仕事ひと段落して早帰り。骨法の話などしながら風呂に入る。

      2015/06/01

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昨日は、ようやく仕事がひと段落したので、「よっしゃぁ、風呂に入れるぞ!」と喜びいさんで、夜の8時ごろかな?、結構早めの電車に乗って、電車の中で菊地成孔特集の『ユリイカ』を読んでいたら、ひと駅乗り過ごしてしまいました。

戻るのも面倒だから、タクシーで家に帰ったら、女房が風邪を引いたぁ~と寝てました。

息子は、「ボク、もうご飯食べたから大丈夫だよ」と、机の上で本を読んでいました。

何を読んでるのかと思えば、

「骨法」の秘密―ホネを直せば万病治る (Kou books)「骨法」の秘密―ホネを直せば万病治る (Kou books)

「骨法」の本、しかも、格闘技としての骨法の本ではなく、医術としての骨法の本を読んでいるところが渋い、渋すぎる(笑)。

ふつーだったら堀辺正史の自伝的な『喧嘩芸・骨法』のほうがエキサイティングで面白く、夢中になれるのに。

もっとも、読んでいるというよりは眺めているといったほうが正解でしょうが。

どうして、整体の骨法の本を読んでるの?と訊いたら、「トキみたいだから」だそうで。

トキとはご存知、『北斗の拳』に登場する、ケンシロウのお兄さん(血は繋がってない)で、ラオウの弟ですね(ラオウとは血がつながっている)。

トキは北斗神拳の経絡秘孔の知識を活かし、病人の治療もやっていた優しくて強い人でした。

どうやら、息子にとっては、「殺人拳」と「医療」のギャップが興味深かいらしいです。

どうして人を殺す拳法が人を活かすことも出来るのか、と訊かれたこともあります。

「よーするに、あれだ、空き巣のプロが改心して防犯の大切さを説く講演家になったり、暴走族が警察に就職して白バイやってるようなもんだ。」と適当に答えておきました。

トリカブトだって毒にもなれば薬にもなる。人を殺す術を知っていれば、人を活かす術だって知っているってことだ。蛇の道はヘビってやつさ。

こんなテキトーな説明で納得したのかどうかは分かりませんが、まあいいや。

息子が骨法に興味を持ったのは、息子的には北斗神拳に似たところがあるからなのだそうです。

一子相伝の日本古来から伝わる武術だったというところと、同時に整体治療もやっているところ。

で、強いのに、腰の曲がったおばあちゃんを直してあげることも出来るところにものすごく興味を感じたようですね。

だから、読めない漢字だらけだったにもかかわらず、一心不乱に読んでいた。

子供ってそうなんだよね、私もそうだったけれども、興味を持ったことには、たとえ難しい本でもチャレンジしてしまう。

分からないところは辞書を引いたり、人に聞いたりして。

特に、幽霊、UFO、超能力なんかに関しては、私も幼稚園ぐらいから中岡俊哉や南山博の本を読み漁ってましたからね。それで、漢字をどんどん覚えていったのかもしれない。

なんだか、一生懸命読んでいる姿がいじらしくなったので、少し朗読してあげました。

大伴古麻呂のくだりなんて、エキサイティングなので、「すげー!」とでかい目をさらにでかく見開いてました。

じつは私は何度か東中野の骨法の道場に堀辺正史氏を訪ねて足を運んだことがあり(習いにではない)、実際の治療風景も見たことがあるので、その話をしたら、もう大喜び。

一緒に風呂にはいっても、骨法のことの質問攻め。

骨法の奥義「徹し」と、中国拳法や「押忍!空手部」でもよく出てくる「発勁」の違いもよくわからない私ですが、ま、そんな私の説明も、うんうんと頷きながら聞いてくれる姿はなかなか可愛いものです。

記:2006/04/20(from「趣味?ジャズと子育てです」)

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