「酔って書いてます」ってズルいよね。

      2016/05/29

sake_man

最近、チラホラと、掲示板やブログの書き込みで見かける、「酔っ払って書いています。気に入らなければ削除してください。」という書き込み。

これって、頭にきませんか?

え?こない?
俺だけ?(笑)

私は、怒り心頭に達するってほどじゃないけれども、「甘ったれてんよな」とは思ってしまいますね。

なぜかというと、
こういうことを書いている人は、「酔っ払って」書けば、普段はいえないことを言えると思っている節がある。

「酔っ払って書いていますので~」の中に、「これ書いているのは普段の俺じゃないから大目に見てくれや」という言葉が言外に漂い、ひとつの免罪符になっているような気がしてなりません。

そういう人って、飲み屋で酔っ払わないと上司や取引先の悪口をいえない人なのかな。
酔わないと女の子口説けない人なのかな?

で、翌日、「昨晩は、ひどかったですね」と迷惑かけた相手に言われても、「ゴメン、ゴメン、あのとき俺、すげぇ酔っ払っててさぁ、あんまり覚えてないんだよ、ゴメンね」で済ましているのかな。

便利だよね、「酔っ払ってたから」って言葉。
と、同時に、逃げ道用意しているようで、なーんかやなんだよね。

もっとも、女の子が「なんだか、アタシ、酔ったみたい」としなだれかかってくる場合は、許す(笑)。

でもね、ネット上ですよ。
オンライン上ですよ。

つまり、モニターに書かれた向こうにいる、コメントを書いた人の状態なんて、我々知りませんですよ。

酔っていても、酔っていなくても、書かれた内容がすべて、でしょ?

こちらは、酔って書かれようが、シラフで書かれようが、どっちでもいいんですよ。

「酔っ払って書いたから多少の大げさな表現許してね」と暗黙に受け手の叙情酌量を期待しているメンタリティが気にいらない。というか甘えていると思う。

自分の書いたことで相手の気分を逆撫でしたらマズいよな。
ロムっている人にヘンに思われたらヤダな。
もしそうなったときのために、今のうちに、言い訳(逃げ道)を用意しておこう。

で、「酔って書きました。」となるわけ?

言いたいことは言いたい、だけども、波風立てたくもない。でも、書きたいことは書きたい。
この葛藤から生まれた便利な言葉が、「酔って書きました」なのかな?

よく分からないけど。

そんなんだったら、最初から書くな、と私は思ってしまいますね。

それに、「不快だったら、削除してください」という書き方も嫌いだ。

丁寧なつもりなんだろうけれども、管理人の度量や怒りの臨界点を測定されているようで、なーんかイヤ。

それに、消すのは、あなたじゃなくて、オレなんだよ(笑)。
ああ、面倒くせぇ~。

それぐらいの想像力働かせろよ。

自分が書いた内容の判断を相手にゆだね、なおかつ、不適切だったときの消去も相手にさせる。

自分は、ただ、書きたいことを書くだけ。
良いポジションですなぁ(笑)。

TVドラマの『バンビ~ノ!』で、失敗ばかりしている主人公(伴)が、ベテランの先輩に、「俺のことを殴ってください!」というシーンがありました。

そのときの、北村一輝演じるベテランホールマネジャーは、「あのね、殴れだなんてズルいよ。殴るほうだって手が痛むんだよ」というようなことを言って、主人公・伴君を諭していましたが、それとまったく同じです。

「発言を消すほうは、面倒なんだよ」(笑)

たかだか、ブログや掲示板のように、軽い気持ちで書ける「軽メディア」の書き込み程度のことです。
いちいち、「自分の書いた内容に責任を持て!」とまで重いことを言うつもりはありません。

でもね、書かれたほうの、ちょっとした労力もイメージして欲しいものであります。

なんてことを最近思っているのであります。

たまたま、私が書いているもうひとつのブログ(「快楽ジャズ通信」)のほうに、「酔っ払って書いてます。気に入らなければ消してください」な書き込みがあり、それをキッカケに書いてみましたが、皆さんはどう思われますか?

もちろん、その書き込みした人に対してだけに向けて書いているわけじゃありませんよ。

もっとも、書かれた内容に関してはまっとうで(ただし私の書いた内容を誤読した上で、まっとうな知識を披露しているけど)、べつに腹を立てるほどでもないのですが、最後の余計な一言で、ムカッときた(笑)。

それにしても、最近は、ミクシィの「読み逃げ禁止(つまり読んだらコメント書けってこと?)」だの、ワケわかんない思考回路の人多いです。

え? オマエの思考回路もワケわかんない、って?

すいません、酔って書いているので……(笑)。

記:2007/06/06(from「趣味?ジャズと子育てです」)

コメント1

■無題
わはは>オチ

酔っ払っていると筆が進む人もいて、自分の持ってるブログとかで書いている場合には「楽しい♪」がそのままライブで出ていて面白いものです。その場合は、「翌日嫌だったら削除する」のも「その勢いにムカついて攻撃してくる人が出てくる」のも本人の責任なのでいいと思いますが、コメントでそれはないよなーと思いますね。

でも、正直なところ、内容がまっとうだったら、「別に内容変じゃありませんよ」で済むんじゃない?>レス。単純に、気を使っただけかもしんないし(その気の使い方が若干間違っていたということで…)
Posted by 赤っぴ at 2007年06月07日 00:37

コメント2

■○赤っぴ
うん、内容はまっとうなの。
一応、書いた人のフォローのためにも(笑)。

間違ったことは書かれていないんです。

でも、そのまっとうな内容って、誤読した上で、書かれているから、私の文章を読み、それを枕にしてやり取りをするという流れのうえにおいては、あまり意味をなしてないわけで。

結果として、自分の知識と経験を披露するだけの内容に終始しているのよ。

んでもって、酔っています、イヤなら消してください。

悪気はないんだろうけど、書くだけかいて、万が一波風が立ったときの予防線を張っておこうという姿勢にはあまり好感もてません。

ま、あっちのブログも読んでみて。

Posted by 雲 at 2007年06月07日 01:22

コメント3

■私の場合は、
頭にくるより、悲しくなっちゃいます。これってまだ青いのかもしれないけれど。。。
私は自分が書いたものに対しては、自分の子供に対する愛着と似たような感覚を持っているせいか、他人が非礼なことをすると私自身が傷ついてしまうのです。以前、私、ネット上の某所で事実無根のひどいレビューをつけられたことがありました。コメントを書いた人は書き手(コメントを書かれた人)の気持ちとか、被る迷惑とか想像もしない。自分が気持ちよければいいの。それが悲しい。物を書く仕事を始めたとき、今とは違うジャンルを書いていたせいか、ライターって娼婦みたいだなって思ったことがあります。あ、変な意味じゃなくて。私は大好きな人としかしませんよ。(念のため)。
Posted by E♭ at 2007年06月07日 09:09

コメント4

■無題
あ、内容じゃなくて、話の流れ&理解が違うってことっすね。

酔って書くこと自体が問題じゃなくて、「嫌なら消して下さい」根性が嫌だってことね。なら最初から書くな!って話だもんなぁ。どうせなら、「お気に障ったら申し訳ありません」て書けばいいのに。
Posted by 赤っぴ at 2007年06月07日 11:28

コメント5

■「お気に障ったら申し訳ありません」
わたしも、この「お気に障ったら申し訳ありません」に賛成ですね。

と言うよりも、「嫌なら消して下さい」って言っちゃうと、「じゃああなたのアイデンティティはないのかな?」って思えてしまいます。

十人十色、いろんな意見があって当たり前。でも、自分の意見は意見。

こう思います。
Posted by 八神かかし at 2007年06月07日 12:59

コメント6

■レス
●E♭さん

私はライターは旅人だと思ってます。
あ、ライターという職業ではなくて、「ライターとしての俺」ですが。

つまり、過去に書いた原稿は、旅の中で通り過ぎた風景、思い出。

だから、記憶が色褪せて、ディティールは忘れているけど(だから、昔書いた原稿を見ると、「げ~っ!俺ってこんなこと書いたっけ?」となる)、でも、原稿を書いていたときの風景、空気の匂い、食べ物と酒の味は蘇ってきます。

でも、通り過ぎた思い出は、あくまで過去の出来事。
マイルスとしては(?)後を振り向かずに前進しつづけねばならず、
エリック・ドルフィーとしては(?)、「一度中空に放たれた音は二度と取り返せない」精神で行かねばならないのです。

……ふっ、キマったぜ!(←バカ)

●赤っぴ

>「お気に障ったら申し訳ありません」て書けばいいのに。

なるほど!
さすが!
今度、手帳見せてね。

●八神さん

>わたしも、この「お気に障ったら申し訳ありません」に賛成ですね。

ですよね。
このフレーズいただいた。

今度から、書きまくろう(笑)!

『鬼嫁日記いい湯だな』は、面白くないんだけど、なぜか毎週見てしまう俺は相当バカでヒマ人だと思う。
あ、『鬼嫁日記』ファンの皆さん、お気に障ったら申し訳ありません。

って早速使ってみましたが、ウーン、イマイチ!

Posted by 雲 at 2007年06月07日 19:36

コメント7

■無題
雲さん、キマってますよ、はいはい~(笑)
そうだね。私は過去に書いた原稿に思い入れが強すぎるから傷ついちゃうのかもね。
ライターとして大先輩の雲さんを見習って、私も書いた原稿を糧にして前に進んでいこう、って思った。
でも、昔書いた原稿はどんなにひどいものでも嫌いにはならない。
読み返したときは、そのときの風景を思い出して、笑顔になっちゃう。そうありたい。

……ぜんぜん、キマってないっす(ライターとしてマダマダやな)。

さてさて、それはそうと仕事しよう!
オーダーしてくださった編集者さんが
こいつに頼んでよかったと思えるようなものを出せるよう書こう。
私自身、ここのところなんだか前に進めない、
気持ちのこじれがあったのだけれど、いい意味で解けた気がしてきた。
雲さんの文章のおかげだよ。ありがとね。

Posted by E♭ at 2007年06月07日 20:58

 - 雑想 雑記