ワイルド・レンジ~最後の銃撃/試写レポート

   

ワイルド・レンジ 最後の銃撃 [DVD]ワイルド・レンジ 最後の銃撃

ヒヒーン!(馬の鳴き声)
バンバン、バーン!(銃声)
パッパカ、パッパカ(幌馬車がかける音)

西部劇です。
本格西部劇です。

スケールの大きな大自然、男たちの熱い絆、銃撃戦。
上記基本要素はばっちりと押さえられ、さらに“西部劇史上もっともリアルなガンファイト”と絶賛された20分以上にわたるクライマックスの大銃撃戦が圧巻です。

西部の大平原の中、ストイックに、逞しく生きるカウボーイ丁寧に描いた冒頭のシーンが好き。大自然の中、牛を追いながら幌馬車と馬で移動を繰り返し、タフに生きる男たち。
雨がふったら雨宿り。雨をしのぎながらトランプやったり、酒を飲んだり。晴耕雨読が理想の生き方の私にとっては、ちょとうらやましい光景でした。

悪人との対立、闘いのストーリーは、まぁどこかで見たようなパターン。あれ?イーストウッドの西部劇だったけかな?

でも、まぁ、このへんは西部劇のパターンなんでしょうな。

日本の時代劇も、ある意味そうですからね。製作者と受け手の間に暗黙に成立しているお決まりの定型フォーマットがあり、むしろ、そのフォーマットに流し込まれる微妙な差異やディティールを楽しむ、で、今回、その“定型”に流し込まれる最大のウリは、主役がケビン・コスナーということと、リアルで長時間の銃撃戦、ということになるのでしょう。

日本人が忠臣蔵や水戸黄門が好きなように、アメリカ人は西部劇が好きなんでしょうね。
だからこそ、本国では60億円を超える大ヒットを記録したのでありましょう。

なにはともあれ、昔からの西部劇を愛するファンにとっては、安心して楽しめる内容となっております。

観た日:2004/04/20

movie data

製作年 : 2003年
製作国 : アメリカ
監督 : ケビン・コスナー
出演 : ケビン・コスナー、ロバート・デュバル、アネット・ベニング、マイケル・ガンボン ほか
配給 : 日本ヘラルド映画
公開 : 6月19日(土)よりロードショー

記:2004/06/16 

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