カフェモンマルトル

text:高野雲

どうも我が家には座敷わらしがいるらしい (1)

      2015/05/31

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ichimatsu

先日、息子と、「お菊人形」の話をしていました。

あ、上の写真は「お菊人形」ではなくて「一松人形」ですが……。

会話の発端は、都市伝説について。

都市伝説(地方伝説?)がどのように発生し、型を整え、現在に至っているのかの過程を話していたのですが、「お菊人形」の話が格好の素材だったのですね。

これ、カンタンにキーワードを抜き出すと、

時代
⇒大正時代

幼くして死んだ女の子
⇒お菊という女の子

ポイント
⇒樺太に渡り、戦後に戻った兄が人形の髪が伸びていることに気がついた

これが、現在定着している「お菊人形にまつわる話」ですが、その前に女性誌にはじめて登場したエピソードは、

時代
⇒昭和30年代

幼くして死んだ女の子
⇒お清という名前の女の子

ポイント
⇒人形を預けた兄は帰って来ず、預けた寺(万年寺)の和尚さんの夢枕に兄が立ち、人形を調べてみると、おかっぱ頭の髪の毛が腰まで伸びていた

と、だいぶ違うんですね。

しかも、この2つの違うエピソードを書いた人物は同じ記者なんですよ。

なんか、ウサン臭いよね。

まぁ、それに近い話はあったにしても、人々に受け入れられやすい(ウケやすい)話に少しずつ形を整え、数年のブランクを経た後に、まことしやかな話に形が整えられて発表された可能性が高いんじゃないかな、って話をしていたんです。

だいたい、都市伝説の成立過程なんてそういうもので、あちらこちらで、チラホラとあがっている話のモヤモヤした状態がキッチリと起承転結ある状態にまで整形、編集された状態で、ラジオとか週刊誌などのメディアに乗っかった時点で、加速度的に広まるもんなんだよ、いい例が口裂け女でさ、あれも、加速度的に全国に広がったのは、ラジオのおかげなんだよね、みたいな話をしていました。

お菊人形はどういう顔をしているのか見たいと息子が言うので、

Googleで画像検索をすると、出てくる出てくる。

これを見た息子は、「あ、こういう顔のお友達と、たまに遊ぶよ」と嬉しそうな顔をするではありませんか。

へぇ、クラスにそういうお菊人形のような顔をした友達がいるのかと思ったら、学校の友達ではないそうで。

近所の友達?

「違う。」

どこで遊んでるんだ?

「家で。」

なにして遊ぶんだ?

「かくれんぼとか、鬼ごっことか」

名前は?

「知らない、きいたことないから分からない」

女の子? 男の子?

「わからない。たぶん男の子だと思う」

年上?年下?

「ぼくより、だいぶ背が低いから年下だと思う?」

何者?

「友達。すっげぇ仲いいから、悪い奴じゃない」

日本人? というか人間?

「日本語話すよ」

どんなこと話すんだ?

「すっごい、たくさんのことを日本語でベラベラ話すから、あんまり細かいこと覚えてない」

玄関から遊びに来るわけ?

「気がつくと部屋に遊びに来ている」

かえるときは、「バイバイ」っていうのか?

「いや、いつのまにかいなくなっている」

もしかして、それって座敷ワラシちゃう?

「そうかもしれない。」

怖くないのか?

「父上のお菊人形の話のほうが怖い」

仲良しなんだな?

「オレのこと、すっごい大好きだと思うよ。だって、すっげーいいやつなんだもん。」

ひえええ、それってお前、少なくとも人間じゃないぞ?!

~つづく

記:2007/10/01(from「趣味?ジャズと子育てです」)

●この記事の続き
>>どうも我が家には座敷ワラシがいるらしい(2)

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