問題のあるレストラン 東出昌大が一番まともなオトコに見えてしまう

   

mondainoaru

今年の元旦に女優の杏さんと元旦結婚をした東出昌大。

プロポーズの言葉は公にはされていませんが、今後ますますの活躍を期待したいと思います。

真木よう子主演のドラマ『問題のあるレストラン』には旦那の東出昌大が出演し頑張り、月9ドラマの『デート〜恋とはどんなものかしら?』には奥さん・杏が主演し、今までにはないタイプの新しいキャラを演じ、……と、夫婦揃って頑張っている今回のクールではあります。

さて、今回は、旦那が出演している『問題のあるレストラン』。

東出昌大が演じる門司誠人は、田中たま子(真木よう子)にスカウトされて「シンフォニック表参道」のシェフに起用されます。

バーテンダーとしては、パリのコンテストで賞を取ったこともあり、また、たま子の元恋人でもありますが、現在は、たま子が店の目の前のビルの屋上に出店した「ビストロ フー」を全力で潰すと公言して、オリジナルのレシピ作りに執念を燃やしています。

番宣では、登場する女性(オカマふくむ)のことたちを「ポンコツ」と形容していましたし、真木よう子と現在は敵対関係である、彼女がかつて勤務していた「ライクダイニングサービス」の男性社員は、最低なセクハラ野郎と、昭和のオトコ中心社会の権化のようなオッサン社員ばかりです。

しかし、思うのですが、女性側は、そんなにポンコツなのかなぁ?ということですね。

人間的にポンコツなわけではなく、たまたま自分の居場所、能力やキャラクターを発揮できる場所を間違えてしまったがために、あるいは自分の力ではどうすることも出来ない家族の問題に巻き込まれたがたんめに、不幸な境遇に陥っている人ばかりのような気がするんですよね。

たとえば東大卒の二階堂ふみは、セクハラが横行する民間会社ではなく、もっと数字の能力を発揮することが出来る公官庁に務めれば人生違っていたかもしれないし、シェフを務める松岡茉優も、母親が離婚のため7年間も引きこもりでオンラインのゲーム生活にならなければ、あのような性格にはならなかったことでしょう。

ま、料理の腕は、母親の引きこもりがあったからこそ身に付いたのかもしれませんが、しかし、引きこもりの母親においしいものを食べさせるために磨いた料理の腕とはいえ、アンコウを捌けるまでの技術にまで達しているのは、さすがにどうかな?とは思うのですが、物語の流れ上、それは仕方ないでしょう。

安田顕が、なかなか安定感のあるゲイ演じている几ハイジ(おしまづきハイジ)も、パティシエの腕としては一流ですが、女装趣味のために職を得られないでいるだけだし。

つまり、たまたま自身を取り巻く環境が、たまたま自身の能力を発揮できなかっただけで、所変わって場所変われば、彼女たちが持っている能力は存分に発揮できる可能性はあるわけです。

環境のせいにばかりしてはいけないし、環境に自らをアジャストさせる能力と意思も必要かもしれませんが、能力がありながらも、それを活かせない女性たちが存分に能力を活用できる「場」としての今後の「ビストロ フー」に期待したいと思います。

ま、まだまだ「三歩進んで二歩下がる」状態が続いてはいますが……。

ですので、女性たちは、それほど「ポンコツ」というわけではないのです。

むしろ「ポンコツ」というか、「ダメダメ」なのは男側のほうですよね。

拝金主義の社長に、その社長の元で働くセクハラおやじの役員たち。

一般社員も、真木よう子がここの社員時代だった頃は、自分ではなにも働かないくせに、おいしいところだけ手柄を持っていこうとする横取り野郎などなど、「ライクダイニングサービス」にはロクな男がいません。

そして、「ライクダイニングサービス」が新たに出店した「シンフォニック表参道」の店員の男たちも、「なんだかなぁ」なトホホ野郎が多いような気がする。

同性している女性から借金を抱えている上に、今度は二階堂ふみをたぶらかしてお金を借りる菅田将暉は、女性関係、金銭関係もダメダメな上に、職場では駐車場などで先輩にボコボコにされるような使えない社員です。

また、どんな男にも思わせぶりで媚を売るような態度をとる「きらきら巻き髪量産型女子」の高畑充希も悪いのですが、彼女に告白もしていないのに、「僕たち付き合っているんだよね?」と勘違いする川口覚もイタい。

近所の公園をライトアップして花束を渡して告白するセンスも痛い、痛過ぎる。

このようなダメダメ男ばかりの「ライクダイニングサービス」側の「オトコども」をやっつけたところで、はたして「ビストロ フー」の女性側には胸がすくようなカタルシスは訪れるのでしょうか?

倒す価値すらないような野郎ばかりのような気がするし、いまどき、こんなダメダメ男ばかりが集う会社や店ってあるの?と思ってしまうのですが、それは単に私が世間知らずなだけ?

あ、一人だけマトモな男がいました。

東出昌大が演じる門司誠人です。

不遜で傲慢な性格ではありますし、イヤな奴的なキャラ設定をされてはいますが、彼がいちばんマトモに見える。

いちばんストイックに仕事してるじゃん。

目的はどうであれ、料理に対する考えはどうであれ、黙々と店員たちが帰った後も、新しいレシピの開発に余念がない。

彼なりに野望や考えがあってのことなのでしょうが、やっぱり男は仕事に打ち込む姿が一番カッコいいのです。

記:2015/02/13

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