カフェモンマルトル

text:高野雲

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アビエイター/試写レポート

      2016/04/14

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aviator

上映時間2時間48分。

ひえぇ、12分足せば3時間じゃねぇかよぉ。

トイレ大丈夫か、お尻大丈夫か?

観る前から気力の萎えていた俺。

しかし、そんなことは杞憂だった。

たしかに、後半は、お尻は痛かったが、さらに、私の両脇に座った人は、エンドクレジットが出る寸前に、カバンとコートを両脇に抱えて、ダダダダダッ!とトイレに駆け込んでいったが、しかし、時間の長さなどまったく気にならない大作だった。

あっという間にレオナルド・ディカプリオ演じるハワード・ヒューズの半生に付き合ってしまったって感じ。

絵に描いたような過剰と蕩尽。

栄光と衰退の波乱万丈の人生。

ハワード・ヒューズは世界的映画監督にして、航空家。

18にして親の遺産で大富豪になった実在の人物だ。

キャサリン・ヘップバーンやエヴァ・ガードナーら、大女優たちと浮名を流し、新型の飛行機の試験飛行には自ら操縦桿を握る。

映画で儲けたお金で航空会社を買収し、ライバルのパンナム社とは腹の探りあい。

試験飛行に大事故を起こし瀕死の重傷を負う一方、軍用資金横領の疑いで公聴会に出席する彼。

この極度の潔癖症と完璧主義からパラノイアに陥る、大富豪のドラマチックな人生をたっぷりとドラマチックに描いたマーティン・スコセッシ監督の手腕と、ディカプリオの演技に拍手。

ま、本当は、もっとドロドロした人生だったんだろうよな、なんて邪推もしてしまうが、ま、これはドキュメンタリー映画じゃないからね。

飛行機好きとしては、XF-11や、ハーキュリーズの格好よさにもヨダレな映画でもあった。

ダテに3時間近くの大作ではないよーん、と言っておこう。

レオ様ファンじゃなくても、まったく充分楽しめます。っていうか、いまだにディカプリオは、「レオ様」と呼ばれているのか?

デッカイ夢を持ち、スケールのデカいことをやりたい男は、是非、嫁や彼女や彼女予定や嫁予定の女性を誘って映画館へ行こう。

ケイト・ブランシェットやケイト・ベッキンセールも美しく、かつ、衣装にもお金がかかっているので、男は飛行機、女は衣装にわくわく&注目、なんてことにもなるかもね。

観た日:2004/02/25

movie data

製作年 : 2004年
製作国 : アメリカ
監督 : マーティン・スコセッシ
出演 : レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ブランシェット、ケイト・ベッキンセイル、ジュード・ロウ、アレック・ボールドウィン、ジョン・C・ライリー、アラン・アルダ、イアン・ホルム、ダニー・ヒューストン、グウェン・ステファニー、マット・ロス、ケリ・ガーナー、ウィレム・デフォー ほか

記:2004/02/26 
加筆修正:2004/03/20

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