カフェモンマルトル

text:高野雲

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「皇室スマイル」連発の「運動会王子」

      2015/10/03

undoukai

熱があり、体長悪そうな息子でしたが、結局運動会に行きました。

玄関を出るときは、くたーっとしてなんだか、塩をふられたナメクジのようでしたが、1時間後に学校に行ってみると、もう元気なもの。

椅子に座って、もうニコニコ、ニコニコ。

よっぽどクラスメートと一緒にいるのが好きなのでしょう。

うれしそうな顔で雑談に熱中していて、全然先生の号令や、他の学年の競技など見ていません(笑)。

それでも、動きにいつものようなキレというかスピード感がないし、ダンスのときも、両手に持つ金色のレイのようなものを2度も地面に落とすなど、あまり身体全体に力がはいっていないようでした。

しかし、私の「今年は1等を狙うな、ウケを取れ」の言葉は覚えていたらしく、競技に熱中するよりも、見物しにきた父兄にアピールする作戦に出ていたようです。

息子、わりと近所でも有名なので、たとえば、行進しながら入場するときも、近所のおばさんやおじさんと目があったりするわけです。

「空くーん!」などと声がかかると、ニッコリとほほ笑みを浮かべて、胸の下あたりの位置で手のひらをゆっくりと、力なく降る(笑)。

まるで、皇室の人の手の振り方そっくりなんですよ(笑)。

あまり力強く手をふらない、かといって、ダラリともしていない、微妙な手の振り加減(笑)。

しかも笑顔も、満面の笑みではなく、「微笑」という感じで、目は笑って、口は歯をみせるかみせない程度で微妙に開く(笑)。

まちがっても、北朝鮮の踊り子やマスゲームをやる女学生のような顔面がひきつったような満面の笑みではなく、「ふわっ」と消え入りそうな、うっすらとした笑顔。

手の振り方といい、笑顔といい、ただ単に、いつもよりも体力がないから起こった現象にすぎないのですが、どうも、息子に手を振った人にとっては、「やさしい笑顔で手を振ってくれた」と受け止められたようで、まぁ、それはそれで良し(笑)。

いちおう、一部の観客のハートは掴んだのだから。

息子、私が思っている以上に、近所の父兄から人気だったのですね。

「お年寄りの荷物を持って横断歩道を渡る子」

「落した財布を交番に届ける子」

このような息子の行動が、いつのまにか一部の人には知れ渡っていたようで、そういう意味でも、注目の的だったようなのです。

だから、徒競争のときも、競争中なのに、目があった人にはいちいち手を振るんだよなぁ(笑)。

もう競争というよりは、パレードみたいな感じで、ゆっくりと走りながら、
ゆるやかな微笑みと、ゆるやかに手を振っている(笑)。

おかげで、4人中、3位だったんだけど、つまり、ビリから2番目だったんだけども、孫の姿を見にきたうちのバーちゃん(私の母親)は、「走りながらちゃーんと私の姿を発見して笑顔で手を振ってきたのよ」と感激していたので、まぁ、それはそれで良し(笑)。

手をふられた父兄も、「空君、手を振り返してくれたよ!」と感激だったので、息子なりの「運動会王子」作戦は、なんとなく成功したようです。

しかし、やっぱり疲れていたのでしょう、帰宅後は、夜までグッタリと寝ていた。

▼今年は、これらの本のノウハウは不要でした

記:2008/06/02(from「趣味?ジャズと子育てです」)

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