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ジャズと映画と本の日々:高野雲

お父さんの読書量と子どもの成績は比例する?

      2016/05/11

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nihonzaru

三浦展・著『格差が遺伝する! ~子どもの下流化を防ぐには~』という本が、今、傍らにあります。

格差が遺伝する! ~子どもの下流化を防ぐには~ (宝島社新書)格差が遺伝する! ~子どもの下流化を防ぐには~

この本、まだ読んではいないのだけれども、興味をそそるタイトルと、
・料理好きなお母さんの子どもは成績がよい
・お父さんの読書量と子どもの成績は比例する
・成績「下」の子ほど親も子も肥満ぎみ
を読んで、暇なときに目でも通してみようと思って購入。

……というか、そんな時代になっちゃったのね。

「そんな時代」というのは、アタリマエなことが、アタリマエじゃなさそうに感じられる時代。

アタリマエなことが、アタリマエじゃないことのように声高にもっともらしく主張される時代。

そりゃ、俺のアタリマエと、あなたのアタリマエには差があるかもしれませんけどさー、それでも、料理好きなお母さん、お父さんの読書、そんなの、滅茶苦茶アタリマエだと思いませんか?

皆さんが子供の時の父さん、母さん、どうでした?

好きかどうかはともかく、お母さんは毎日食事を作ってくれていたし、お父さんは、全部は読んでないかもしれないけれども、本棚には難しい本がいっぱい並んでいませんでしたか?

「それは、お前んところの家庭だけだよ」

では、ないはず。

少なくとも、私が小学校のときの友達の家は、多くの家庭がそうだったような気がするのだけれども。

しかも、私は、名古屋、大阪、東京下町と小学校を4つ変わっていて、それぞれの友達の家をたくさん訪問しているので、少なくとも、大きな地域差はなかったと思う。

むしろ、食事時に遊びにいくと、昼も、夜も、毎日、メニューがうどんの家とか、お母さんが家出をしてしまって、毎日お父さんのメニューが焼肉なうちとかもあったけれども、それは、本当に特殊中の特殊な家に映っていました。

しかし、時代は変わっちゃったんでしょうかね?

料理嫌いな母親に、読書をしない父親。

もちろん、それは、問題ある家庭の内情を象徴する分かりやすい出来事で、ここから掘っていけば、芋づる式に色々な問題点がずるずると浮き彫りになってゆくのだろうけれども、うーん、どうなんでしょ?

現在発売中の月刊「宝島」で、成毛眞氏は、

「本を読まない人を軽蔑してしまいますね。もはや、まともな人間ではなく、猿に近いんじゃないかと思ってしまう。いや本当(笑)。例えば、飲み屋で無駄話を1、2分すればわかります。相手が本をよく読む人なのか、ただ生きている人なのか。 (中略) これは特別過激な意見ではないんですよ。同じ様に思っている人はたくさんいます。ただ普通は口にしないだけなんです。」

と語っていますが、私もまったく同意見。

「ただ生きている人」

……虚しいですね。

成毛氏は本を読まない人を「猿」と表現していますが、私は、「就寝前に歯を磨かない人」といつも表現しています。

つまり、アタリマエなことをやっていない、出来ない人、ということ。

よって、アタリマエなことを やっていない、出来ていない親の子供は、アタリマエなこと、出来るわけないじゃない?

ましてや、アタリマエ以上に大変な、良い成績を取ること、これって、野球を教えていない子供にホームランを打てと命令しているようなもの、だと思うんですが、いかがなもんでしょ?

だって、基礎体力のない人に、何やらせても無駄だと思うし。

これは、楽器演奏でも、スポーツでも同様。

人間の、文化的な生活の営みをする上での基礎体力は、やっぱり読書や、食で基礎体力をつけてゆくもんでしょ?

これを怠った上に、良い成績を子供にとらそうたって、土台無理な話。

運指の基礎も出来ていないベースの生徒に、いきなりジャコ・パストリアスのように《ドナ・リー》を弾きなさいといっているようなもんだよ。

ピアノなら、ショパンとか?

この本、まだ、読んでいないのだけれども、ヘッドラインを読んだだけでも、いろいろと考えてしまいましたよ。

ちょっと考えれば(考えなくても)、アタリマエ過ぎることが、ヘッドラインに書かれている。

ヘッドラインは、この本の主張であり、売りでもあるところだから、そういうところに、あえてアタリマエなことが書かれているということは、

もはや、世の中的にはアタリマエなこともアタリマエじゃなくなりつつあるんだろうな、なんて思った私でした。

繰り返すけど、ワタクシ、この本まだ、読んでません(笑)。

読まずに、ヘッドラインだけ見て、あれこれ、いろいろ書いてます(笑)。

「猿」よ、増えるな!

記:2007/05/21(from「趣味?ジャズと子育てです」)

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