ジャズ「入門書」の真実

      2017/08/13

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大きな書店の音楽書コーナーに足を運ぶと、タイトルに「入門」という言葉のついたジャズ本がたくさん並んでいる。

ジャズ初心者が気をつけねばならないことは、「入門」というタイトルの本の多くは、実質的な「入門書」ではないものが多いということだ。

これは、出版社側の事情だが、やはり本を出版する以上は、売れなければならない。

「この企画の本はこれだけの売れ行きが見込めますよ」という確証がなければ、出版社もボランティア団体ではないのだから、当然、企画にはゴーサインが出ない。

だからこそ、編集者や執筆者はタイトルには「入門」という言葉をつけることになる。

「入門」という言葉は、自動的に「初心者向け」をイメージさせることが出来る。
どのジャンルの趣味にもいえていることだが、「マニア」の人口よりも「初心者」の人口のほうが圧倒的に多い。

人口の少ないマニアよりは、人口の多い初心者向けの本のほうが売れ行きが見込めることはいうまでもない。

だから、著者、いや、著者よりも編集者が少しでも多くの読者を確保するために、いや、それ以前に企画を発売までにこぎつけるために「入門」という言葉をつけがちになるのだ。

なぜかというと、ただでさえジャズはパイの狭いマーケットゆえ、なかなか企画が通りにくいジャンルだからだ。

なかには、本当に入門者向けに懇切丁寧に書かれた本もある。しかし、入門者がジャズの本を購入する際は、やはり商品を手元にとって中身を読み、自分が理解できる内容かどうかを確認したうえで購入したほうがよいだろう。

たとえば、中山康樹氏によるこの本。

マニアにとっては、かなり面白い内容で読み応えなのだが、予備知識が少ない入門者にとっては、どう感じるのだろう??なブルーノート「入門」。

1冊だけ引き合いに出してしまってスイマセン!

記:2005/09/22

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