ハウリン・ウルフを聴くには、ちょっとした気合いが必要かもしれない。

      2017/07/09

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ハウリン・ウルフ。

正直、この人の音源を聴くには体力がいる(耳が割れるという人もいたが、あっそうか、だから「ハウリン」なんだ)。

生半可な気持ちで聴くと、気力も体力も持たない。

それぐらいドスの効いた型破りなヴォーカルなのだ。

現代人の私たちは、様々なお酒をブレンドして、ジュースや香りがミックスされたカクテルのような音楽に慣れ親しんでいる。

だから急に原酒を一気にガブッと飲んでしまうと、ガツーンとくるのだ。

脳天クラクラ、歩く足も千鳥足。

注意が必要だ。

だからといって、原酒を飲むことを遠慮する理由はない。

最初は慎重に、慣れてきたらタップリと原酒=ハウリン・ウルフの世界を味わってみよう。

良い酒は、飲み始めはキツくてぶっきらぼうだが、何杯も杯を重ねるうちに、次第にじわじわと喉の奥で甘みが増してくるという。

まさに、ハウリン・ウルフのブルースのようではないか。

最初はとっつきにくいかもしれない。まるで、聞き分けのないガンコ親父のような音楽だと言われれば、なるほど、その通りかもしれない。

しかし、それがハウリン流の底なしのブルースの表現なのだ。

是非とも、めげずにトライしてみて欲しい。

オススメ音源はいくつかあるが、ここらあたりから入門してみるのは如何でしょう?

『チェンジ・マイ・ウェイ』。

ジャケットのオヤっさん、良い表情しています。

記:2008/03/13

 - ブルース