カフェモンマルトル

text:高野雲

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早起きは三文の得

      2016/04/09

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なぜイヌは虫歯になりにくいのかというと、唾液の量が多いので、口の中の環境がアルカリ性に近いからなのだという。

つまり、唾液が分泌されていれば、虫歯の菌が発生&繁殖しにくいというわけ。

そして、これはそのまま人間にも当てはまることだ。

人間は、寝ている間は唾液があまり分泌されていない。

つまり睡眠中の口の中は、ばい菌がどんどん繁殖してゆく。

一説によると、口の中の雑菌は大腸菌よりも汚いのだとか。

言うまでもなく、大腸菌とは、ウンコの中にたくさん入っているばい菌のことですね。

誰かが言っていた。

寝起き直後、つまり口の中にばい菌がウヨウヨいる状態で、歯を磨かずに飲み食いをすると、5グラムのウンコを呑み込んでいるようなものなのだとか。

さらに、歯垢。

楊枝でほじくり出した白くネバネバした歯垢。これは食べカスではなく、ほとんどが細菌のかたまりで、残りは細菌が作り出した老廃物で構成されている。

この歯垢の1センチ四方には、1億の細菌と微生物がいるのだとか。

1センチの歯垢といってもかなり巨大な歯垢なので実感が沸かないかもしれないが、これの10分の1、つまり1ミリ四方で考えてみれば、面積比で考えると、100万のばい菌ということになり、楊枝ですくった「ぷぅ~ん」と臭う白い物質の中には、世田谷区と目黒区の合計人口に匹敵するばい菌や微生物がウヨウヨしていることになるのだ。

以上、2点の話を聞いて以来、私は目が覚めると同時に布団から跳ね置き、洗面所に直行し、歯を磨くことが習慣となった。

いや、別に私は医学や生物学には疎いので、どれぐらいの量のばい菌が身体に悪くて、虫歯になるのは何億のばい菌が必要なのかといった、そういう細かいことは分からない。

ただ、“ウンコ5グラム”とか、“世田谷・目黒の人口と同じ数のばい菌”という喩えが、数字よりもリアルに感じられてしまい、知ってしまった以上は気持ち的な問題として歯を磨かずにはいられなくなったのだ。

しかし、このことによって、思わぬ副産物もあった。

早起きだ。

たとえ、どんなに早く目が覚めても、「眠い、もう少し寝る」と唾をゴックンして二度寝をすることなど考えられなくなったのだ。

どんなに眠くても、数時間前のアルコールが身体の中に残留していてマッタリしていても、歯を磨いているうちに少しずつ目は覚めてくるものだ。

だから、再び布団に潜り込むことはなく、結局そのまま起きて、お湯を沸かし、パソコンを立ち上げ、音楽をかけ、服を着替えることになる。

出勤までの2~3時間、私はこの時間を読書やホームページの更新、音楽を聴く時間に当てるのが日常となった。

早起きは三文の得という。

たしかに朝のほうが夜よりも作業がはかどるし、能率もあがる。

夜に書きかけた原稿を朝にチェックしてみると、いかに意味不明なことを書き綴っていたかが分かり、おかしい。

深夜に“根性”で、書いていた“つもり”の原稿や仕事内容が、いかに使えないシロモノなのかということが分かる。

と、同時に、夜は“一生懸命”やっていた内容も、朝は特に一生懸命やる必要もなく、スラスラと結論に導くことが出来るので、作業効率も高い。

え?それは分かっているけれども、やっぱり早起きすると昼や夜が眠くなってしまうのが心配で怖い?

心配御無用。

人間、仕事と好きなことをやっている間は、眠くならないものなのです。

※世田谷区の人口:788,132人/目黒区の人口:245,554人(15年3月1日現在)

記:2003/03/16


 

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