「中本」の北極ラーメンと蒙古タンメン

      2018/01/14

nakamoto

蒙古タンメンの「中本」に行ってみた。

いつ店の前を通っても行列なので、どんな店なんだろ?と興味を持ったのが理由その1。

さらに、「辛いですよ、行くもんじゃないっすよ」といいつつも、何度も足を運んでいる、いわゆる「中本」の中毒者のコメントにそそるものがあったからだ。

彼曰く、

1、北極ラーメンの辛さに挑戦したって100害あって1利なし。
2、辛いだけでもはや味がしない。
3、スープ完飲みする人など正気の沙汰ではない。

そんなにスゴいんすか?
ますます興味がつのるばかり。

なので早速チャレンジしてみた。

行った場所は新宿店。

時間は夜の11時ごろだったが、それでも5人ほどカウンターに座れず、立ち待ち状態だった(私が食べ終え、帰る頃の11時前後は、20人近くのお客が待ち状態だったので驚いた)。

早速「北極ラーメン」にチャレンジした。

なぜこのようなネーミングなのかというと、北極で食べても熱いから、とか。

北極ラーメンにも辛さの段階が「5唐」まであるそうだが、まずはとりあえずということで、普通の辛さで注文してみた。

運ばれてきた丼をみると、赤い粉が浮きまくっている。唐辛子の粒だろう。
スープの色は真っ赤か。北極というよりは灼熱のサバンナって感じ?

辛さは思ったほどでもなかった。
レトルトカレーの「Lee」の30倍のほうが、まだ辛いんじゃないかな?

そう感じてしまう私は、神保町の「エチオピア」の70倍ぐらいの野菜カレーを平気で喰っているからかもしれない。

この「北極ラーメン」は、もちろん辛いことは辛いが、甘くもある。

単に辛いだけではなく、スープや麺を口の中に入れ、2~3回ほど噛むとじんわりと口の中に甘さが広がってくるのだ。

単に辛さだけが売りではない、きちんと作られたスープなのだということが分かると、一層食べるのが楽しくなってくる。

私の隣に座って北極ラーメンを食していた男性グループの人々が、口々に「辛~え!だけど旨~え!」と叫んでいたのだが、この短いコメントこそ、辛いだけではなくその奥にはきちんとした味のベースがあるのだということを雄弁に物語っているといってもいい。

しかし、注意せねばならないのは、勢いこんですすりすぎて咽ないことだ。
とにかく、スープに含まれている唐辛子の粒子が半端ないので、勢い込んでかきこまないこと。これにさえ注意すれば、けっこう楽しく食べられる。
気がつけば汗がだくだく、顔面に浮かんでいる。

終盤にはお酢を数適垂らして味に微妙な変化をつけ、スープを一気に完飲み。
ごちそうさま!
おいしかったです!

結局、「中本」中毒者の3つの言葉は私には当てはまらなかった。

1、100害あって1利なし。
⇒とんでもない、食べることを楽しめました。

2、辛いだけでもはや味がしない。
⇒辛さの奥に甘みも感じることが出来た。

3、スープ完飲みする人など正気の沙汰ではない。
⇒楽勝で完飲みしてしまった。

毎日通うところではないと思うが、たまには「ガッツリ、たっぷり」とした骨太な食体験をしたいときには通いたい店の候補リストとして私の中ではランクインしている。

ちなみに、定番メニューの「蒙古タンメン」はどうだろう?
私の場合は「野菜大盛り」で頼むことが多い。

野菜大盛りにすると、かなりの量の煮キャベツが増量されてくる。
そして、このキャベツを煮込んだときに出てくる汁の甘味がなかなかなのだ。

蒙古タンメンは、要するに野菜たっぷりのタンメンの上に麻婆豆腐をトッピングした状態のチャンポン系太麺ラーメンといえば間違いではないと思う。

つまり、このラーメンの辛さはトッピングされた麻婆豆腐にあるわけで、マーボーが載っていない箇所のスープは、野菜のエキスで甘めなのだ。

野菜大盛りにすると、野菜の甘味の比率が高まるため、通常の蒙古タンメンより辛さが抑えられたマイルドなテイストになる。

もちろん麻婆豆腐を増量するという手もあるが、食べる流れのメリハリを考慮すると、170円の定食セットを頼むほうが良いと思う。

これはマーボー豆腐とご飯のセットで、同時に食券を渡すと、蒙古タンメンよりも先に出てくるはずだ。

麻婆をご飯の上にかけ、ひと口、ふた口と蒙古タンメンが出てくるまで、ゆっくりと食していると、じわじわと辛味が口のなかに溢れてきて、少しずつ顔から汗が流れ出す。

口の中に辛さが広がりはじめたタイミングで、蒙古タンメンが出てくることが多い。

蒙古タンメンが出てきたら、まずはレンゲで麻婆のかかってない箇所のスープをすくって飲んでみると、野菜の甘さが口の中に広がり、ちょうど麻婆豆腐で感じたツン!とした辛さが緩和されてゆく心地よさを感じるはずだ。

あとは、交互に食すのみ!

と書きたいところだが、野菜増量バージョンの場合、ちょっとした(本当にちょっとしたことだが)食べ方のコツがあるので、それを書いてみようと思う。

野菜を増量した蒙古タンメンは野菜の層の厚さゆえ、なかなか麺の部分にたどりつけないかもしれない。

野菜と戯れている間に時間はどんどん経過し、麺が伸びてくる危険性もある。
太麺ゆえ、スープを吸ってしまうと、さらに麺が増えたように感じられ食欲が削がれる可能性もあるし、スープの量が減ると、チャンポンの麺の上に茹でキャベツをトッピングしたかのような別の食べ物に見えてきてしまう可能性もある。

よって、初期の段階で、ある程度の量の麺を食してしまい、丼の中のバランスを整えることが食欲を持続させるコツでもある。

よって、野菜にばかり気を取られず、丼の奥底まで「えいやっ!」と箸を突っ込み、麺の層に突入、強引に麺を引っ張りだして何口かは連続で食べてしまおう。

これが蒙古タンメン野菜盛りのちょっとした食べ方のコツといえばコツだ。

とにかく食べ始め初期の段階においては、キャベツの多さに気持ちを引きずられ過ぎないこと。
意識のどこかには、必ず麺の存在を忘れないでおくことが大事だ。

そうすれば、最後まで飽きずにバランスよく、野菜、肉、麺、スープという黄金のサイクルをバランス欠くことなく循環させることが出来、気持ちよく完食することが出来るはずだ。

レッツ・トライ!

記:2011/08/21

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