カフェモンマルトル

text:高野雲

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冷麺風パスタ

      2017/04/18

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reimen

ルーツが平壌で、昭和29年5月1日に、岩手県は盛岡の「食堂園」で第一号メニューが出されて以来、盛岡の名物の一つとしてで育ってきた「冷麺」。

今では、焼肉屋で最後のシメを飾るには欠かせない、全国的なメニューとなっている。

冷麺は、好きな人と嫌いな人が両極端に別れる食べ物だが、その好き・嫌いが別れるポイントの一つに「麺の固さ」があるのではないかと思う。

私は冷麺大好き派だが、やはり冷麺が好きな理由の一つが、辛さの他に「麺が固い」ということだし、固ければ固いほど嬉しくなってしまうほどだ。

ところが嫌いな人は、あの麺の固さにどうも馴染めない人が多いらしい。

なので、これから書こうと思っているパスタの作り方は、冷麺嫌いの方にはオススメ出来ないので読み飛ばしちゃってください。

冷麺風パスタ。

先週、炎天下の新宿通りを昼下がりに歩いていたときに、発作的にアイディアが閃き(といっても大したアイディアではないのだが)、実際に作ってみたところ、なかなか面白い出来になったので、ヒマな時に何度か作って食べている“伊・盛”折衷(?)料理だ。

スパサラダなど、暖かくない(冷たい)パスタの料理に使用されるパスタは細めのものが多い。太めのパスタを冷やすと、固くなってしまい、口の中で噛み切るのが大変になるからなのだと思う。

「冷麺風パスタ」におけるそもそもの発想は、この「冷やした太めのパスタの固さ」を逆用して、冷麺風のパスタを作ってしまおう、ということにある。

もっとも、冷麺用の麺が家の台所にストックされていれば、最初から冷麺を作ったほうが良いに決まっているのだが、(我が家の場合は)そう滅多に家庭で食べるメニューでもないので、普段から「冷麺のもと」を常備していないし、そのような家庭も多いと思う。

そんな環境下で、夜中に突然「冷麺が食いたい!近くに焼肉屋が無い!」となったらどうなるだろう。

そんなときこそ、「冷麺パスタ」。

まず、普段ミートソースなどのスープ系ではないパスタに使用する1.9ミリぐらいの太めのパスタを用意し、好みの量を茹でる。私の場合はいつも300g~500gまでは平気で食べれるので、一袋ごとバサッと鍋につっこんで茹でちゃうけど。

で、好みの固さに茹でたら、お湯を切り、麺を丹念に水洗いする。

平皿よりはドンブリの方が雰囲気が出るので、ドンブリに冷やしたパスタを盛り、具をのせる。

具は、私の場合は金糸玉子や、キュウリの細切りや、かに棒を細かく割いたものや、ハムを細長く切ったものをトッピングしている。

まぁ発想は冷やし中華だね。

それから、ゆで卵を真ん中から真っ二つにしたものも載せると良いアクセントになると思う。

これらの具は、パスタを茹でている間に準備してしまう。

パスタの上に具をのせたら、「キムチめんつゆ」をドバーっとかけて出来上がり。

そう、キッコーマンから出ている「キムチめんつゆ」はなかなかいけますよ。

ゴマ油の風味が効いていたりして、ただ単にキムチだけの味がするわけじゃないので、キムチ嫌い、辛いものが苦手な人でもお試しあれ。

ただ、辛いものが好きな私からしてみると、この「キムチめんつゆ」は、ちょっと甘すぎるので、鷹の爪を細かく輪切りにしたものや、キムチもトッピングに加えたりもしているが。

また、好みによっては白胡麻を振りかけてもなかなかいけると思う。

実際、食べてみると冷麺にかなり近い食感、いや、麺の固さに限っていえば、冷麺以上の麺の固さを楽しめるので、固い麺が好き人には、リーズナブルでとてもオススメなメニューだ。

ここで一つ注意しておくべきことは、パスタは少し柔らかめに茹でておいた方が良いということ。

暖かいパスタを作るときに茹でる時間よりも、少しだけ余分の時間を使って茹でたほうが良いと思う。

水で冷やすとかなり固くなってしまうので、噛み切るのが大変になってくる。まぁ、この固い麺の食感が良いわけだから、あまりグニョグニョに茹でても意味がないのだが……。

冷麺好きの方、騙されたと思っておためしあれ。

記:2001/07/21

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