【三文日記】2011年5月

      2021/12/14

shinjuku

5/1(sun)

そういえば、近所ではめっきり鯉のぼりを見なくなった。

ブログやホームページなどの手入れで、自宅から一歩も外に出なかった日。

斎藤一人『幸福力』(マキノ出版)読了。

5/2(mon)

5月というのに、肌寒い時間帯もある。

冬でもないのに、夜になると床暖房を相変わらずつけている。

ラフロイグ旨し。

5/3(tue)

息子が塾の特訓コースというものに出かけ、夕方、ドシャ降りの雨の中、ズブ濡れになって帰ってきた。

肌寒い1日。

今日も自宅から一歩も外に出なかった。

5/4(wed)

深い呼吸を繰り返し、どっしりと落ち着いた1日を過ごす。

新宿のアイリッシュパブにて肝っ玉OLと2人呑み会。

奢ってもらって、恐縮。

5/5(thu)

息子、実家に遊びに行けと送り込む。

息子帰宅後、今度は我々夫婦が実家に遊びに行く。

イタリアイタリアした晩飯。

5/6(fri)

奥歯が痛み、その痛みと連動して耳の奥も痛む。

さらに連動して鼻の奥も痛むので、歯耳鼻トリオによる三重奏、いや三重苦か。

千田琢哉『死ぬまで仕事に困らないために20代で出逢っておきたい100の言葉』読了。

5/7(sat)

息子がお小遣いを貯めて購入した『鉄コン筋クリート』のDVDを観る。

松本大洋の原作のコミックのほうも大好きで、『ビッグ・コミック・スピリッツ』連載時にはリアルタイムで読んでいたし、愛蔵版の大判サイズも購入したほど。

しかし、それ以上にビジュアルも音楽も美しい映画が大好きで、試写で2回、息子と一緒に映画館で2度観た作品で、特に美術面では何度観ても発見があり、楽しい。

5/8(sun)

猛烈に鶏肉喰いて~!な発作にみまわれる。

しかし時間的に夜中だったので、仕方なく近所の弁当屋のバラ売り唐揚げをサントリーの角瓶ブラックを炭酸で割ったもので流し込み、「鶏肉欲」を誤魔化す。

学生時代のライブ映像をニヤニヤしながら観ていたら、一緒に観ていた息子がゲラゲラ笑いながら「とーちゃん、かなりヤバい人だったんだね」。

5/9(mon)

そういえば、先月に息子は放送委員長に選ばれたようだ。

毎日、私のライブラリーからメタリカ、山下達郎、電グル、仮面ライダーやウルトラマンのサントラからAKB48までと、ランダムにCDを学校に持って行き、給食時の放送で好き勝手に音楽をかけているらしい。

なんだかやってることが、父親と似たりよったりで、血は争えないもんだと思う。

5/10(tue)

実家に遊びに行き、昼飯。

仕事立て込み、デート1本キャンセル。

マシーネン・クリーガーのメルジーネの1/35が廉価で発売されるようだという吉報。

5/11(wed)

気味が悪いほどの数のカラスが近所をカーカーと乱舞しており、向かい側のマンションの屋上でお婆さんが金属の手すりをカンカンと棒で叩いても、彼らの乱舞は止まず、肌寒い5月、曇り空の東京・下町の午前中の風景だった。

ここ数年ジャズ三昧、ジャズ中心の生活を送っていたゆえ、この本のこと、気になってはいたのだが、前々から買おう、読もうと思っていたものの、なかなか注文する機会を逸していた横山宏の『Ma.K.モデリングブック』をようやくアマゾンで購入した。

値段は少々高いが、美術学校出身の著者ならではの模型に対しての絵画的な考え方、手法は多いに参考になる。

5/12(thu)

『Ma.K.モデリングブック』に何度も書いてある、模型は塗膜が厚ければ厚いほど良いという主張には大いに頷けるものがある。

一発勝負性の要素の強いジャズが好きなくせに、私はいざ自分の作品となると音楽にしても模型にしても文章にしても、なかなかふんぎりの悪いところがあり、いつまでたっても「ここで完成!」と見切りをつけることが出来ない性格なのだ。

だから、部屋に飾ってあるガンプラや戦車にしろ、ホームページやブログにアップした文章には、数年経過しても思いだしたように手を加えることがあるし、既に出版されてしまった本や雑誌にもうじうじと赤入れをしてしまう性分なのだが、この本の著者・横山氏も部屋に飾ってある模型は何年たっても筆をちょびちょび入れてコクのある作品に少しずつ昇華させているというその姿勢から勇気(?)を得た気分。

5/13(fri)

キャスター志望女子と午前中より渋谷で飲み。

夕方、高円寺。

夜、新宿。

5/14(sat)

『Ma.K.モデリングブック』に触発され、すでに完成して部屋に飾ってあるいくつかの模型の表面をレタッチ。

重ねた筆の数だけ味わいが深まるような気分。

模型に限らず、楽器演奏も、文章も、男女の仲だって、きっとそのようなものなのだろう。

5/15(sun)

某受付女子たちと新宿で呑み。

一人は沖縄出身ゆえのウチナータイム女子ゆえ、電話で話す「5分後に到着するね~」は、実際は「5分ぐらい後に会社を出るからね~」なんだよね。

ま、楽しかったからいいんだけど。

5/16(mon)

ブランキー・ジェット・シティ大好きで、バンドで歌っているという、どう考えてもブランキー世代ではないだろってほどの若い女の子発見。

一見、性格悪そうで凶暴そうな顔つきしていながらも、じつは滅茶苦茶さびしがり屋なところも個人的にはツボ。

青木カレンの新作を聴いていたら無性にベースを弾きたくなり、ベースををぶんぶんふり回し、ぴょんぴょん跳ねながらソウライブの《ゴールデン・レディ》を弾いて遊ぶ。

5/17(tue)

会社を辞めて、ラジオ番組のパーソナリティをやっていた丸2年とその前後半年の間は、じつはかなり自己抑制の期間だったというか、本当に驚くほど喰い気、呑み気、女っ気、物欲のない期間だったと思う、今思い返せば。

番組では「快楽」と謳っていながらも、じつはかなり生活も行動パターンも「ストイック」で単調な日々の連続だったのだが(ジャズのみに快楽の要素を追求していたのかもしれない)、決してそれが悪くてイヤな期間だったというわけではなく、なんというか、自分史的に俯瞰すると、享楽的な自分に対して、精神的な抑制を上手にかけることが出来、噴出しがちな欲望のマグマを上手に押さえこめた稀有な時期だったといえるかもしれない。

カヒミ・カリィが歌う細野さんの《風来坊》はいつ聴いてもスティールドラムが涼しげで心地良い。

5/18(wed)

息子が作り机に飾ってある無塗装のユニコーン・ガンダム、プロポーションはカッコ良いのだが、色彩的なメリハリが無く、あまりにストイックな佇まいだったので、「塗っていい?」と尋ねてみる。

返事は「ダメ」で、グフカスタムと旧ザクの黒い三連星仕様なら塗っても良いというので、仕方なく旧ザクのほうをディティールアップしながら、少しずつ下塗り作業をはじめる。

塗料皿に残ったマホガニーやブラックは、面相筆でちょこっと他の完成品のレタッチに使ってみると、案外雰囲気が変わってイイ感じ。

>>シャア専用ってわけではないけれども赤い旧ザク

5/19(thu)

サントリー提供のハイボール専用のサーバーにより、通常の店よりも濃い目のハイボールを提供してくれる唐揚げバーに肝っ玉OLと呑みに行く。

この店は、先々週より行く約束をしていたにもかかわらず、互いの都合で行けなかっただけに、ジョッキで飲むハイボール最初の一杯の旨さは格別。

他愛のない話で盛り上がり、気がつくと終電なくなっていた……。

5/20(fri)

かれこれ30年近く、もう何百回も聴いているはずの坂本龍一の『千のナイフ』が最近ツボ。

どこがツボかというと、シンセベースに耳をフォーカスさせると、そこには暖かくて、腰があり、ファットなシンセベースの音色が躍動し、レゲエっぽい拍抜きなラインが意外と凝っていて楽しいのだ。

湯上りにほくほくと大音量、気持ちの良い心と身体にリラクゼーション効果大。

5/21(sat)

息子の運動会見物。

暑くて風呂2回、風呂上がりにアイスを食べたくなったので、ガリガリ君を食べながら下駄をカランコロンさせて近所をぶらつく。

そんなシチュエーションには、ちょっと音色がチープなところがかえって気持ちがいいギャラクシー・トゥ・ギャラクシーの《Hi-Tech Jazz》 がピッタリ。

5/22(sun)

横山宏『Ma.K.モデリングブック』読了。

久々に、じっくりと熟読してしまった本で、これを読むと、死ぬまでにあと最低100個はプラモつくらなアカン! と思わせてしまうものがある。

息子から取り上げた旧ザク、蠍をイメージして赤黒く塗装をしてみると、なかなかに邪悪な感じが漂いはじめ、なかなかグー。

5/23(mon)

朝寝坊の日々。

なんだか明け方に2度寝をするとダルいんだよね。

マイケル・ジャクソンの『THIS IS IT』、20数回に分けて少しずつ観ていたが、ようやく観終わることが出来た。

5/24(tue)

新宿の東京モード学園。

地下のブックファーストで自分が書いた本を熱心に立ち読みしている中高年の方を目撃、いつもそうだが、なんだかコソバユイ気分になる。

茂木健一郎『ネットアスリートの時間術』読了。

5/25(wed)

某肉食系女子より、肉喰いたい、焼肉屋に行こう、行こうと先週からにアプローチされまくっているが、菜食系男子の私としては笑って誤魔化し続けている今日この頃。

しかし、ついにその女子、今朝の夢にまで登場し、私の腕をガブリと咬んだ。

夜、肉を食っていたら、歯の詰め物が取れた。

5/26(thu)

先日「金曜ロードショー」で放映されていた『チャーリーとチョコレート工場』を録画したものを鑑賞。

以前、1971年の『夢のチョコレート工場』を観ているので、どうしても比較目線になってしまうが、このリメイク作品、これはこれで良いのではないかという気にもなる。

市橋達也『逮捕されるまで 空白の2年7カ月の記録』読了。

5/27(fri)

夏川賀央『すぐやる化 習慣術』読了。

高濱正伸『わが子を「メシが食える大人」に育てる』読了。

ドミニック・ローホー・著、笹根 由恵・訳『ゆたかな人生が始まる シンプルリスト』読了。

5/28(sat)

雨ゆえ、外出予定を延期。

久々にベースを弾きまくる。

『猫びより』編集部『私と猫』読了。

5/29(sun)

歯医者。

水木しげる『ゲゲゲの大放談』読了。

奥浩哉『GANTZ 14』、島田紳助『島田紳助100の言葉』、土屋豊『村上春樹のエロス』、福本伸行『アカギ―闇に降り立った天才』1-2巻読了。

5/30(mon)

マッテオ・モッテルリーニ (著) 泉典子(訳)『経済は感情で動く』読了。

『女の子取り扱い説明書』読了。

ノンアルコールデイ。

5/31(tue)

大野左紀子『アーティスト症候群―アートと職人、クリエイターと芸能人』読了。

昔から胡散臭く感じていた片岡鶴太郎、FUMIYART(藤井フミヤ)、カールスモーキー石井(竜也)ら芸人の「アート」作品や、言動・姿勢についてを「アーティストと呼ばれたい被承認欲」というキーワードで上手く斬っていたので「なるほど」と溜飲が下がる思い。

どうも私は、自ら「アート」「クリエイティブ」なる言葉を連呼する人間を信用できない、というよりも「この人、バカ?」と思ってしまう性分のようだ。

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