カフェモンマルトル

text:高野雲

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ブルー・バラード/アーチー・シェップ

      2017/04/24

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ブルー・バラード (紙ジャケット仕様)Blue Ballad

やり過ぎシェップ

このアルバムのシェップは、言ってみれば、トゥー・マッチ。

やり過ぎ。

♪うわわわわぁ~、うぉぉぉぉ~

このような過剰なヴィブラートのかかったシェップのテナーに、皆さんご存知の、バラードを吹かせ、リズムセクションにもどうだ、熱量あるだろ!と汗飛び散る演奏。

んでもって、このジャケット。
何からなにまで下品です(笑)。



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酩酊サックスを酩酊しながら聴くのは悪くないかもしれない

シェップは昔にはない風格は確かに出ているかもしれないが、典型的なスタンダードをビブラート過多な吹奏するのは、やっぱり似合わないし、彼の本質ではない。

日本人に受けそうなことをやらせているのがミエミエ。

プロデューサーの人、あるいはレコード会社、絶対狙いすぎです。
過剰過ぎます。

これ聴きながら、「うーん、シェップのバラードは、やっぱいいねぇ」だなんて言ってブランデー転がしているおっさんがいたとしたら(いないと思うが)、品性疑います。

音とジャケットとコンセプトが相乗効果で下品なんだよな~。

でも、ゴールデン街なんかで酩酊しながら、シェップのこの酩酊サックスを聴くのは悪くないかもね。

ジョン・ヒックスのピアノに、ジョージ・ムラーツのベースも悪くないし。

悪いのは、このジャケットだよ、ジャケット。

10年ぐらい前のゴールデン街、あるいは四谷荒木町の泥臭いジャケットだったら、中身の評価は180度変わるかもしれない(笑)。

album data

Blue Ballad (Venus Record)
- Archie Shepp

1. Little Girl Blue
2. More Than You Know
3. Blue In Green
4. Blue And Sentimental
5. Cry Me A River
6. If I Should Lose You
7. Alone Together

Archie Shepp (ts,as,vo)
John Hicks (p)
George Mraz (b)
Idris Muhammad (ds)

1995/11/24&25

記:2009/03/14

追記:シェップはやっぱりコレでしょう

昨日は、ぶにょぶにょしたシェップのバラードばかり聴いて、アタマがクラクラしかけていたので、本日は、コレを聴いてアタマをスッキリさせた。

豪快、爽快。

やっぱり、シェップはパワフルに吹きまくってこそシェップ。

いいぞ、シェップ、頑張れシェップ!と、手に汗握るA面。

記:2009/03/15

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