カフェモンマルトル

text:高野雲

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映画は無筆の早学問

      2016/02/01

movie

「芝居は無筆の早学問」といいますが、現代においては、「芝居」を「映画」に置き換えても良いのではないでしょうか?

この諺の意味は、「芝居を見れば、読み書き のできない者でも物事の道理が分かる。芝居は、手っ取り早い学問の場でもある」といった意味です。

以前も書いたとおり、映画は子供の興味の触手を広げるには非常に最適かつ安上がりなメディアだと思います。

さまざまな人間模様、風習、習俗、風景、言葉遣い、メカ、ファッション、アクション、サウンド、音楽などを肌で知る、とまではいかないにせよ、目と耳で味わうことが出来ます。

なおかつ、これも先日書きましたが、映画館は、真っ暗な環境に大きなスクリーンと、集中して最後まで観賞できる環境です。

集中して鑑賞すれば、記憶に残る。思い出にも残る。さらに、未知の領域を知るキッカケにもなります。

子供は知識が少ないです。しかし、知識欲は貪欲で、吸収力も素晴らしいものがあります。

映画館に連れてゆき、いきなりドワーン!とデッカイ世界を見せてあげれば、興味を持つ対象が一気に広がります。

つまり、脳の中のフォルダが一気に増えるのです。

家に図鑑や本があったとしても、それらを自ら進んで図鑑を読む子供って稀です(幼少時の私は私は進んで読んでいましたが)。

ところが、なんでもいい、たとえば、『スターウォーズ』を見せたあとに、「宇宙ってどれぐらい広いんだろうね?」とちょこっとだけ興味の矛先を向けてあげれば、進んで調べるようになります。

もちろん、最初は私に質問をしてくるのですが、「まずは、自分で調べてごらん」と、突き放します。

「なにを調べればいいの?」と必ず聞いてきますから、そのときに改めて「家に宇宙の図鑑やドラえもんの宇宙百科があるじゃないか」ヒントを与えてあげます。

これって重要なことです。

自分で調べるクセがつくから?

もちろん、それもあります。

軽い気持ちで人に尋ねたことって、記憶に残りません。

「へぇ、そうなんだ」で終わり、その場の一過性の満足で終わりです。しかし、苦労して調べたことは、記憶に残ります。

これは、皆さんにも経験があることでしょう?

もうひとつ大事なこともあります。

それは、「自分の疑問を解決する手段や手がかりはどこにあるのかを考える」癖をつけることなのです。

子供の好奇心を誘発し、自分で興味を持ったことを調べるキッカケを作りやすいのが映画館で観る映画。

家族サービスをするからには!と、旅行やドライブなどをたまに計画するよりも、休日の四分の一程度の時間を費やすだけで、子供を喜ばせ、なおかつ好奇心を刺激する映画に頻繁に連れてゆくほうが、家族サービスとしては安上がり、かつラクな教育方法だと私は考えています。

記:2005/08/17(from「趣味?ジャズと子育てです」)

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