カフェモンマルトル

text:高野雲

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『ポテチ』の木村文乃と濱田岳が良い

      2017/05/23

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potechi

『ポテチ』の木村文乃

最近の木村文乃といえば、「大人の女」のイメージが最近は強いのかもしれません。

シチュエーションで言えば、オフィスが似合い、役柄でいえば不機嫌な顔もサマになるといった感じ?

『梅ちゃん先生』、『銭の戦争』、『イニシエーションラブ』あたりの役柄からくるイメージが大きいのかもしれません。

ところが、2012年公開の『ポテチ』に登場する彼女は、かわいらしさに溢れた元気なイメージ。

こちらの彼女も好感が持てます。



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伊坂幸太郎監督作品

この映画、個人的にはけっこう好きなんですよ。

1時間ちょっとの尺ということもあり、サクッと見れて、あれよあれよという言っている間に、あっという間に終わってしまう。
少なくとも「大作」といえる作品ではないのですが、同じ原作者(伊坂幸太郎)の作品であれば、『重力ピエロ』よりは断然良い。

『重力ピエロ』は、正直期待はずれの感が強かったんだけれども、それは映画そのもよりも、原作のストーリーが個人的には長いわりにはあまり「来る」ものがなかたっということが大きいかもしれないんですね。

それに比べると、『ポテチ』は、そのタイトルの軽やかさというか、あっさりさを象徴するかのように、良い意味で肩の力が抜けた作品に仕上がっており、それこそ、ポテトチップスをつまむ感覚で、さくさくと何度も観れてしまいそうな作品です。

濱田岳が良い

そうそう、主役の濱田岳の演技も最高なんですよ。

彼が持つなんともいえぬ味わいが、良い形で活かされた作品といっても良く、個人的には彼の代表作の筆頭にも挙げても良いのではないかと思うほど。

最近だとドラマ化された『釣りバカ』の浜ちゃん役も、彼の妙な味わいがいかんなく発揮されていたとは思うけれども、やっぱりテレビドラマ的というか、少々ベタな感じがしたし(決して悪い意味ではないんだけれど)、あと映画だと岡田将生の『偉大なるシュララボン』も、トボけた味わいはよく出ていたものの、逆にコミカルチックになり過ぎていたきらいがあり、やはり『ポテチ』の主人公・今村忠司を演じる濱田岳が一番、彼の持ち味が活かされる丁度良い湯加減だったのかなと思っています。

なぜに「ポテチ」なのか?
なぜに「しお味」と「コンソメ」味の交換のくだりで涙するのか。

後になって、そうか、なるほどねとじんわりと気付かせてくれる流れも良いし、大森南朋も、なかなか良い味わいを出していしたね。

少なくとも彼が主演の『ハゲタカ』よりは全然合っている気がする。

木村文乃に、濱田岳に、大森南朋。
この3人の主要人物の良いところが、さり気なく快適な温度で自然にじわりと滲み出ている映画だといえましょう。

movie data

監督・脚本:中村義洋
音楽:斉藤和義
出演:濱田岳、木村文乃、大森南朋、石田えり、中林大樹、松岡茉優、桜金造、阿部亮平、中村義洋ほか

記:2007/04/27



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