カフェモンマルトル

text:高野雲

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『スーパーサラリーマン左江内氏』がなにげに面白い

      2017/05/23

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単純だが飽きさせない演出

藤子・F・不二雄が原作の土曜ドラマ『スーパーサラリーマン左江内氏』が、なにげに面白いので毎週欠かさず観ている。

▼こちらが原作のコミック

ドラマは、一話完結のエピソードで、ストーリー自体は単純明快なんだけれども、それをおよそ50分弱の尺の中で退屈させない工夫が随所に盛り込まれているため、個人的には、そのような「間延び・退屈をさせない」工夫と演出、そして各役者の演技を毎週楽しみにしている感じかな。



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佐藤二朗、ムロツヨシ、賀来賢人

たとえば、佐藤二朗との掛け合い。

これ、『ラスト・コップ』で「お茶こぼし」のシーンが必ずお約束のように毎週登場していたように、毎週違う職業の人に扮している佐藤二朗と、主人公・堤真一とのやり取りが面白い。

ほとんど意味も内容もないやり取りではあるのだけれども、佐藤二朗の特異なキャラを味わうコーナーとして見ることが出来る。

それと、小池刑事(ムロツヨシ)や、賀来千香子の息子・賀来賢人の微妙かつキモい表情とパフォーマンスも毎週少しずつエスカレートしていき面白いといえば面白い。

面白いというよりは気持ち悪いの次元に突入しつつあるけど。

この二人の無意味でキモいパフォーマンスも尺稼ぎといえばそれまでかもしれないけれども、彼らのアホらしい表情の変化や動作をついつい見入ってしまう、つまり飽きさせてくれないので、これはこれで面白いと思う。

笹野高史、小泉今日子、島崎遥香

それから、左江内氏にスーパーマンにスーパースーツを渡した謎のお爺さん(笹野高史)とのやり取りも、毎週少しずつエスカレートしていくので面白いね。

先週は「ジジー」だったのが、今週は「くそジジー」になっているし。

このように、だいたい番組のどのあたりで、どのような「お約束」が出てくるのかを分かった上で、「今週はこう来たか」と思いながら見るのが楽しいんですね。

堤真一の冴えないっぷりもなかなかだし、そんな夫を奴隷のように扱う鬼嫁・小泉今日子も、まるで『あまちゃん』時代の天野春子の元ヤンキャラを彷彿させるので、なんだか懐かしくもある。

あと、ぱるる(島崎遥香)ね。

少し前のドラマ『ゆとりですがなにか』では、就活中の女子大生⇒新人OLを演じ、『キャバすか学園』では、元ヤンキー⇒刑事(デカ長)を演じていたのが、今回は普通の女子高生に逆戻り。
堤真一と小泉今日子の娘・はね子役を演じています。

いったいソルトやゆとりちゃんはどこへ行っちゃっただ~ってくらいの普通の女子高生。

そんな普通の女子高生という設定の彼女が、AKBのようなアイドルグループのオーディションを受けるエピソードもあったけれども、ぱるるだからこそ笑えるエピソードでしたね(結果はオーディションの最終選考で「落ち」)。

気軽に観れる小傑作

ヒーローにもっとも縁遠い中年サラリーマンがスーパーマンになっちゃったことのギャップを単純に面白おかしく描こうという意図を超えた、面白いおかしい要素が、腹八分目の適量で封じ込められた小傑作ドラマだと思っています。『スーパーサラリーマン左江内氏』は。

気軽に観れる楽しいドラマですね。

記:2017/02/19

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