【三文日記】2005年2月

      2024/04/09

2/1(tue)

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成田からサンフランシスコ行きのフライト、現地の午前中にサンノゼ着、ホテルにチェックインした後、アメリカの空気が私に滅茶苦茶デカいサイズのハンバーガーを喰いたい気分にさせたので、店を探し当て、本当に顎が外れるほどの毒々しくも狂おしいほどに巨大なハンバーグとマッシュルームが挟まれたハンバーガーとコーラとドクターペッパーを胃に流し込む。

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ホテルで行われたパーティに参加、シンガポールからやってきた美人プログラマー(《ここでキスして》の頃の椎名林檎にそっくり!)から夕食を誘われたので、彼女の上司と、陽気なオーストラリア人と、美人中国女性らとともにチャイニーズ・レストランで飲み&夕食、会話はもちろん英語だが、彼らの流暢かつ早口な英語のほとんどが聴き取れずに滅茶苦茶苦労したぞ、わははは(←なんて言ってる場合か)。

清水義範『蕎麦ときしめん』読了。

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2/2(wed)

一日中、会議、レセプション、ミーティング、ディスカッションと、時差ボケだからってまどろむヒマなど一切与えられないスケジュールだったが、そんなこと言っていたら各国の参加者も同じ条件なので甘えたことなど言ってられず、それ以上に、アジア各国の代表は流暢闊達な英語でガンガンディスカッションに参加してるんだぜ、べいべー、それに比べて、俺様なんては専属の同時通訳の日本語を聴き取るレシーバーのイヤホンを耳につけっぱなしだったので、周囲から「会議中も音楽聴いているの?」などと冷やかされるが、「違うんだなぁ、競馬中継が気になってね」だなんてアメリカンジョーク(?)で切り返したら笑いをとれたので、まぁ良しとするか、なんて言っている場合ではなく、冗談抜きに、今日ほど英語をもっと話せればもっともっと楽しい思いができたのにと切実に思った日はない、だから日本の若者諸君、それから我が息子よ、英語を勉強しろ、というより、英語に慣れろ、「英語勉強したってなんのメリットもないじゃん」なんてアホなこと抜かすな、メリットありまくりだって、外国の女にモテるぞ、たったこれだけでも凄まじいモチベーションアップにならないか(ならんヤツは男ではない)、いやほんと、カタコト英語な俺だってそこそこハッタリきかせて注目浴びれるんだから、英語と、国際的な席上に招かれるような、何かもう一つ抜きん出た特技を身につければ、海外の色々な国の女にモテるぞ、だからどうしたって言うなよ、テストでいい点数取るよりも、会社の給料がアップするよりも、バレンタインのチョコの数を競うよりも、言葉も文化も異なる外国の女からモテたほうが自分の“性能”と“総合力”を露骨に確認出来た気分になれ自尊心くすぐられまくりで気分がいいんだってばさ、だって、最初から発情した同一文化圏の女をスキーやクラブぅや海辺で釣った程度で自尊心満たされるかい? だから、若者よ留学せよ、遊学せよ、英語をハサミやケータイを使うぐらいの感覚で使いこなせるようになり、でもそれだけじゃ当たり前すぎて相手にされないから、英語以外の芸や学を一つ身につけ、で、国際的な集まりで大いに目立つのだ、そう、目立って日本男子は国際的にモテなくてはならない、だが、あまり調子にのり過ぎると学生時代の私のように“「舞姫」現象”に遭遇して、周囲に迷惑をかけ、マジで困ったことになるのでほどほどに……って、いったい何を書いているのだ俺は。

夕方は、現代アートの美術館と併設されているレストランにてパーティ。

パーティ終了後、夜中のサンノゼの街を探索、金髪グラマーなピアニストがグランドピアノで調子っぱずれな《テイク・ファイヴ》や《ブルー・ボサ》を演奏している飲み屋で、バーボンを臓腑に流し込み一日の疲れを癒す。

2/3(thu)

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さしたる興味は無いのだが、シリコンバレーの発祥地に連れていってもらう。

特に大きな理由はないのだが、スタンフォード大学へ行き、素晴らしく広くて美しい敷地内を散策。

男5人という味気ない集団でベトナム料理のレストランで晩飯&呑み。

2/4-5(fri-sat)

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帰国の日、ホテルに迎えにきた空港行きの車は、なんと車長10メートルを優に超すリムジンで、運転手はプリンスやアースを大音量でかけまくる陽気で恰幅の良い黒人、これって、まるで映画『KYOKO』のようだが、『KYOKO』といえば高岡早紀にも似た童顔&グラマラスなシンガポール女性が私の隣に座り、ブランデーを飲みながら他愛もない世間話をカタコト英語で空港に着くまでに楽しめたので、“リムジン・ドンペリ(←じゃないけど)・美女”というアホがつくほど俗っぽすぎる「男の夢」がこれでまた一つ叶えられたことになる。

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成田までの長ぁいフライト、時間だけはたっぷりあるわけで、『約三十の嘘』、『笑の大学』、『フォーゴットン』、『D-Day ノルマンディ上陸作戦』、『誰にでも秘密はある』などの映画を観まくり、特に『約三十の嘘』は、主演の中谷美紀がNorah嬢っぽくイイ感じだったので、丸ごと2回連続観てしまい、10時間強のフライト中、寝る暇全くなし。

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帰宅後、鱈と白菜の鍋を食べる。

2/6(sun)

終日家でゴロゴロ。

テレビを観たり、溜まった新聞に目を通したりと、なんだかボケーっとしている間に一日が過ぎていってしまった。

本日も晩飯は鍋、完全に体内は日本モードに変換された。

2/7(mon)

昼飯は新宿の中村屋でカレーバイキング。

四ツ谷「いーぐる」にて、翌月発売される『さわりで聴くジャズ2』の原稿を書いていたら、担当編集女史がやってきたので、マスターとともに軽く打ち合わせ。

TEXT・宮崎 克、ART・高岩ヨシヒロ 『松田優作物語~孤高のスーパースター編』、殿山泰司『JAMJAM日記』読了。

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2/8(tue)

六本木でハリウッド・リメイク版の『シャル・ウィ・ダンス?』の試写会。

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ダラダラ会議で、結局終電逃し、タクシー帰宅。

帰宅後、晩飯作るのが面倒臭かったので、コンビニで買ったものすごくしょっぱい明太子パスタと、舌がヒリヒリするオニギリを食べながら、ディーガに録り貯めてあったイ・ヨンエとペ・ヨンジュンの韓流ドラマ『PaPa パパ』を数話まとめて観る。

2/9(wed)

六本木一丁目で説明会、四ツ谷で昼飯、「いーぐる」でコーヒー、渋谷のセルリアンタワーで発表会、な一日。

夜は四ツ谷「いーぐる」にてNorah嬢と呑み。

高瀬賢一『ウケるブログ~Webで文章を“読ませる”ための100のコツ』読了。

2/10(thu)

銀座で『メールで届いた物語』の試写会。

後、鳩居堂近くの「ドトール」で原稿書き。

平秀信『速効ビジネス~あなたの経験が現金に変わる!』読了。

break

2/11(fri)

取材でスーパーひたちに乗って水戸に行き、水戸で仕事し、水戸に遊ぶ。

地中熱活用の省エネハウスを見学するが、寒い曇り空、乾燥しきった空気の中、アジアン・カンフー・ジェネレーションの《サイレン》が心に染みる。

山崎武也『凡人ほど成功する49の法則』読了。

2/12(sat)

午後から夕方にかけて自宅でベース教室。

息子が風邪をひき、虚ろな目でボーっと中空を見つめていたので、寝かしつける。

夜は鍋。

2/13(sun)

休日出勤、新宿通りがマラソンで交通規制がかかっていたため、拾ったタクシーで目的地に行くために、えらく迂回したコースを取らざるをえなくなり、これなら歩いたほうがマシだったぜ、って感じ。

息子の咳、収まらず。

内藤誼人『ツキの絶対法則 イヤになるほどうまくいく最強の心理術』(大和出版)読了。

2/14(mon)

夕方、エロからプラモ、はたまた株から経済までなんでもこなす万能ライター氏と四ツ谷「いーぐる」で打ち合わせ。

後、「カプリチョーザ」で晩飯を喰い、会社に戻り打ち合わせ、終電で帰宅。

息子の咳がまだ止まらない。

2/15(tue)

息子の風邪が伝染されたのか、妙に風邪っぽく咳が止まらない状態に陥る。

しかし、そんなこと言ってられないぜ、俺は最強のスーパーサラリーマンだぜなどといった自己暗示をかけ、午前中は青山スパイラルホール、午後は銀座で『イン・ザ・プール』の試写会、西調布で打ち合わせ、四ツ谷で遅い昼飯(というかほとんど夕飯)、会社に戻って打ち合わせ、終電で帰宅。

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ジョン・C・マクスウェル[著]、齋藤孝[訳・解説]『その他大勢から抜け出す成功法則』(三笠書房)読了。

2/16(wed)

息子の風邪が治まらず、というよりも、ますますヒドくなっている感もあり、とても保育園には預けられない状態だったが、私は午前に取材、女房は午後にアポがあったので、二人で時間を分担し、私は午前中に麹町での取材を終えたら速攻で帰宅し、入れ換わるかのよう女房が今度は仕事に家を飛び出てゆき、女房が夕方に帰宅するまで間、私は飯を作り、息子の看病をし、布団乾燥機をかけたり、掃除をしたり、原稿を書いたり、仕事をノリノリでしたり(電話や会話がないぶん家での仕事のほうが捗る)、録画しておいたドラマをチェックしたりしていた。

女房が帰宅と同時に出社、息子から伝染された風邪で鼻をかみ、咳を繰り返し、悪寒を我慢し、朦朧とした意識の中で仕事、徹夜、現在も仕事続行中。

中谷彰宏『「欲しい」と言われる男になるMUST50』読了。

2/17(thu)

昼飯を食べた後、マッサージ屋にてフットセラピー。

午後の打ち合わせ終了後、いったん帰宅、服を着替え、1時間ほど横になれば少しは体力が回復するだろうと布団に潜り込み、30分ほど真剣にジッとしていたらなんとなくエネルギーが全身に漲ってきた感触があったので、そのまま新宿三丁目に行き、餃子が一皿100円フェアをやっていた餃子屋の「王将」で餃子とレバニラ炒めを食べた後に、仕事に戻り、終電で帰宅。

ASH(Action on Smoking and Health)編、切明義孝・津田敏秀・上野陽子(翻訳・解説・編集)『悪魔のマーケティング タバコ産業が語った真実』読了。

2/18(fri)

新宿にて打ち合わせ、後、四ツ谷の「いーぐる」へ行き原稿書き。

夜中の1時頃まで、ぶっつ続けで仕事をした後、ちょっと息抜きに職場の女性を1名連れて、四ツ谷の軍鶏料理屋へ行き、特上レバ刺と軍鶏鍋をつっつきながら黒糖焼酎と黒糖菓子。

夜中の3時頃、会社に戻り再び仕事、もちろん徹夜。

2/19(sat)

明け方、納豆ご飯と蕎麦を立ち食い蕎麦屋で食べ、延々と仕事。

夕方、ようやく終了、帰宅、風呂。

手に入れた『子猫をお願い』と『向左走・向右走』のサンプル版を観ながら晩飯は鍋。

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2/20(sun)

古本屋でいらなくなった本を10冊ほど売った後、息子とオモチャ屋へ行き、仮面ライダー響鬼のソフビと、変身音叉「音角」と、ディスクアニマル「茜鷹(アカネタカ)」を買ってやった。

息子にせがまれて、息子が通っているバレエ教室に同伴、見学する。

近所のイタ飯屋にて晩飯。

2/21(mon)

渋谷へ行き、「東京事変」のバンドスコアやBUMP OF CHICKENのアルバムを購入。

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Norah嬢と寿司、カラオケ、「いーぐる」で飲み。

円堂都司昭『YMOコンプレックス』読了。

2/22(tue)

神保町の「いもや」で天丼の昼飯、後、神田で書店めぐり。

女房&息子と地鶏料理の居酒屋で呑み。

佐々木祐二[箸]・牧野 真[監修]『ブログの達人がこっそり教えるおカネの儲け方』読了。

2/23(wed)

渋谷へ行きタワーレコードで本を数冊購入後、「一蘭」でラーメン。

行くつもりだった試写会2本、どうにも気分がのらず、結局行かずに仕事。

三浦哲『他人より先に洋書を読んで億万長者になりなさい』読了。

2/24(thu)

品川、その後、長い会議。

夜に冷たい雨。

オットー カリウス (著)、菊地晟(訳)『ティーガー戦車隊〈上〉―第502重戦車大隊オットー・カリウス回顧録』再読了。

2/25(fri)

東銀座にて『アビエイター』の試写会。

トミーが昨年末に、1000円という驚くべき価格設定のラジコンプラモデルのブランド、トミテック・エアロアールシーというシリーズを立ち上げたが、その中の一つ、キウイグリーンのニッサン マーチの強化モーターとギアが付属しているタイプを息子と2人で組み立て、部屋の中で走らせて遊んだ。

3月発売予定のジャズ本の原稿だが、せっかく今月の頭にアメリカで書いたにもかかわらず、レコード会社と編集との間になんらかの行き違いがあったようで(CD付きの本なのだ)、紹介がNGになってしまったアルバムが何枚か出てしまった模様、その中の1枚が私が書いた原稿で、急遽別のアルバムの原稿を書かねばならないのだが、肝心の紹介すべき音源がまだ家に届かずで、締め切りが迫っている現在、ちょっとヤキモキしている。

2/26(sat)

息子の音楽教室に付き添い。

自宅にてベース教室。

部屋の片隅にうず高く積まれ、埃をかぶっていた以下のCDを一気に聴き倒す。

バーニング・ブライズ『リーヴ・ノー・アッシュズ』
ダニー・ハサウェイ『ジーズ・ソングズ・フォー・ユー、ライヴ!』
J.J.ジョンソン『プルーフ・ポジティヴ』
ナズ『ストリート・ディサイプル』
パール・ジャム『OCT.22.2003』
アート・スクール『VA~REGGAEぇっ?WOMEN~』
エイミーアンドリョウ『何度でも』
スピッツ『スーベニア』
ドリームズ・カム・トルゥー『何度でも』
バンプ・オブ・チキン『ザ・リヴィング・デッド』
メレンゲ『初恋サンセット』
森山直太郎『時の行方~序・春の空~』
矢井田瞳『モノクロレター』
ユンナ『ゆびきり―日本語version―』

2/27(sun)

夕方、錦糸町にてバンドの練習。

「黄金の蔵」で息子とバンドのドラマー嬢と打ち上げ。

ビールが進む鶏ちゃん焼きの塩、味噌ほか。

2/28(mon)

渋谷で『female [フィーメイル]』(監督:篠原哲雄、廣木隆一、松尾スズキ、西川美和、塚本晋也、夏まゆみ)の試写会。

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4時から10時まで長い会議。

小川隆夫『ベスト・オブ・ジャズ・ピアノ』(平凡社新書)読了。

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