【三文日記】2001年6月

      2024/04/09

ame ashimoto

6/1(fri)

ほとんど分刻みの慌ただしい一日。

気分転換に、渋谷のタワーレコードへ行ったら、ミッシェル・カミロとトメティートのデュオ『スペイン』と、パット・メセニーの『シークレット・ストーリー』がセールで安く売っていたので、購入。

息子の誕生日。

6/2(sat)

息子とスタジオへ行き、息子には好き勝手にドラムを叩かせ、私は4ビートの練習。

昨日が息子2歳の誕生日だったので、アリア・プロのウクレレ・セットを買ってあげる。

ハードケースと教則ビデオとウクレレ用のピック、そしてハーモニカのような専用チューナーがついて1万円という格安のセットで、息子はかなり気に入ったらしく、ウクレレを叩いたり、壁に立てかけて飾ったり、ケースにしまったり、出したり、ハードケースを持って散歩をしようとしたりと、寝るまでずっとウクレレと戯れていた。

6/3(sun)

六本木のバックステージにて、最近結成した即席即興ユニット「ボスタング」のライブを行う。

踊り、語り、歌などの即興パフォーマンスにあわせて、私がウッドベースで伴奏をつけ、場合によっては私もバカパフォーマンスをするという内容で、客のテンションもだんだん熱くなってきて、かなり盛り上がったステージになった。

それにしても、ほとんど家具のようなウッドベースをかついでの往復は辛かった……。

6/4(mon)

新宿のタワーレコードで、エゴ・ラッピンとラブ・サイケデリコの新譜を購入、渋谷のタワーレコードで、前々から探していたベーシスト北川潔の『ソロ』を発見し、購入。

渋谷でY嬢と飲み。

別冊宝島編集部編『タブーに挑む日本史読本』(宝島社文庫)読了。

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6/5(tue)

息子と夜のお散歩。

久々に地底人ギタリスト・Blues氏と電話をして、しばらく話すが、相も変わらず、いつものように元気が無いので、ちょっと嬉しくなってしまった。

西田文郎・著、「元気が出る本」出版部・編集『面白いほど成功するツキの大原則―ツイてツイてツキまくる頭の使い方教えます』(現代書林)読了。

6/6(wed)

深夜にウッドベースの練習。

なんだか今日のウッドベースは、心なしか楽器全体が柔らかく「ほぐれた」感触がして、ついつい長い時間弾き込んでしまった。

北川 潔のベース・ソロ、《あなたと夜と音楽と》に聴き惚れる。

6/7(thu)

今さらながら、柳沢きみおの『大市民』を読んで、うぉ~!すっげぇ面白いぞ!と一人騒いでいる。

現代版の『我が輩は猫である』とでも言うべきか、アパートのちゃぶ台と季節の料理やおいしい酒を囲んでの、世の中や人生などに対しての蘊蓄や語り合い、こういったシチュエーションを描かせれば、これはもう柳沢きみおという漫画家の独壇場だ。

北方謙三(『大市民』のモデルか?)の『逃れの街』再々読了。

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6/8(fri)

ジャズ喫茶「メグ」の店主、というよりもジャズとオーディオの文筆家で、その文章の面白さとうまさでは斯界では随一との評価も高い寺島靖国氏が会社に来ていたので、編集者に紹介してもらったのだが、私の顔を見るなり、「おお、君は顔がジャズだねぇ!」と仰られたので、お世辞でもすごく嬉しかった。

たまたま氏の最近の著作を読んでいたので、その本にサインをしてもらったのだが、名前の横に一緒に書き添えていただいた一言が、私のリクエストで「ベースよければ、すべて良し」(笑)。

Y嬢と銀座で呑み。

6/9(sat)

息子を連れて楽器屋、書店、喫茶店などと散歩に出かけたが、突然、猛烈にメガネが欲しくなり、その場で作ってくれそうなメガネ屋を探すが、メガネドラッグのような駅前にあるようなメガネ屋は、どこも工場でレンズをフレームに取り付ける作業をしてもらっているのだそうで、受け渡しには2~3日は時間がかかるとのこと。

今すぐメガネが欲しい私としては、それでは意味がないから、5~6軒、メガネ屋巡りを繰り返し、最後に辿り着いた、ブランド物のフレームしか置いていないメガネ屋では、30分以内で選んだフレームにレンズを付けてくれるとのことなので、デザインが良く、値段も手頃なエンポリオ・アルマーニのフレームを選び、その場で自分用のメガネを作ってもらった。

息子の誕生祝いをしてくれるそうなので、実家へ行き、食事。

6/10(sun)

夜まで昼寝(?)をしてしまった。

晩飯の巨大オムレツを喰った後、息子を連れてレンタルビデオ屋、書店、CDショップを周り、後、いつものイタ飯屋で軽くハウスワインの赤とチーズケーキで、デザートとしゃれ込む。

先日、寺島さんにサインをいただいた本 『JAZZはこの一曲から聴け! マイ・フェイバリット・アルバム100』読了。

break

6/11(mon)

最近話題のピアニストのフジ子・ヘミング、彼女のCDを女房が持っていたので聴いてみる。

レンタル屋から借りてきた『装甲騎兵ボトムズ』のビデオ、第33話から48話までを一気に観倒す。

炭酸水の缶が冷蔵庫の中に大量にあったので、ハーパーをソーダ割りにしながらビデオを観ていたのだが、気付けばボトルの中身がほとんど無くなってしまっていた。

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6/12(tue)

寺島靖国氏より、近日、三笠書房より出版される新刊、『ここを聴け!JAZZ「最高の愉しみ方」』という文庫をいただく。

息子と1時間以上プロレスごっこをして遊ぶ。

青木雄二『ナニワ青春道・立身編』読了。

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6/13(wed)

息子と夜のお散歩。

『装甲騎兵ボトムズ』、最終話まで観倒す。

青木雄二『ナニワ青春道・出世編』読了。

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6/14(thu)

深夜、ウッドベースで適当に即興演奏。

夢中になって弾き続けていたのだが、時計を見たら午前3時を回っていて、1時間以上もぶっつづけで弾いていたことに驚き。

青木雄二『青木雄二の速学教育道「キレない子どもの育て方教えたる!」』(メディアファクトリー)読了。

6/15(fri)

C君を飲みに誘ったのだが、仕事が忙しいらしく、六本木には終電を利用しても来れない時間まで仕事をしていたようで、NG。

かわりに、Q君がバックステージにやってきてくれて、二人で呑み、カラオケ、演奏などを楽しみ、バックステージ閉店後、蕎麦屋へ移動し、蕎麦を二人で5人前を平らげ、後、始発が動くまでカラオケ屋で時間潰し。

先日、著者からいただいた 寺島靖国『ここを聴け!JAZZ「最高の愉しみ方」』(三笠書房・王様文庫)読了。

6/16(sat)

始発で帰宅して、少しだけ寝て、息子を連れて買い物に出かける。

お茶の水の楽器屋を回り、ベースの弦を買い、秋葉原のマック館で遊んだ後、iBookのモニター用フィルターがボロくなったので交換用の新しいフィルターを買い、いつも個人練習用のスタジオとして利用している楽器屋でしばらく息子に電子ドラムを叩かせ、レンタルビデオ屋へ行き、借りていたビデオを返した。

いったん帰宅して2時間ほど休んだ後、今度は息子と女房と外出、5年ほど前から使っているテレビデオが古くなったので、新しいテレビデオに買い換え、とんかつ屋で食事をし、書店で立ち読み&本を数冊買い帰宅。

6/17(sun)

女房の妹夫婦の新築披露パーティへ行く。

造り、間取りが、かなり贅沢な二世帯住宅。

武田真治・吉川ひなの・ビートたけし・杉本哲太らが出演している『Tokyo Eyes』を観る。

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6/18(mon)

ちゃんぽんを喰いたいなと思っていたら、珍しくN嬢からラーメンのお誘いの電話。

さすがにラーメンは昼に渋谷で食べたので(で、本をカウンターに置き忘れた)、渋谷に本を取りに行きがてら、ラーメン大好き少女と「九州」で泡盛を飲みながら鉄鍋餃子に皿うどん。

彼女に会うのは本当に久しぶりだが、相変わらず飄々としたキャラが面白く、酒がはずんでいい気分。

6/19(tue)

後期のアート・ぺッパーはあまり聴いていなかったのだが、久々に『ザ・トリップ』を聴いてみたら意外と良かった。

また、ウエザー・リポートの『アイ・シング・ザ・ボディ・エレクトリック』を知人から借りて聴いてみたのだが、とても素晴らしい内容で、このグループに対しての印象もちょっと変わった。

夕方に食べた水羊羹がキッカケで猛烈に腹が減り、麻婆丼、ケンタッキーのフライドチキンを帰りに喰い、コンビニで冷やし中華を買って帰り、晩飯のトマトと鶏とバジル、オレガノの煮物とご飯と味噌汁といっしょに喰う。

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6/20(wed)

「危機に際して心躍る」ってほどでもないのだが、抱える仕事の量が増えれば増えるほど、締め切りが迫れば迫るほど、なんだか仕事するのが楽しくウキウキ気分になってしまう自分は、そんなに悪いヤツじゃぁないと思う。

グズついた天気で、曇りだったり雨が降ったり。

Y嬢と六本木でおでん。

6/21(thu)

帰宅後、急にジャズが低く流れる静かなバーのカウンターで強い酒を飲みながら煙草を吸いたくなったので、息子を連れて近所のバーへ。

息子はパイナップルジュース、私はオールド・クロウのボンデッド。

童門冬二『全一冊 小説 直江兼続 北の王国』(集英社文庫)読了。

6/22(fri)

村上龍の対談集を読んでいるが、柄谷行人との映画・音楽に関しての対談の箇所が面白い。

仕事の空き時間などを利用して、コーヒーショップでサンドイッチを頬張りながら夢中になって読む。

終電にて帰宅。

6/23(sat)

朝一番に近所の美容院で髪をカットした後、『椎名林檎ファンサイト』の管理人S氏が大阪からやってくるので、息子東京駅の新幹線のホームまで迎えに行き、S氏と落ち合った後、原宿へ移動し、「じゃんがら」ラーメンでこぼんしゃんラーメンを食べ、タクシーで六本木へ移動、バックステージにて夕方までオフ会でカラオケ&演奏、今回の参加は、C98、渡辺男爵、深結、ゆか、電話参加(?)の蛍博士(以上ハンドルネーム)。

タクシーで自宅近くまで移動し、女房と落ち合い、S氏。息子、私の4人で、よく行くイタ飯屋でコースを食べ、帰宅。

夜中に再び酒が恋しくなったので、S氏と息子の3人で、よく行くショットバーで呑み、帰宅後、サンダーバードのLDの中から、サンダーバード2号が撃墜される話「ニューヨークの恐怖」を選んで二人で鑑賞し、就寝。

6/24(sun)

家に泊まったS氏と、午前11時頃に別れ、息子と買い物をした後、夕食用のカレーの仕込みをする。

あえて、玉葱とジャガイモを使わず、鶏の腿肉と夏野菜をたっぷり盛り込んでルーを作ってみたが、夕飯の頃には中々良い味になっていたので、次回もトライしてみよう。

江戸川乱歩原作の『押繪と旅する男』を借りて観る。

6/25(mon)

足裏マッサージへ行き、30分ほど足の裏のツボ押しとふくらはぎをマッサージしてもらう。

Y嬢と上野でもんじゃ。

9玉ほど、なりふり構わず頼むわ、喰うわの満腹ぽんぽん。

6/26(tue)

Q君と渋谷で呑み。

随分と早い時間帯から飲めたので、帰り際に、今日は随分早く家に帰れるぞと思ったのだが、乗った電車は終電だった……。

暑い一日。

6/27(wed)

先日、ジャズのウォーキングベース104曲の譜例集を終えたので、今度は少しずつスケール練習をやっていこうと思っている。

夕飯は冷やし中華とカレーライス。

村上龍対談集『存在の耐えがたきサルサ』(文春文庫)読了。

6/28(thu)

来月発売予定の小説のゲラを一気に読み倒す。

題材と着眼点がなかなか奇妙で面白く、簡潔な文体と無駄な描写を排した小気味良いストーリー展開だったので、私が嫌悪する閉塞された村社会と、黒澤明の『生きる』を彷彿させるような唾棄すべきお役所社会を中心に描かれていたにもかかわらず、本当に僅かな時間で読み終えてしまった。

息子と女房と近所の和食ファミレスへ行き、天ざる、天丼、寿司、カレーライスの夕食。

6/29(fri)

ベストセラーになった池宮彰一郎の『島津奔る』が文庫化されていたので、遅ればせながら読んでいるのだが、抜群に面白い。

鹿児島へはまだ一度も行ったことがないのだが、司馬遼太郎の『翔ぶが如く』、山下洋輔の『ドバラダ門』、池波正太郎の『人斬り半次郎』などを過去に愛読していたためか、薩摩という土地の独特な風土や人間には昔から興味が尽きない。

Y嬢、P嬢と六本木で呑み。

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6/30(sat)

バンドの練習を渋谷のスタジオにて。

今回は、ヴォーカルが現在海外なので、ギター、ベース、ドラムの3人編成で、リズム強化を中心に行う。

練習後、ギタリストと値段の割には量と味が納得なハンバーグ屋さんで晩飯を食うが、この店に行ったのは、実に10年ぶりで、クアトロで行われた大西順子のデビューライブを当時の彼女(現女房)と見に行き、大西順子のあまりの手抜きと覇気のない演奏(後に彼女自身、インタビューでこの日は風邪か何かでバッドコンディションだったと語っている)にアタマが来て、席を蹴っとばしてライブ会場を抜け出し、この店でハンバーグを焼け喰いして以来だったということを思い出した。

 - 三文日記