モントリオール1982/ソニー・ロリンズ

   

ソニー・ロリンズの『モントリオール1982』は、学生時代から飽きることなく繰り返し観ている映像です。

2ギターにドラム、ベースというリズムセクションで、ギターは、ボビー・ブルームに増尾好秋。

ベースはボブ・クランショウ、
ドラムスはジャック・ディジョネットという
今思えば、かなりの豪華メンバー。

これを観るたびに、元気になれるし、雄々しくブロウしまくるロリンズの姿を見るだけで勇気をもらえます。

ボビー・ブルームの床に対して平行持ちなギターが印象的な上に、彼のつむぎ出すフレーズは、ほんと一音一音が歌ってますね。

コーラスかけまくりのボブ・クランショウのエレクトリック・ベースも、昔は「邪道じゃ~!」などと思っていたものですが、今となっては、この時代がかったイナたさが逆に新鮮。
意外に黒く堅実なグルーヴに好感を持って接することができるようになりました。

もちろん、この時期のロリンズのアルバムは、ブルーノートやプレスティッジ時代の作品に比べると、ややボヤけた感じがしなくもないのですが、音だけ聴くのと、映像見るとでは、ずいぶんと印象は違うものです。

18番の《ドント・ストップ・ザ・カーニヴァル》や《アルフィーのテーマ》も演奏していますが、個人的には前半の3曲、《ヒア・ウィ・カム・アゲイン》、《ペニー・セイヴド》、《マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ》にグッときますね。

たくましいロリンズの雄姿、ぜひ多くの方に見ていただきたいですね。

記:2012/09/17

album data

LIVE IN MONTREAL 1982 (Video Arts Music)
- Sonny Rollins

1.Here You Come Again
2.Penny Saved
3.My One And Only Love
4.I'll Be Seeing You
5.Don't Stop The Carnival
6.Alfie

Sonny Rollins (ts)
Bobby Broom (g)
増尾好秋 (g)
Bob Cranshaw (b)
Jack DeJohnette (ds)

1982年

 - ジャズ