後期型ヤークトパンサー制作記/タミヤ1/35

      2021/12/07

ロンメル戦車

ソビエトのSU-85、そしてドラゴンのヘッツァーに続き、無砲塔の自走砲作り連続第3段として、今回は、タミヤのヤークト・パンサーを作ります。

ヤクト・パンターとか、フランス風にヤクト・パンテルとか、色々な発音がありますが、今回は、ヤークト・パンサーと伸ばす表記に統一します。

というか、「ロンメル戦車でいいじゃん」って気もしますが(笑)。

中学生の頃にタミヤ1/35のこの戦車を作ったときは、ロンメル戦車という名前だったからね。

部品の数が非常に少なくて、すぐに作れた記憶があります。

1/100のドムに続き、塗料で筆塗りした2番目のプラモデルということでも記憶に刻印されています。

なにしろ、おもちゃ屋で買ってきたダークイエローを、薄めずに(なにしろ、うすめ液という概念すらなかった)、絵の具の筆でガバッと塗って雰囲気が激変した時の嬉しさといったらありませんでしたね。

ムラムラだらけの、指紋つきまくりの仕上がりになってしまいましたが、その時の嬉しさったらありませんでした。

未だに、その時に感じた原初的な楽しさを求めて、私はプラモ作りをしているのかもしれません。

そして、月日が流れ去り、タミヤのロンメル戦車も「ドイツ陸軍 駆逐戦車 ヤークトパンサー 後期型」という名称でリニューアルされたキットが発売され(といっても十数年も前だけど)、久々にこのシンプルで力強い車輌を再び作ってみたくなったのです。

個人的には、のっぺりとしたシンプルなボディにダークイエローというイメージが強烈に刷り込まれているので、ボックスアートの緑と茶色の迷彩カラーにはいまだ違和感を感じているのですが、これはこれで悪くはないですね。

先日作ったヘッツァーのようにダークイエロー単色にすべきか、それとも気分を新たに3色迷彩にすべきか悩みどころです。

箱の中

さて、キットの箱の中身。

履帯パーツ地獄(ある意味極楽)のヘッツァーの後だけに、このスカスカ感は、妙に心地よいものです。

ランナーがはいった袋は3枚。

袋からランナーほかパーツ類を取り出して並べてみると、ドラゴンのヘッツァーの後ということもあり、なおさらパーツ数が少なく感じます。

この「すぐに出来てしまいそうな感じ」は、ソビエト戦車を作る時と共通する嬉しさかもしれません。

車輌のパーツを取り出して、ヘッツァーと並べてみると、でかっ!

というより、ヘッツァーが小さいのでしょう。

組み立て説明書です。
このキットには塗装指示書もついていますね。

組み立て作業

さて、どんどん作っていきましょう。

フィギュアとハッチ

まずは、いつも後回しにしてしまいがちのフィギュアから先に組み立て。

ハッチを取り付ける角度と、腕の角度のバランスを調整したかったからということもあります。

フィギュアの腕を接着すると同時に、ハッチも接着。

固まらないうちに両方の角度を調整しました。

車体下部

今後の作業で、スプレーや筆など、塗料がとどかなそうなところは、あらかじめ色づけしておきます。

黒サフ、マホガニーサフをランダムに吹きつけています。

車体下部完成

転輪部を組み立て、サーフェイサーや艦底色で下塗りをし、履帯を取り付け、車体下部が完成しました。

ランナーから転輪のパーツが一気に無くなるので、完成まで「あと一息だ!」という気分になれますね。

車体上部のパーツ取り付け

フィギュアにサーフェイサーを吹き、車体上部の備品類などを取り付けました。
まだ途中段階だけど。

ランナー数が少ないため、これはすぐに組めるぞ!と思ったものの、じつは、細かなパーツが予想以上にあります。

部品類が整然とランナーにレイアウトされているために、パーツ数を少なく感じたのでしょう。

パーツのひとつひとつをランナーからニッパーで切り離し、デザインナイフでゲートを削り、指定の箇所に接着することを繰り返していきます。

そして、車体上部も完成。

けっこう細かいパーツが多いのですが、全体的にはシンプルでごちゃごちゃしていない感じがカッコいい。

下塗り

車体上部を下塗りしました。

車体下部と同じく、黒、マホガニーのサーフェイサー、乾燥後、艦底色を吹きつけています。

最近マイブームの3色下地作り手法ですね。

迷彩塗装

タミヤのアクリルミニで筆塗り迷彩塗装をしてみました。

うーむ、イマイチ。

Mr.ウェザリングカラーでフィルタリングをしても、ますます眠たい感じになってしまいました。

これは仕切り直しですな。

軌道修正

眠たい感じの迷彩バージョンから路線変更。

筆塗りはストップ。
水性塗料のスポンジ塗装に切り替えます。

まずは、クレオスの水性塗料のシルバーとマホガニーをランダムにスポンジで叩きつけて、これまでのイメージを振り切ります。

次にタミヤのアクリルミニ。

使用した色は、ニュートラルグレー、デザートイエロー、ダークイエロー、スカイ、フラットホワイトなどをスポンジで叩きつけて、しょぼしょぼ筆塗り迷彩を塗り替えています。

まだ、塗膜下のグリーンなどが生き残っていますが、乾くたびに様々な色を根気よく叩きつけます。

途中過程でヘッツァーと並べてみると、ヘッツァー小さ!

塗装完了

クレオスのMr.ウェザリングカラーのほとんどのカラーを総動員させて、筆でぺたぺた、乾かしてはぺたぺたを繰り返して、なんとか完成。

正面から見るとなかなかの迫力。

後方から。

フィギュア乗せ

最後の仕上げはフィギュアです。

タミヤのアクリルミニでフィギュアを筆塗りし、スミ入れ塗料のブラックでスミ入れ、乾いたのちにタミヤエナメルのフラットホワイトでドライブラシをするだけというお手軽塗装。

塗り終わって、ヤクトパンサーに乗せました。

ヤクトパンサー、でか!

正面からフィギュアの大きさと比較すると、そのデカさ、よく分かります。

うん、なかなか強そうだ。

先日作ったヘッツァーと並べてみると、大きさが際立ちます。

いや、ヘッツァー先輩が小さいというべきか。

なかなか作り甲斐のあるキットでした。

記:2019/01/02

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