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ジャズと映画と本の日々:高野雲

絵本を売りまくった西野亮廣の『革命のファンファーレ 現代のお金と広告』

      2017/12/02

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革命のファンファーレ 現代のお金と広告

予備知識ゼロで衝動買い

なんの予備知識もない状態で買って読んでみた。

書店の店頭で目立つ赤い表紙と、一瞬オダギリジョー?と勘違いしてしまいそうなルックスの男性のフォト。
そして、勢いに溢れたタイトル。
で、版元が幻冬舎(笑)。
ってことは、ははーん、また何か話題の仕掛けアリな本なのかな?と興味を持ち、何も考えずにレジへ。

正直、読んでみるまでは、お笑いに疎い私のこと、キングコングというお笑いグループや、西野亮廣という芸人のこともまったく知らなかった。

というより、西野亮廣の「亮廣」は「あきひろ」と読むことすら知らなかった。



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マルチな才能に溢れている

読んでみると、ほほぉ、なかなかの策士ですな、この方。

平たく言えば、クラウドファンディングで出資を募り、絵本『えんとつ町のプペル』を制作、30万部突破を達成するまでのアイデア、商法、広報、ビジネスの考え方などが列記された本だ。

えんとつ町のプペル

バックにブレインがつかず、西野氏自身のオリジナルなアイデアで、ここまでやれているのだとしたら、かなりビジネスやマーケティングのセンスがある人だと思った。

お笑いやってるのがモッタイナイ、というより、芸人をやれる頭脳があるからこそ、ビジネス方面に転用できたのかもしれないし、芸人以外にも、絵本作家や小説家の肩書きも持っているそうなので、マルチな才能に溢れた方なのでしょう。

ビジネス書でもありファン本でもある

ビジネスに関しての考え方は、参考になる人も多いだろうと思う。実行するかどうかは別として。

著作権の放棄や、コンテンツの無料公開など、常識や慣習とは逆の発想をすることが、結果的に良い方向につながっている事例が多く、このあたりが、タイトルの「革命」の意味するところなのだろう。

前半のお金についての考え方などは(ホリエモンもよく言っている「お金=信用」というクダリですね)、中学生や高校生が読むと良いのかもしれない。

フォレスト出版的な今時のビジネス本的な作りとなっているため、この手の本を手に取るのがはじめての人でもサクサクと読める作りになっている。
ライトタッチのビジネス本としても読め、さらにはキングコングのファンにとっては「ファンブック」としても読める内容なのではないかな。

ただ、著者が本の販売手法やマーケティングについて熱く語れば語るほど、なんだかそれに反比例するように『えんとつ町のプペル』を読みたいという気持ちは萎えてきてしまった。
スンマセン、こういうアマノジャクな人間も世の中にはいるもんです。

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