カフェモンマルトル

text:高野雲

どうも我が家には座敷わらしがいるらしい(9)

      2015/07/14

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koucyoushitsu

>>どうも我が家には座敷わらしがいるらしい(8)の続きです。

座敷わらしが最近遊びにこない……。

のだそうです。

息子の話だと。

夕方、息子が一人でいるときに、しょっちゅうベランダや壁の向こうから「座敷わらし」(と息子は呼んでいる)がやってきて、布団の上で相撲をとったり、一緒にブロックを作って遊んだりしていたようですが、小学校3年生になって、9歳の誕生日を迎えたあたりを境目に、どうも最近座敷わらしが家に遊びに来なくなったそうなのです。

さびしいか?

と訊くと、

「いや、ちょっとだけ怖かったから、そんなにさびしいわけじゃないけど、
昔ほど“いろいろなもの”が見えなくなった」

のだそうです。

「いろいろなもの」って、なんじゃそりゃ?

訊いてみると、一番ヘンだと感じたのが、5歳の保育園時代に、私と女房と3人で、近所の小学校の校長室に挨拶にいったときのことだそうです。

今の息子の小学校の校長先生は、なかなか教育熱心らしく、翌年、新入学してくる1年生の生徒のことは、入学前から会って性格や家庭環境を把握しておきたいということで、来年入学してくる予定の幼稚園児や保育園児に会っていたようなのです。

女房に連れられて息子は、入学前に校長先生がいる校長室に行ったそうです。

しかし、その校長室は、現在の校舎ではなく、別の敷地内の部屋だったそうです。

なぜなら、当時の小学校はまだ校舎を全面的に改築中だったから。

息子が1年生として入学するタイミングで、新校舎が完成したわけですが、とにもかくにも、今の校舎ではなく、どこか別の場所にある校長質に息子は校長先生との面談に行ったそうです。

その校長室で、面談中にずっと気になっていたのが、終始、もう一人見慣れない女の子がいたということ。

女房も校長先生も気にとめていなかったようだから、自分も何も言わないままでいたそうですが、今となって大きくなってから振り返ってみると、明らかに何かがヘンだと気づくに至ったそうです。

何がヘンなのかというと、校長室の棚に飾られているたくさんの金色のカップやトロフィーをその女の子が夢中になって、いじっているんですって。

小学校5年生ぐらいの女の子で、あまりにも熱中して、金色の賞品群を見比べたり触ったりしているので、小学校の何かの係か、校長先生の子供ぐらいにしか思ってなかったのですが、よくよく考えてみれば、それらトロフィーやカップは、棚の中に飾られているわけで、

その棚の中か外だか分からない状態で、女の子がカップやトロフィーを一心不乱にいじっている様子は、今考えてみると明らかにおかしいんじゃないかと、今になってようやく気がついたのだそうです。

赤い服を着ていたそうです。

その子と目は会っていないし、その時はまだ自分は保育園児だったから、はじめての場所で見慣れないことがあるのもなんとなく当たり前だと思っていたのだそうです。

さらに、周囲の大人も誰も気に留めなかったし、その赤い服着た女の子も特に騒いだり音を立てたりしなかったし、怖いとも思わなかったので、放っておいたのだそうです。

ひゃー、なんか怖いな、それ。

もっと、他にも「見た話」してよ、と息子に言ったら、すでに、クー、カーと寝息を立てて寝てしまっていました……。

記:2008/10/12(from「趣味?ジャズと子育てです」)

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