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ジャズと映画とプラモの日々:高野雲

「勝負」考

      2015/05/30

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syoubu

ようやく、シゴトのドタバタも終焉を向かえつつあります。

毎月のことですが、締め切りギリギリに雑誌、校了!

今回も「勝った!」というよりは、「生き残った!」という感じ。

「うまくいった!」というよりは、「なんとかなった」という感じ。

でも、いいんです。こういうことを、何十回と繰り返していると、大事なことは「勝ったり・負けたり」にこだわるのではなく、「負けずに続ける」ことなのです。

「勝つ」「負ける」はそのときの運も作用しますが、「負けない」状態をキープし続けることは、実力とアタマの勝負。じつは、一番難しいことなのかもしれない。

そして、大袈裟に言っちゃうと、これがそのまま私の人生観に繋がっていると思う。

私の人生、振り返ってみると「こりゃ負けたワイ」と思うこと、たくさんあるんだけれども、それで致命的なダメージを負ったことはありません。

トータルで見れば、「大きな勝ち」っていうのもあんまり無いかもしれないけれども、ボロボロ&ズタズタに傷つくほどダメージを負った「負け」ということもありません。

100点はないけど、0点もないということです。

「そこそこ」というと言い方悪いけれども、自分としては、平均すれば「そこそこ以上」の状態をキープし続けることがもっとも大切なことだと思います。

「そんな人生面白かねぇよ」という方もいらっしゃるだろうけれども、「激動の面白い人生」は、映画や、ドラマや、小説や、歴史上の人物や、週刊誌のネタになるような人々に歩んでもらうことにして(笑)、私は彼らの生き様を作品として、あるいはエンターテインメントとして味わい、楽しませていただきます(笑)。

深く追い求め過ぎて、ドツボにはまるのが最悪。

武田信玄の

「およそ軍勝五分をもって上となし、七分をもって中となし、十分をもって下と為す。その故は五分は励を生じ七分は怠を生じ十分は驕を生じるが故。たとへ戦に十分の勝ちを得るとも、驕を生じれば次には必ず敗るるものなり。すべて戦に限らず世の中の事この心掛け肝要なり」

の精神で自分を戒めたいものです。

だから、「平均点68~79点」のレベルのキープを続けたい私。もちろん、最初から70点は狙いません。

最初から70点狙いは、結局40点ぐらいで終わってしまう。もちろん、100点狙いです。

理想と現実のギャップは常にあるもの。

100点狙って、70点でも私は落ち込まないし、むしろ、30点の差を考えたり反省したりして、次に生かすほうが建設的だと思っています。

だから、1回コッキリの勝負には向いていないタイプかもしれません。

パチプロや競馬のプロの話によると、「要は1ヵ月のトータルの収支が黒字になるようにし、その黒字で生活できればプロ」なのだそうですが、そうなんです、1回の勝ち負けはさほど重要ではないのですね。

ギャンブルなんですから、負けることもあるし、勝つこともある。

全部勝つなんてことはありえない。

しかし、最終的には、黒字収支になるよう、勝負の配分を調整する。

コレが大事なような気がします。

最近の私は、少々老獪になってきたところもあり(笑)、負けてもダメージを負わない出来事に関しては、わざと負けてみたり、間違ってみたりすることもあります。

そのときの相手のリアクションや、そのことが引き起こす現象、結果を観察し、経験値を増やそうという魂胆(笑)。

小さい勝負に負けることによってデータを増やし、大きな勝負に勝つための布石にするのです。

なにがなんでも、すべてにガムシャラにエネルギーを費やすのではなく、サボれるところでは、思いっきりサボってエネルギーを消耗させない。そのかわり、大事なことにはエネルギーを全力注入する。

このエネルギーや力の配分って重要な気がします。

とくに、私のような怠け者には(笑)。

▼米長邦雄氏の著書。
人間における勝負の研究 (祥伝社黄金文庫)人間における勝負の研究 (祥伝社黄金文庫)

高校生のときに読んだのですが、今読み返すと、読後感には大きな違いがありました。

記:2006/12/18

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