ブラックホールの法則

      2016/04/09

blackhall

「ブラックホールの法則」。

えーと、ついさっき、私が勝手に付けた名前ですが、これは、最近私がなんとなく感じている法則めいたものです。

別にブラックホールじゃなくて、太陽でも木星でも、要するに重力を持って、質量がたくさんある天体だったらなんでもいいんですけどね。

ただ、ブラックホールという言葉って、インパクトがあるし、存在自体が滅茶苦茶な重力じゃないですか。

私はバリバリの文系なので、ここらへんのところは、あまりうまく説明出来ないし、もしかしたら間違った認識を持っているのかもしれないけれど、要するに、

“質量に比例して重力は増大する”

ってことですよね?

違うかな。

ま、いいや。

そのまま続けて、もっと“子供語”で話を続けると、

“いっぱいあると、いっぱい引き寄せる”

ってことなんじゃないかと思います。

ほら、ブラックホールって、質量や密度がすごいから、星を吸い込んでしまうほど、ものすごい引力を持っているじゃないですか。

で、こういうことって、宇宙レベルではなくて日常的にもたくさんあるんじゃないかということです。

言い換えれば、“たくさんあるところには、たくさん集まる”ということ。

以下に箇条書きするいくつかの中にも、あなた自身思い当たることあるんじゃないでしょうか?

お金持ちには、よりたくさんお金が集まる

モテる人のところに、より多くの異性が集中する

恋人が出来たとたん、もっと気になる異性が出現する

忙しい人ほど、より多くの仕事の依頼が舞い込む

情報を持っている人に、より大量で良質な情報が舞い込む

ヤなことがあってヘコんでいる時ほど、再びヤなことが降りかかる

トラブルを抱えている人ほど、さらにトラブルを背負い込む

失敗続きの人ほど、また同じ失敗を繰り返す

行列の出来る店には、さらにたくさんの人が並ぶ

立ち読み客の多いコンビニには客が多い

アクセスの多いサイトやメルマガのほうが読者の増加が早い

……と、まぁそういったことです。

で、持っているジャズのCDが増えてくると、より一層加速的にCDの枚数が増えるし……。

って、実はそれを考えていたら思いついたことなんですがね(笑)。

いや、私の所有枚数なんて、たかだか5,000枚弱なので、ベテラン様の足元にも及びませんが、それでも、あっという間にこの数になってしまったような気がします。

ついこの前までは、100枚集まるのにも、かなりの時間と労力を感じていたんです。

「なんだ、まだ俺って73枚しか持ってないのか」なんて言いながらCDの枚数を数え直したりしていたのですが、100枚を超えたあたりから、数を数えるのも面倒くさくなってきたし、そもそも枚数に対してのこだわりがなくなりました。

だって、持っている枚数と、その人の受信感度やセンスは必ずしも比例しませんからね。

だから、自分の買えるペース、聴けるペースでCDを買うようにしていたのですが、気がつくと、あれよあれよという間に、1,500枚を超していました。

1,000枚を超えたあたりから、贈られる機会が増えたり、感想を聞きたいから聴いてくれとCDをくれる人が出現したりと、自分で買う以外にも増える要因が出来たので、増加するペースにも加速度がつきました。

金持ちは、財布の中に常に何枚も万札を入れているといいます。

たとえ使う予定がなくてもです。

お金は寂しがり屋だから、お金の多いところに寄ってくるものなのだそうです。

外国語もそうですね。

単語を10個しか覚えていない人が5個の単語を覚えるよりは、1万個覚えている人が10個覚えるほうが、はるかに覚える速度が速いと思います。

曲の暗記もそうです。

最初はブルースやら有名なスタンダードを覚えるのに苦労するし時間もかかりますが、ある程度オーソドックスなナンバーを覚えてしまうと、新しい曲を覚える速度が飛躍的に速くなります。

私のホームページもそうです。

アクセス・カウンタが1万になるまでは、随分と時間がかかりましたが、カウンタの数字が増えるのに比例して、どんどん一日のアクセス数が増えてきて、気がつけば10万を突破していたので驚いています。

“いっぱいあること”自体が“重力”を作っちゃうんですね。

もちろん、お金がたくさん集まることと、アクセスが増えることの原因や構造は違うんでしょうけれども、“たくさん”という状態が、“重力”や“磁力”を形成してしまうことって、色々なことに当て嵌まるような気がします。

で、ひとたび自分の中に重力を作ってしまうと、特にこちらから熱心にアプローチをせずとも、望もうと望むまいと、どんどん引き寄せちゃうんですね。

もっとも、その重力を持てるようになるまでが大変なんですけどね(笑)。

そうなるためには、努力我慢積み重ねしかありません。

また、逆もしかりで、災厄続きの人は、“災厄の重力”を無くすまでが大変なんだと思います。

と、ここまで書いて、ブランフォード・マルサリス(ts,ss)が、ジョークで言っていたセリフを思い出しました。

「ジャズマンが500万ドルを稼ぐ方法がある。えーと、まず、500万を作る…(笑)。」

ま、そういうことです。タネ銭が必要だというわけで…。

でも、この法則を知っていれば、努力の目標が立てやすくなると思いませんか?

記:2003/06/01

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