子どもの日に子ども軍団襲来

   

balls

子どもの日です。
連休中です。
しかし、連休とはいえ、子供と旅行をする、という家族ばかりではないのですね。

とくに、我々が住む下町は、休みとは関係なしに働く親の家庭(お母さんも休日はパートで働いている等)が多いです。そんな息子のお友達が、昨日の昼から夜にかけて、我が家に遊びにきました。

最初は1人だったのが、いつのまにか6人に膨れ上がっていた(笑)。

下町ならではの情報網なのでしょうか?
誰か1人がうちに遊びに行ったということが分かると、「じゃあ、うちの子供も遊びに行かせていいかしら?」とか、「ボクも空君のおうちに遊びに行っていいですか?」の電話がひっきりなしにかかってくるのです。

結局、最後は、我が家が保育園時代に息子と仲の良かったお友達たちの集会場と化してしまいました。
学区の違いで、通う小学校がバラバラになっているから、なおさらなのかもしれませんが、彼らを見ていると、保育園時代に培われた結束力、固いですね。みんな、本当に仲良し。
男の子は元気、女の子も男の子たちに負けず劣らずパワフル(笑)。

我が家は床にべったりと座るのが基本なので、椅子は1つしかなく、ソファすらも置いていないので、リビングは子供たちが駆け回るには丁度良いのです。

男の子も女の子も、ドタバタドタバタとにぎやかに駆けずり回ったり、ゴロゴロ転がったりして大騒ぎしていました。

かしわ餅などの食べ物を出しても、みんな遊ぶことに夢中になっているので食べようとしない。遊ぶことに忙しいのです、彼らは。

うん、いいぞ、子供は元気に遊ぶのが仕事だ。もっと遊べ、もっと遊べ、どんどん遊べ。

で、私も息子の保育園時代は怪獣扱いだったので、パソコンでメルマガを書いていたら、背中から蹴られるは、おもちゃの刀で背中を斬られるはで散々な目に遭いました(笑)。

「こらぁ、きさまらぁ~」と立ち上がって、キングジョー歩きでゆっくりと追いかけると、「きゃぁー!」「わぁ!」と皆喜んで逃げ回る。
捕まえて3人ぶんまとめて持ち上げて、畳の部屋の床に投げ飛ばしたり、タンスの上に乗せて降りれなくしたりして遊びました。

ただ、うちの息子はデカくて骨が硬く筋肉質だから良いのですが、他のお友達は、息子よりも華奢で小さい子ばかり。いつも息子を投げ飛ばす感覚で接すると怪我をしそうなくらい軽くて柔らかいので、扱いには慎重になりましたけれどもね。

それでも、ちょっと力の加減を何度か間違えました…。私が仰向けになっているところに、4人ぐらいの子供たちが乗っかってきたのですが、そこにさらにもう1人の男の子がおもちゃの刀を振り回しながら、すごい勢いで私にむかって駆け寄ってきたのですね。そこを軽く足払いしたのですが、見事に空中一回転して、後頭部を畳に床にガーンとぶつけてしまった。

彼は「いってー」と目に涙を浮かべ、しばらくは仰向けになって痛みをこらえていました。さらに、おもちゃのライフルを突きつけてきた子供から、ライフルを取り上げようと手首を握って軽くクイッと捻ったら、「いたぁ!骨が折れたぁ!」とべそをかかれてしまった……。

普段、うちの息子と遊んでいる感覚の力加減じゃマズいということを思い知りました。 というか、いかに息子の体は頑丈なのかが分かった。他のお友達の体は、ほんと、柔らかくて軽くて、骨も脆そう。

でも痛がってうずくまっていた子も時間が経てばすぐに回復、すぐに私に襲い掛かってくるので、元気、元気です。もちろん、私と遊んでばかりではありません。

うちは無意味におもちゃが床に散らばっているので、ある子は合体ロボットの超合金、ある子は息子のマックでゲーム、百個以上はある怪獣やライダーのソフビで遊ぶ子供たち、『トムとジェリー』のDVDを観ながらキャハハハと笑っている子もいました。

壁によっかかって漫画本をじーっと黙って読んでいた子もいたし、そうかと思えば、『ドラゴンボール』でエッチなシーンを一生懸命探す子供もいたなぁ。
「ほら、ブルマがここで亀仙人におっぱいを見せるんだよ」と女の子にそのページを見せていた子は、無言でおしりをライフルの柄で叩かれていました(笑)。

息子は、いちおう保育園の中ではリーダー格的な存在だということは、多くの父兄から聞いて知ってはいたのですが、特に威張っているわけでもなく、普通に友達に溶け込んで遊んでいました。いわゆる、昔風のガキ大将的なキャラではないのですね。

ただ、飲食店のフロアマネージャーのように、常に数人の友達たちの動向を常にちらちらと観察していることは見逃さなかった。

子供って誰か1人か2人が調子にのってハイになると、すぐに周囲にそのテンションが伝染します。つまり、誰か一人が暴走を始めると、すぐに他の子供たちも一瞬にして暴徒と化す可能性もあるんです。(これに襲われた私は、振り回されたプラスチックの刀が指先に当たり、内出血し、昨日の夜のバンドの練習のときはベースを弾く指が痛かったぁ~)

誰か一人が調子にのって「わぁ~」と暴れはじめ、周囲もその空気に染まろうとする一歩手前の状態で息子は、
「おーい、ザラブ君(仮名)、オセロしようぜ」とか、
「ねぇ、ゼクトちゃん(仮名)、なんとかカードのアルバムを見せて」
と名指しでヒートアップしそうなお友達の気持ちを他の方向に向けるのです。
親バカですが、「へぇ、さすが俺の息子だぜ!」と思いましたですよ(笑)。

きゃぁきゃぁ大声を出して走り回っている子供たちも、息子の「おーい、みんなぁ!」の一言で静まるので、一応はお友達たちからは一目置かれているのかな?と感じました。

それに比べて俺なんか、「こらぁ、おまえらぁ!」と行って「ガオォ!」と立ち上がると、子供たちは大喜び、ますますキャーキャー声に拍車がかかり、手のつけられないほどの熱狂状態になってしまうので、これは息子と親父のキャラの差なのでしょうか(涙)?

どうも、私はコミカルで、やっつけ甲斐のある怪獣のようにしか子供たちからは見られていないようです……。

記:2006/05/05 
加筆修整:2006/11/19

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