カフェモンマルトル

text:高野雲

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ベースの弦について。

      2016/03/12

bass_neck

自分の好みの音、出したい音、奏法がある程度固まってきたら、なるべく弦の種類、特にゲージは変えないほうが良い。

テンションを維持し、ネックの負担を軽減させるためだ。

弦4本の張力を馬鹿にしてはいけない。少なくとも90kgは下らないという。

ちなみに弦の集合体でもあるピアノの弦のトータルの張力は数トンにも登るとか。

同じ種類の同じテンションの弦で、木に癖をつけてあげよう。

張り替える度に違うテンションの弦を使用すると、ネックの反りの原因になる。

ちなみに、私は滅多に弦を張り替えない。

アンソニー・ジャクソンは、一曲のレコーディングに3度も弦を張り替えたこともあるという。

スラップ(ちょっぱぁ)を多様するベーシストも倍音の成分が多ければ多い方が良いだろうから、張り替えの頻度は高いことだろうと思う。

かたや、ミック・カーンや細野晴臣は何年も弦を張り替えていないそうだ。

張り替えの頻度は、表現したい音楽の性格にもよるので、一概には言えない。

私の場合は、ちょっとヘタってきた弦の感触が好きなので、滅多に張り替えない。

最初から倍音のあまり出ないフラットワウンドしか使っていないので、ヘタって倍音の少なくなってきた弦の状態のサウンドが好きだから、ということもある。

ここで注意すべきことがある。

ネックの木のコンディションが落ち着いていない楽器はチューニングが狂いやすい。

私の使用ベースは、木がパリパリに乾燥しているオールドのため、木のコンディションは落ち着いているほうだと思う。

ライブをやり、その間まったく弾かずに2ヵ月後にチューニングしたところ、ほとんどというか、全くチューニングが狂っていなかったことすらある。

弦を張りっぱなしにしたければ、できれば木の状態が落ち着いた楽器の使用を勧める。

長持ちする弦の張り方は、「ねじらずに張る」ことだ。

この方法はバカボン鈴木の『フィンがリング&ピッキング』(リットーミュージック)の教則ビデオに詳しい。

弦をねじらずに張れば、チューニングが狂いにくい上に、弦を「切る」ような失態を演じることもなくなる。

記:2000/10/11(from「ベース馬鹿見参!」)

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