カフェモンマルトル

text:高野雲

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ソン・ガンホやペ・ドゥナ好きにはたまらん、かいじゅー映画/グエムル

      2017/04/15

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totan

韓国のかいじゅー映画

この映画、面白い(笑)。

頬を引きひきるらせて「ひひひひひ」と笑いたい方には、超オススメ。

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ホラー&パニック怪獣映画のA級とは言えないけれども、B級とも言い難い、

なんていうのかな、この容赦の無さっぷりが心地よい韓国の「かいじゅー映画」、『グエムル』っす。

グロテスク・リアル

以前から、すごく気になっていたんだけど、本日、ようやく観れた。

以前、この映画の試写状が届いたときは、そのビジュアルの、なんつーか、
B級なセンスに、私のB級触手が、むくむくと動いたわけだが、どうしても都合がつかず、試写会にも仕事で行けず、結局、上映中に観に行くチャンスも逃してしまった……。

そして、ようやく遅ればせながら観れた、というわけ。

私が大好きな韓国映画『吠える犬は噛まない』の監督(ポン・ジュノ)の作品だから、きっと、人間同士のドタバタがウンザリするぐらいリアルで、きっと映画全体も、「清潔感」という言葉は皆無のバッチィ状態が延々と続くんだろうなぁ、と半ば予想はしていたけど、ホント、その通りだった(笑)。

エイリアンと巨大魚とハリウッド版ゴジラを掛け合わせたような化け物の造形はなかなか秀逸かつリアル。

こいつが恐ろしい速度で駆け回り、容赦なく(うん、ほんと容赦ないという言葉がピッタリだ)人間を吹き飛ばし、容赦なく食ったり涎とともにガイコツや骨を吐きだし、尻尾を自在に操り、グロテスクな顔面をガバーッとビラビラ全開にする様は、ホッペタひきつり楽しい。
「にひひひひひひ」ってね(笑)。

ペ・ドゥナにぞっこん

『吠える犬は噛まない』では“カッコ悪カッコ良かった”ペ・ドゥナの魅力も、ここでも、あくまで、ゆる~く全開!

凛々しい表情も、どこか隙があってグー!(笑)

特に、ラスト近くの炎のアーチェリーのシーンは、ペ・ドゥナのカッコ良すぎない微妙なカッコ良さが際立ち、そういえば、今回はジャージ姿で、以前の『吠える犬は噛まない』では、フード付きパーカー姿という、なんというか、近所のスーパーやコンビニに買い物に行くようなゆるーい格好が絶妙に似合うヒロインなんだよなぁ、うん、なんて一人で納得していたりして(笑)。

もちろん、ソン・ガンホの情けない部分の魅力も全開だし、むしろ、そちらのほうがメインディッシュではあるのだが、私は、サイドメニューのペ・ドゥナにぞっこんです。

個人的にはB級とは思わないけど(さりとてA級とも思わないが・笑)、でも、このテイスト分かる人には、「ぐへぇ」と笑いと恐怖のツボのど真ん中に、アーチェリーの矢が放たれること必至の終始、ばっちぃけど愛すべきパニック映画が
『グエムル/漢江の怪物』なのであります。

日本ではありえない「ばっちぃ」感じ

もっとも食事中には観ないほうが良いでしょうね(笑)。

とにかく、日本のセンスじゃ絶対に作れない、韓国ならではの、容赦ないセンスが炸裂した、秀逸パニック映画なことは確か。

グチャグチャでビチャビチャなカオスが好きな人はチェックしてみよう!

記:2008/07/06

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