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ザ・モントリオール・テープス・ウィズ・ジェリ・アレン・アンド・ポール・モチアン/チャーリー・ヘイデン

ザ・モントリオール・テープス・ウィズ・ジェリ・アレン・アンド・ポール・モチアン/チャーリー・ヘイデン

抜群のコンビネーション

ずんずん突き進むヘイデンのベース。

本質的に重量感のあるヘイデンのベースが高速、かつ安定感をもった状態で突き進んでゆく《フィアスコ》は、かなりスリリング。

そして、個人的にはセロニアス・モンクとセシル・テイラーの正統的な後継者だと考えているジェリ・アレンのピアノも、ヘイデンの安定した低音に導かれれるように、知的にブチ切れまくる。

なんともスリリングな演奏よ。

もっとも、ベースソロ、ドラムソロをもう少し縮めて、ジェリのピアノをもっと聴いていたかったんだけどね。

このアルバムは、1989年のモントリオール・インターナショナル・ジャズ・フェスティヴァルで行われた演奏だ。

このジェリ・アレン、チャーリー・ヘイデン、ポール・モチアンによるピアノトリオは、DIWから『イン・ザ・イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』や『セグメンツ』などのアルバムを発表しているため、3人のコンビネーションは抜群。

『セグメンツ』は、このジャズフェスの3ヶ月弱前の録音だから、まさに三者のコンビネーションはピッタリだといえる。

冒頭の、何の変哲もない、典型的なジャズのツー・ファイヴ・ブルースの《ブルース・イン・モチアン》でのヘイデンが奏でるベースは、これまた何の変哲もないジャズ学校で習うような、あるいは初心者向けジャズベースの教則本に掲載されているブルースのベースラインの模範解答のようなベースライン。

しかし、そのようなオーソドックスな内容でも、ヘイデンが弾くと不思議と意味深なものに聴こえてしまう不思議さよ。

ネックをゆらゆら揺らしながら、そして時にはこの「モントリール・テープ・シリーズ」のジャケ写のように、「ヘンな姿勢」でベースを奏でていてもピッチ(音程)が正確であるということも「ヘイデン七不思議」のひとつだ。

やっぱりチャーリー・ヘイデンのベースは面白い!

記:2019/07/04

album data

THE MONTREAL TAPES WITH GERI ALLEN AND PAUL MOTIAN (verve)

1.Blues in Motian
2.Fiasco
3.First Song
4.Dolphy’s Dance
5.For John Malachi
6.In the Year of the Dragon

Charlie Haden (bass)
Geri Allen (piano)
Paul Motian (drums)

1989/07/01
Live At The International Jazz Festival, Montreal

YouTube

動画でも、このアルバムの魅力を語っています。

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