カフェモンマルトル

text:高野雲

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バーナード・エドワーズのベースが素晴らしい~Chicの《Good Times》

      2017/04/21

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ゴキゲンなディスコナンバー

シックの《グッド・タイムズ》が好きだ。

バーナード・エドワーズによる4小節のベースのパターンが延々と繰り返され、これにナイル・ロジャースのリズムギターが絡む、ゴキゲンなディスコ・ナンバーだ。



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ノリをキープすることが難しいベースライン

クイーンのファンが、この曲を聴いたら、《アナザー・ワン・バイツ・ザ・ダスト(地獄へ道づれ)》のベースラインと酷似していることに気がつかれることと思う。

それもそのはず。

クイーンのベーシスト、ジョン・ディーコンは、シックのこの曲のベースラインをパクッ……、いや、参考にして作ったのだそうだ。

しかし、同じように聴こえるベースラインでも、シックとクイーンでは著しくニュアンスが違う。

クイーンのベースは、細かな16分音符は省略されているため、平板な印象が拭えないが、シックのラインは、音符も休符も、かなり複雑で細かい。
聴くぶんにはゴキゲンだが、このノリをベースで出すのはかなり難しい。

しかも、8分以上、延々とこのパターンを繰り返すのだ。

バーナード本人は天然で弾いているのかもしれないが、我々ベーシストが、このノリを8分もの間キープしつづけるのは、いや、それ以前にこのベースラインの音符を間違えたり遊びをいれずに8分間キープしつづけるには、かなりの集中力を要する。

音符や休符の位置にばかり気を取られていると、今度はノリのほうがおろそかになってしまう。

しかし、逆に言えば、この難しいがゴキゲンなベースの4小節パターンはベースの練習にはもってこいなフレーズといえる。

・ノリの維持、
・運指の訓練、
・リズムキープの訓練、
・集中力の養成、

などなど、ベーシストに必要な「基礎体力」を培うにはもってこいの素材といえる。

この曲にあわせて毎日ベースを弾けば、半年、いや、1ヶ月でもかなりリズム感とグルーヴ感が養われるのではないかと思っている今日この頃。

慣れてくれば、ウォーミング・アップにも最適なベースラインだとも思われる。

グランド・マスター・フラッシュ

私?

昔、練習してましたよ~。
ただし、シックの《グッドタイムズ》ではなくて、グランド・マスター・フラッシュの《ザ・ホイールズ・オブ・スティール》に合わせて。

そう、グランド・マスター・フラッシュも、この曲をラップのネタにしていたのですね(ちなみに、よく聴くとクイーンのベースラインもネタに使われている)。

じつは、この曲のベースラインがシックのものだと知ったのは、つい最近のことで(汗)、それまでは、グランド・マスター・フラッシュのゴキゲンなナンバーだと思っていた私(汗)。

で、今ですが、ときたま、ウッドベースのウォーミングアップにこのベースラインを使わせていただいたいます。

なかなか、太くてタフな弦に対しては、右手の指の良い運動になります。

スムースに弾けたときは、弦とお友達!になれた感じがして(特に4弦と2弦)、なかなか気分が良いものです。

もし、いまいち自分のベースには持久力もノリも足りないと思っているベーシストは、守備ジャンルを問わずにチャレンジされてみては如何?

記:2005/05/05(from「ベース馬鹿見参!」)

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