眠気

   

nemunemu

「眠い」が行動を先延ばしする

学生時代、「あれもやりたい、これもしたい」と思っているわりには、「今度でいいや」と行動を先延ばしにしていた最大の原因は「眠気」だった。

時間は無限にあると思っていたし、今日やらなくても「明日」、明日がダメでも「いつか」は必ずやるだろうと思っていたが、結局何もやらないまま終わってしまったことの方が多かった。

そんな私からすると、映画やドラマの主人公が、すごく主体的で能動的に見え、ヤツらは自分とと違って強いなぁ~と、いつも溜息をついていた。

理由の一つは、彼らは眠らないということ。 いや、眠るんだけども、「眠気」を理由に行動を諦めたり先延ばしにすることってまずないし、彼らにとっての大きな目標に前には、徹夜や睡眠不足など取るに足らない些末なこととして片づけられてしまうことが多いような気がする。

「しまった!寝てしまった!」とか、「くそ、今日で三日目の張り込みだぜ」の一言で済ませて、もう次の行動に移しているところがスゴイ。

「今日はここまで。家に帰って寝よう」とか、「まぁいいや、もうちょっと寝よう」ということには絶対にならないのが、なんか嘘臭いというか、こいつら本当に俺と同じ人間なのか?!よく眠気に勝てるよな、などと思っていた。

もちろんストーリーの進行上、主人公や登場人物がいちいち「ふぁ~眠い。また明日やろう」などと言っていたらハナシにならないことは重々承知しつつも、眠気が理由でやる気にならなくなり、行動を先延ばしにしてしまう自分は絶対に物語の世界では主役はやれないなぁ~とアクビをしながらいつも床についていた。

しかし、自分だけの時間が極端に減った社会人になった今、たかだか眠気程度で自分の行動が制限されてしまうことほど馬鹿馬鹿しくて情けないことは無いと思うようになってきた。

多少の睡眠不足がナンボのもんじゃい、といった意気込みで、その日にやりたいことはその日のうちにやってしまうことを心掛けている毎日だ。
なにせ自分の人生の主役は俺自身なんだからね。

あれ?さだまさしの《主人公》という歌みだいだな(笑)。

記:2000/08/26
加筆:2001/04/15

関連記事

>>眠気対処法

 - 雑想 雑記