いまさらマラサイ。いまさら4年前に作ったガンプラについて。

      2021/02/09

1/144のマラサイ

『機動戦士Ζガンダム』に登場したモビルスーツのマラサイ。

私にとってのマラサイは、『Z』に登場する数あるモビルスーツの中でも、好きなモビルスーツの上位に位置しています。

変形をしたり、生物的な曲線のフォルムを持っていたりと、多彩なモビルスーツやモビルアーマーが登場する『Z』の世界の中、どちらかというと正当派路線のモビルスーツの流れを汲み、ルックスも確実にザクからの進化を感じさせる精悍なルックスのマラサイ。

では、マラサイの語源はなんなのかというと、スタッフが呟いた「いまさら」という言葉のモジリらしいということを知った時には、ズッコけたものです。

でも、ルックスとネーミングが一致していると思うので、まあまあそれはそれでいいかな、と。

このマラサイがバンダイから1/144スケールでキット化されたときは、飛びつくように購入しましたね。

急いで組み立て、エアブラシでグラデーションをつけながら塗った記憶があります。

そして完成させたマラサイは、たしか浦安の模型店に飾っていただくことになり、その後、引き取るのも面倒くさいから、その模型店の近所に住んでいる高校の友達か、模型店にあげちゃったと思います(そのあたりの記憶は曖昧)。

以来、マラサイのことをすっかり忘れて20年以上生きていた私ですが(仕事や音楽で忙しくガンプラからも遠ざかっていた)、ある日、なにかのキッカケで、リニューアルされたマラサイがHGUCで発売されたことを知り、作ってみたのが、こちらのマラサイです。

marasai

HGUCのマラサイ

たしか、2012年の春頃にキットを購入し、4月頃に制作開始、5月頃に仕上げ塗装をした記憶があります。

1985年に放送されたアニメ番組に登場したメカを、27年後の2012年に作るなんざ「いまさら感」が漂いまくり過ぎるんだけれども、たしか、この頃は、『ガンダムUC』に登場したバージョンのマラサイがキット化されて発売されていたと思うので、「いまさらマラサイ」を作りたくなったのは、もしかしたら、それの影響かもしれないないですね。

HGUC 1/144 RMS-108 マラサイ(ユニコーンVer.) (機動戦士ガンダムUC)HGUC RMS-108 マラサイ(ユニコーンVer.) (機動戦士ガンダムUC)

筆塗りマラサイ

この7マラサイは筆塗りで塗装しました。

高校のときに作ったときは、エアブラシを使用して塗装しました。
最初はマホガニーか赤茶色(日本機のプロペラ色)を下地に吹き付けて、少しずつ赤や黄色を混ぜながら段階を踏んで、明るく吹き付けていきましたが、今回の筆塗りも、同じような手順を踏んでいます。

マホガニーを下地に塗った後は、赤を乗せ(塗るというよりも乗せる感覚)、オレンジを足し、黄色を少々混ぜ……と、少しずつ明度を上げてゆき、筆ムラは気にせずに、一度塗ったら塗り直しなしの「一発勝負塗装」を5~6回重ねて塗装しました。

折りたたみ式の大きなシールドに、ショルダーパッドの尖ったトゲ、そして、司令官用のザクよりもはるかに長く鋭い角など、なかなかマラサイは強そうに見えますね。

しかも、真紅に塗装すると、まるで武田、あるいは真田の武者を彷彿とさせるようで、いろいろな角度から眺めては「う~ん、強そう、かっけー!」としばらくの間唸っていたものです。

marasai

小林誠デザインのMS

このマラサイをデザインした人は、小林誠氏。

私が好きなモビルスーツ「ジ・オ」をデザインされた型でもあります。

出るところは思いっきり出す、絞るところは思いっきり絞るような氏独特のセンスがすごくカッコいいカタチで生きているフォルムだと思います。

マラサイの魅力は、まあこれは、マラサイをデザインした小林誠氏に共通したセンスなのかもしれませんが、出るところは出る、ひっこむところは思いきり引っ込むというバランスが、ある意味極端なぐらいなところが魅力なのだと思います。

たとえば、小林氏デザインのジ・オなんかだと、アタマはスゴく小さくて長細いのに、胴体がデップリとデカイじゃないですか?

あと、脚なんかも、モモは小ぶりなのに、腿から下のユニットは、ものすごいボリューム。

マラサイも同様で、モモや上腕部は華奢でありながら、その下のボリュームがドカン!と凄い。

頭部のアンテナや、ショルダー部のトゲ(?)など、出るところは、極端なほどにシャープに突出している。

こういうバランス感覚が、小林誠氏ならではのセンスで、それが、氏がデザインするMSの圧倒的な存在感に繋がっているのだと思います。

圧倒的といえば、そういえば、ダブルゼータも小林誠デザインでしたしね。

ちなみに、Zガンダム中に登場するモビルスーツで、小林誠氏がデザインしたものは、他にはバウンドドッグと、ガザCがありますが、この二者は仲間内からの評判は悪かったなぁ。

私も最初は、「なんじゃこりゃ?」と思ったものですが、だんだん「カッコ悪いところが、よく見ると、なんだかカッコいいかも」と思うようになってきましたね。

ガザCに関しては、面白い形なので、HGUCのキットを息子に作らせました。実際、立体のガザCを手にとると、本当に面白いカタチをしているなと。

変形させて遊んでいるうちに、ポロポロと部品がとれて、今はジャンクパーツ箱の中で眠っています。

バウンドドッグ、そういえば、プラモとしては発売されていませんねぇ。

マラサイに関しては、今度作るとしたら『機動戦士ガンダムUC』に登場した、緑塗りのバージョンがカッコいいので、機会があったら、そちらのバージョンにもトライしたいですね。


HGUC 1/144 RMS-108 マラサイ(ユニコーンVer.) (機動戦士ガンダムUC)

1/100サイズのマラサイもMG(マスターグレード)で発売されてはいますが、『ホビー・ジャパン』などの作例や、パッケージ横の完成品写真を見る限りでは、かなり頭がデカい感じがしたので、そちらのほうはいいかな、って感じです。

記:2016/04/28

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