、すぐに覚えられることです。とくにルールブックが出ているわけではないので、これは心得のある人に聞くのがイチバン。
つまり口頭で教えられる程度のルールだし、覚えたら、後は実際に演奏することによって身についてしまうほどの事柄です。

あとは、様々な人の演奏を観察していれば、わざわざ勉強して暗記しなくとも自然に身についてしまう事柄です。

その程度の向上心すらないのであれば、最初からジャムセッションには参加せず、見学だけにとどめておいて欲しい。
自分が楽しければそれでイイというわけではない。共演者、そして音を聴いている聴衆もいるということを頭にとどめておかねばならない。だからこそ、人前で初対面の人と音を合わすには、最低限のモラル、礼儀、場合によっては教養が必要なのです。

べつに排他的になっているわけじゃないよ。

あるコミュニティに参加したければ、そのコミュニティならではの雰囲気やルールを察して欲しいし、勉強して欲しいし、勉強がイヤならば訊いて欲しいし、それもイヤならば傍観しているだけにして欲しいわけで。
少なくとも、音楽の演奏という共同作業の中で、“自分流のルール”をゴリ押しはして欲しくない。みっともないから。

たとえば、鉄道模型が趣味の集まりがあったとするよね? その会場にいきなりズカズカと土足で上がりこんできた門外漢が「Nゲージだなんてオタクの趣味じゃん、お前ら暗いよ。男は格闘技やれ、格闘技!」と言っているようなものなのだから(コミュニテイの空気無視・自分ルールのゴリ押し)。

喩えは極端かもしれませんが、ジャムセッションにおける最小限のルールも理解しないまま、自分流のズンチャッチャピアノで押し通すという行為は、それと同じ。本人が思っている以上に他の共演者に対しては無礼な行為だと思います。

以上、愚痴でした。

追 記
これを書いてから数ヶ月後、私はこのセッションをした店から「出入り禁止」をくらいました(笑)。
酔って暴れたとか、モノを壊したとか、女性客にしつこく迫ったとか、そういうことが理由ではありません。
どうも、ネット上で、今回のようなことを書かれるのが快くないというのが理由、らしい。
…らしい、というのは、直接面と向かって言われたわけではないので、実際のところ、この店が考えてることが、よく分からないのです。

「店に来ないでください」の通達は、メールと、このHPの掲示板への書き込みのみでした。
私の存在が“異端”だから、というのがその理由らしいですが、「異端」という理由で客を排除する客商売も珍しいですね(苦笑)。

もし、私のほうに非があり、店のほうも私のことを「出入り禁止」にするだけの正当な理由があり、それが私自身納得する内容であれば、そりゃあ私だって「スイマセンでした」と引き下がりますよ。駄々っ子じゃないんだからさ(笑)。
でも、そのためには、膝を交えた当事者同士での話し合いが不可欠だと思います。

その過程をすっとばして、掲示板に偽名で探りを入れてきたり、店と客の当事者同士の話し合いのないまま、多くの人が閲覧している掲示板上に「来るな」宣告と、「異端」扱いの書き込み。
さらには、この店のオーナーとママと仲の良い常連が、女性客を装った女言葉で、私への個人攻撃ともとれる中傷書き込み(私のことを「キモい」と書いているが、キモいのはどっちだ?)もあり、必然的に騒ぎは大きくなります。

しかも当事者たちよりも、掲示板を閲覧していた当事者以外の人たちのほうが、半ば野次馬根性も入っているので、様々な憶測や話しに尾ひれがついて盛り上がります。一時期は「2ちゃんねる」でも話題になったようだし(笑)。

おそらく、店と客同士の考えや感情の行き違いといったレベルなので、出来事としては、そんなに大騒ぎになるほどのレベルではありません。
にもかかわらず、かように騒ぎが大きくなったのは、店側が衆目が注視するネット上で「出入り禁止勧告」をしたからにほかなりません。

私も、様々な意見を頂戴したし、当事者以外の人たちの今回の騒ぎの寸評をいくつも目にしましたが、結果的に、一部を覗き、多くの方は、事態を冷静に見据えてくれていたことは嬉しい限りでした。

しかし、面と向かって私本人に「出入り禁止」を告げず、私のページの掲示板に書き込むような店は、そのやり方のマズさと、客商売としては「?」が残るやり方が、不特定多数に広まるカタチとなってしまったようです。

この店を知らない人にも「高野 雲と何かあった店」という印象がセットで認知されてしまったわけですから。

記:2006/05/26
加筆修整:2006/12/03

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