デクスター・コーリング/デクスター・ゴードン

      2021/01/23

ブルーノートでカムバック!

キャリア初期は、西海岸で活躍していたデクスター・ゴードン。

麻薬禍から復帰し、西海岸を離れ、東海岸のニューヨークのブルーノートと契約(仲介役はテナーサックス奏者のアイク・ケベックだった)。

『ドゥーイン・オールライト』と数日後にこの作品ををレコーディングし、実質的なカムバックを果たした。

後、彼がヨーロッパに渡った後も共演を繰り返すことになるピアニストのケニー・ドリュー、ベースがポール・チェンバース、ドラムスがフィリー・ジョーによるトリオを従え、新天地ニューヨークでの演奏は、彼にとっても上出来だったに違いない。

「あ、もしもし、俺。出来なかなか良かったよ」

こうした彼の声がジャケットから聞こえてきそうだ。

そして、我々は彼の笑顔につられて、これを聴き、ジャケットの笑顔の意味に強く納得するのだ。

《情事の終わり(The End Of A Love Affair)》が個人的には大好き。

メロディアス、メロディアス!

豪快なブロウで、太いメロディの洪水!

記:2010/07/30

album data

DEXTER CALLING (Blue Note)
- Dexter Gordon

1.Soul Sister
2.Modal Mood
3.I Want More
4.End Of A Love Affair
5.Clear The Dex
6.Ernie's Tune
7.Smile

Dexter Gordon (ts)
Kenny Drew (p)
Paul Chambers (b)
Philly Jone Jones (ds)

1961/05/09

 - ジャズ