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ジャズと映画とプラモの日々:高野雲

こんばんわ、シオサキ・ジンです。(匿名係長・只野仁の影響?)

      2015/05/27

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『匿名係長・只野仁』の影響かな?

うちの息子は、只野仁のように「昼と夜は別の顔を持ちたい願望」があるみたいですね。

昼は情けなくてドンくさいけれども、夜は精悍でカッコイイ男(笑)。

『蘇る金狼』じゃないっつーの、いや、金狼は知らないな、息子の場合は高橋克典の只野仁か。

息子なりに夜の名前を持っているらしく、シオサキ・ジンだそうで(笑)。

塩先仁なのか、汐咲迅なのか、漢字のほうまでは分かりませんが、とにかく、息子の別名はシオサキ・ジン。

私の机の引き出しに、使い古しのサングラスが5つぐらい放りこまれているのですが、その中からお気に入りのサングラスを一つ失敬して、“シオサキジンごっこ”の演出グッズとして使っています。

で、そのサングラスを片手でサッと外しながら、「コンバンワ、シオサキジンです」。

……なにやってんだか。

このシオサキなる人物は、喧嘩が強くて、女の人にモテモテで、ちょっとコミカルという設定なのだそうです。

一時期は、朝から晩まで「コンバンワ…」を繰り返していたので、いい加減ウンザリでした。

友達の間でもシオサキジンごっこをしているらしく、最初は情けないイジメラレっ子の役をやったあと、ブルースリーのごとく、アチョー!いや失礼、コンバンワ、シオサキ・ジンです、なんてことやってるらしいです。

よー分からねぇ(笑)。

と、「シオサキ・ジン」話を書いたら、いろいろな方から好評だったので、写真をアップしておきましょう。

▼シオサキ・ジン・モードな顔 最近は、ムースとかジェルを一人でつけてます。
so wine

▼日常モード
so bass

もっとも、ワインを持っている写真は、まだ息子がシオサキジンになる前の時期の写真ではあるのですが、顔の表情があまりにもシオサキ・モードなので(笑)、掲載した次第。

さて、話変わって。

私が毎晩飲みにいく、近所の音楽バーですが、

店の前にレコードジャケットを飾れるスペースがあるんですね。

ちょっと前まではTOTOの『アイソレーション』や『宇宙の騎士』のレコードジャケットが飾られていたのです。

そしたら、つい最近、「ボク、TOTOのファンなんですよ」という新規客が飲みに来た!

私もTOTOが好きですから、そのお客さんと話がはずんで楽しかったのですが、そういえば、ジャズに詳しい常連のお客さんが皆無なんですよ、この店。

だったら、ジャケットで釣れるかもしれない!

と思って、最近、エリック・ドルフィーの『ラスト・デイト』とバド・パウエルの『ジーニアス・オブ・バド・パウエル』のレコードを店のオーナーに渡しました。

エリック・ドルフィーが大好き、あるいはバド・パウエルが大好きなお客さんとは話をあわせられる自信があるし、この二人のジャズマンが好きな人とはお友達になれる可能性が高い(笑)

ですので、一週間以上前からバド・パウエルのジャケットを店の前に飾ってもらってはいるのですが、今のところ反応は皆無です……。

やっぱり、ジャズ好きが少ないのかな、私が住んでいる地域は…。

そこで、妙案。

先日、新しいジャケットをお店に持ってゆきました。

TOTOのジャケットを見て店にやってきたお客さんがいたので、

今度は、バド・パウエルのジャケットを飾ってジャズ好きのお客さんを呼び込もうという話でしたね。

で、一週間飾ったけれども反応は無し!という話でした。

ま、新しいジャケットを店頭に飾って一週間やそこらで新しい客が店にやってくるとも思えないことは私自身、百も承知です。

多くのお客さんは、たとえジャズが好きだったり、バド・パウエルが好きだったとしても、店前のレコードジャケットを見て「いやぁ、じつはバド・パウエル好きなんですよ~」と、いきなり店にやってくるとは限りません。

「なるほど、この店はジャズも守備範囲なんだな。今度暇なときに足を運んでみるか。」

おそらくは、そう考え、頭の片隅に店の情報をインプットするにとどまるでしょう。

そして、数週間後、あるいは数ヶ月後に、ふと「そういえば、バド・パウエルのジャケットの店があったな、今晩行ってみるか」ということになったり、ならなかったりするものです。

TOTOのジャケットを見て店にやってきたお客さんも、ジャケットを見てすぐに店にやってきたわけではありませんからね。

大切なのは、長い間同じジャケットを飾り続けて店のアピールをすることなのです。

だから、私はしばらくこのジャケットが飾られてくれていれば、それでイイと思っていました。

ところが、先日、オーナーとカウンターで話していたら、ジャズはジャズでもチェット・ベイカーのジャケットを飾ったほうが、私のニーズとオーナーの需要が合致するな、と感じたのです。

オーナーの話を要約すると、

・この店には女性の常連客が少ない

・いるにはいるが、
40後半と50代の2名がメインの常連さん

・しかも、この二人は強烈なキャラ

・ほぼ毎晩来てくれるのは嬉しいが、もっと若い女の子が来て欲しい

・だって、店はじめて丸1年、この1年間の間、常連として定着した女性が上記2名の強烈なキャラのオバちゃんだけってのは、いくらなんでも悲しすぎる

オーナーとしては若い女の子の常連がもっと欲しいわけです。

私は、べつにどちらでもイイんだけどさ(笑)。

しかし、オーナーにしてみれば、毎晩毎晩、よその店でアルコール漬けになって酔っ払いモードになって店にやってきて、奇声を張り上げたり、フロアで踊ったり、お客さんにカラんだりする強烈なキャラの50オバちゃんと毎晩顔を合わせていれば、ウンザリという気持ちが少しはあるのでしょうね。

いや、その客にウンザリというわけじゃなくて、女性の常連客って、こういう人しかいないのかなぁ、とふと考えたときに感じるウンザリさなのかもしれません。

お客の私としては、正直、ウンザリしてません(笑)。

むしろ、面白く感じています。無責任に。

だって、普段は滅多に見ることの出来ない、50過ぎた酔っ払いオバさんの酔狂な痴態をほぼ毎日見ることが出来る興味深さと、そこから漂うなんともいえない人生のワビ・サビと哀愁を感じることが出来るので、ある意味、とっても深ぁ~いブルースの勉強をしているような気分になれるのだから。

しかし、オーナーとしては、そのオバちゃんの強烈なキャラゆえ、せっかく店に来てくれた若い女の子が引いてしまって店にやってこなくなることを懸念しているようでもあります。

なにしろ、オーナーにとっては趣味でやっている店ですから。

彼は昼間は別の仕事をこなし、夜は夜で店を開けているのです。

ということは、生活のためのお金は昼に稼いでいるわけだから、夜は音楽好きのオーナーの楽しみの時間、いわば、趣味の時間なわけです。

将来は会員制の店にしたいと言っているだけあって、商売でやっている店ではないので、気に入った客と、好きな音楽に囲まれて店が盛り上がれば、それに越したことがない。

オーナーにとっての店は、まずは自分のための愉しみの空間なわけで、そんな店のコンセプトを気に入った人だけが常連として生き残ってゆくわけですね。

しかし、自分自身の趣味空間としての店なのに、若い女の子が少ない……。

これが目下、オーナーの悩みのよう。

もちろん、同じ男として、その悩みは分かりますよ。やっぱり、空間に華があるかないかで、男って頑張りっぷりが違いますから。いくつになってもネ。

もともと男って生き物は女性に褒められたいっ!認められたい!という本能があるし、それが男の行動力の源泉だったりするのですから。酔っ払った40、50過ぎのオバちゃんに褒められるどころか、店で勝手気ままにふるまわれれば、気分も下半身も萎えるのはいたし方のないことだと、同情の念を禁じえません。

でもね、私、思うんだけども、飲み屋に一人で出入りして、なおかつ常連になることって、20代の女性にとっては相当ハードル高いことだと思うんです。

金銭的な問題もあるだろうし、それ以前に店の門戸を開けるまでの度胸、さらに20代となると一人でどこへ行くっていうよりも、彼氏や友達とどこへ行くっていう発想のほうが先立つと思うんですよね。

それが、若い女の子の“まっとうな”行動パターンだし、メンタリティ。

むしろ、その年で連日店にやってきてカウンターで水割りを飲んでいるような女の子は、水商売や風俗仕事の帰りだったり、ワケありだったり、友達少ない性格に問題アリの子だったりするんじゃないかな?

とはいえ、ときには、「一人になるのが好き」で、なおかつお酒も好きな20代の女の子もいるにはいます。

数は少ないけれども、そういうカッコいい女の子、過去に何人か仲良しでした。

もちろん彼女らは友達や男とも行動するし、一人になったときの行動オプションも持っている子たちで、いわば、普通の女の子たちよりは、多少行動範囲と行動の選択肢の広い女の子たちです。

行動範囲と選択肢が広いということは、張っているアンテナのレンジも広いし高い。

だから、そういうカッコいい女の子たちは、カッコいいだけに、音楽の趣味もカッコいいことが多い。少なくとも趣味は悪くない。

とくに、「ジャズは難しくて聴いてはいないんだけれども、チェット・ベイカーは好き」って子が過去に7~8人はいた。しかも、全員可愛かった(笑)。

というよりも、チェット・ベイカーが好きな女の子を可愛いと思いたい私の脳が、より一層彼女たちを可愛く認識していたのかもしれない。ファッションやメイクで倖田來未のマネをしている女がブスに見えてしまう私の脳内偏見フィルターの賜物かもしれませんが(笑)。

それはさておき、なぜ、チェット好きに可愛い子が多いか。あるいはオシャレな女の子が多いか。

それは、映画『レッツ・ゲット・ロスト』の影響も多分にあるんだろうけれども、自堕落で滅茶苦茶な人生を送りつつも、その姿のいちいちが様になりすぎるチェット・ベイカーというトランペッターは存在そのものがスタイリッシュでした。

そのような、ワルでロクデナシでカッコいい男に惚れる女の子はカッコいい女の子が多い。

…と、私は経験上思うわけですよ。

だったら、チェット・ベイカーのジャケットを飾ればイイじゃないか!

ということになるわけですよね。

そうすれば、

・若い女の子の常連が欲しい

というオーナーの需要と、

・もっとジャズの話が出来る常連が欲しい

という私の需要が重なるわけですから。

もっとも、私はチェット・ベイカーが好きであれば、男でもぜーんぜん構わないんですけどね(笑)。

若い女の子とは六本木や新宿・渋谷などの別のエリアでよろしくやりますから、地元ではあまり浮いたことはする必要ないのであります(笑)。

とはいえ、チェット・ベイカーは私にとっては常に気になり続けているジャズマンの1人。

ちょうどうまい具合に、映画『レッツ・ゲット・ロスト』のLDが自宅にありました。

しかも、このLDは、古くなったパイオニアのLDプレイヤーのせいで、盤面が真っ二つに割れかけているのです。

いずれにしても、もう再生することがほぼ不可能です。

捨てないで取っておいて良かったと思いました。

この『レッツ・ゲット・ロスト』のLDをオーナーに先日渡しました。

今はお盆期間中で店は休みですが、来週からこのジャケットが飾られることで、ピン!と反応してくれるお客さんがいると良いのですが…。

関係ないけど、今日は矢野顕子が染みる日です。

記:2006/08/08

追記

チェット・ベイカーに惹かれてやってきたお客さんは、ついぞ一人もいませんでした。

徹頭徹尾、70年代のロック好きのオバちゃんが集まる店なようです……。

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