遺言書きました。2

      2015/05/29

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denkyu

昨日、バイトの女の子と六本木に晩飯を食べに行きました。

和風イタリアンの店で、ワインを空け、ビールにバーボンを飲み干したあたりで、ほろ酔い気分が回ってきて、なんとなくいい気分になってきます。

いい気分になったついでに、「俺さぁ、今日、遺言書いたんだよね(ニコニコ)」と突然切り出したものだから、

「え~、雲さん、死ぬんですかぁ!!?」と向こうは驚き顔。

そりゃそうか。

突然そんな話題を出すんだから、驚くのも無理ありません。

「いや、死なないよ。でもね、自分が死んだ後に家族や死んだ自分自身が困らないように、いまのうち、思いついたことを書いて遺しておこうと思ってね。」

向こうは、「ふ~ん」と怪訝な顔。

「雲さん、やっぱり筆で書いたんですか?」

「いや、PCのワードで書いたよ。」

「なんだぁ、ムードないなぁ」

「ムードとかの問題じゃないでしょ(笑)。必要なときにすぐに加筆修正出来るよう、データで保存しておくほうがイイんだよ。もちろん、書いたものはプリントアウトして封筒に入れているけどね。」

「でも、遺言って、やっぱり正座して筆で書くもんじゃないんですかぁ?」

「切腹前の武士じゃないんだってばさ(笑)。遺言といっても、そんな大それたもんじゃないんだよ。私が突然死んだ場合、家族が困らないように、ということもあるけれども、それ以上に、私自身が幽霊になって出ないような対策でもあるんだよ。」

「なんで遺言書かないと幽霊になるんですか?」

「たとえば、連載をしているHPの管理者への連絡、メールマガジン配送者への連絡など、おもにネット上でしかやり取りをしていない人への連絡はやっぱり取ってもらわないと、相手が私の死を知らないまま、いつまでも私からの連絡を待たすのって、迷惑かけるじゃない? こういう残務処理をやっといてもらわないと、私自身が困るわけよ。女房は、誰にどう連絡をとればいいのかすら分からないじゃない? だから、私がやるべきことを女房に引き継ぐわけよ。もし、女房にそのことが伝わってなければ、私が幽霊になってパソコンの前に座ってメールを出すしかないじゃない?」

「ふーん、べつに死んじゃったら、放っておけばいいと思うんだけど、雲さん律儀なんですね。」

「うーん、べつに律儀ってほどでもないけども、済ませておかないと、なんか痒いじゃない? 生前にやっておくべきことをやらないで あの世には行きずらいよ、やっぱ。」

「じゃあ、たとえばガンなんかで、余命が何ヶ月って、自分の死期が分かっている場合は、自分で後始末はするわけですね?」

「そうそう、死ぬことが分かっている場合は、自分で処理するよ。でも、今日、この帰りに車に撥ねられて即死する可能性も無いわけじゃないよね? そういうときは、やるべきことを遺しておかないと、誰も今私がやっていることが分からないままになってしまうでしょ?」

「なるほど、この世に思い遺す言葉がつらつらと書かれているんじゃなくて、事務的な手続きの方法中心に書いたわけですね?」

「そう!そういうことデス。結構ドライな内容なの。つまり、仕事でいう“引継ぎ”だね。私の生きている間やっていたことの引継ぎとクロージングを、女房はじめ、いろいろな人に引き継いでもらうんだよ。私がやるべき仕事を分散して押し付けちゃおう、という発想なんだよ。ある意味、残された人にとっては迷惑な話(笑)。ね? 全然律儀でもマジメでもじゃないでしょ?」

「ふーん。」

「遺言って、実際書いてみると面白いよ。君も書いてみれば?」

「遠慮しときます!(笑)」

そんなことを話しながら、西麻布のバーへ移動しました。

ここでは、バーのママの初恋の男の人の名前や、今日はいているパンティの色など、ことごとく当ててしまう超能力者のようなお客さんが来ていたので、面白かったです。

▼記入式のこういう本も出ているんだねぇ。
新装版・記入式“さよならのデザイン”ノート新装版・記入式“さよならのデザイン”ノート

記:2005/11/29(from『趣味?ジャズと子育てです』)

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