恋する神父/試写レポート

      2018/01/09

「恋する神父」オリジナル・サウンドトラック(DVD付)「恋する神父」オリジナル・サウンドトラック(DVD付)

今朝、TVをつけたらワイドショーで、クォン・サンウの来日レポートが流れていた。

なんでも、空港にかけつけたファンが3500人なのだとか。

この人数、多いのだか少ないのか、よくわからないが(外タレは成田空港、韓タレは羽田空港という差も当然考慮に入れねばならない)、まぁ、報道の文脈としては、大人気ということらしい。

そういえば、クォン・サンウといえば…、ってことで、手元の試写状を見ると、あらら、本日試写会がやっているじゃない、彼主演の『恋する神父』が。

試写状に印刷された写真から、若い頃のユースケ・サンタマリアの映画かな?と一瞬思って、そのままスルーしていたようです。

でも、せっかく「クォン・サンウ報道」もあったことだし、しかも、その映画の試写状もあるのならば、じゃあ試しに観に行こうかと思い立ちました。

今日は時間もありそうだし。

で、時間があったので、観に行ってきました。

うん、普通に楽しめました。

少女マンガが実写になったようなストーリーでした。

クォン・サンウは神父を目指すストイックな青年。

ハ・ジウォンは、アメリカ帰りの奔放な女の子。

この二人の恋の話です。

クォン・サンウ演じるは、生涯独身を貫かねばならない神父なる直前の青年。

恋をしたこともなく、真面目一筋の「おお、主よ、お許しください」なタイプ。

いわゆる、われわれが抱く真面目一筋なキリスト教徒のステレオタイプですな。

この青年と、アメリカ帰りの女の子がひょんなことから、キスをしてしまい…。

あとは…、だいたい想像がつくでしょ?

そう、だいたい皆さんの想像通りのストーリーです。

だから、というわけでもありませんが、そういうわけで、安心して観れます。

ちゃんと期待に応えてくれるような展開とラストですから。

個人的には、クォン・サンウの親友で、ルーズでいい加減で夜遊び好きが抜けきらないキム・イングォンがいい味出していると思いました。

主人公とは正反対の彼の言動が、よい意味で、主人公の人間像を浮かび上がらせています。

ちょっと気になったことが一つ。 クォン・サンウとキム・イングォンは、ミサで大失敗をやらかしたことのペナルティとして山の上の教会に飛ばされるわけです。

「ここでしばらく精神修養せい!」ってことでね。

最初にこの教会へ向かうシーンでも、道に迷ったり、到着時間に遅刻したりで、僻地の教会に来てしまったなぁ感満載の描写だったし、「ここだったら酸性雨も大丈夫だろう」というようなセリフも出てくるぐらいだから、少なくとも都会からは離れた場所なはずなんだよね。

でも、クォン・サンウは、結構頻繁に下山しているというか、街に繰り出しているんですよね。

ディスコに行って「マトリックスのお兄ちゃん」と言われるは、ラブホテルに行くわ、ロウソクを買いに行ったついでに靴屋に寄るわ、野球場に行くわで、頻繁に買い物や遊びで下山しているんですよね。

その点が、ちょっと気になった。

「反省のために、山奥の教会に飛ばされた」って感じがしないんだもの。

わりかし、教会での労働とお勤めは緩やかだったんでしょうかね?

反対に、夜遊び好きでいい加減なキャラのキム・イングォンは、あまり下山していないし、結構真面目にお勤めに励んでいる。このへんがラストへの布石に微妙になっているのでしょうかね。

いつも目元がスマイリーなハ・ジウォンがとても可愛かった。

反対にクォン・サンウは、目元はいつも笑ってませんな。

このクールさが人気の元なのでしょうか。

そういえば、ユースケ・サンタマリアの目もともいつも笑ってないな。

やっぱり二人は似ている?

movie data

恋する神父
原作:ピート・ハミル
監督:ホ・インム
製作:ユ・インテク
脚本:ユン・ウンギョン、ホ・インム
出演:クォン・サンウ、ハ・ジウォン、キム・イングォン ほか
2005年韓国作品
観た日:2005/05/23

記:2005/05/23

 - 映画