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ジャズと映画とプラモの日々:高野雲

生聞59分/憂歌団

      2018/08/15

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生聞59分

ツカミどころ一杯

ライブ冒頭の「わん、つー、すりー、わん、つー、すりー…」に対して、客の「わん、つー、すりーしか言えんのか!」の突っ込みの掛け合い。

さらに加山雄三のカバーで、「ぼくは君を死ぬまで離さないじょぉ~、 いいだろぉぉん?」に「おぉぉぉ!(笑)」となったり、脳内のヒューズがブッ飛んだような絶叫を楽しめる《おそうじおばちゃん》にエキサイティングしたりしていましたが、《シカゴ・バウンド》は染みる、泣ける、しみじみと良いです。

くるくる変わる脳内風景

学生時代に、テネシー州・メンフィスに滞在したことがあるんですが、自然とミシシッピ川やビールストリートの風景が眼前に甦り、この曲の感動の増幅装置になっちゃたりしています。

変化することのない広大な風景が、まったりじわじわと絶望的な気持ちのボルテージをゆっくりと増幅させるのでしょう。

内田勘太郎の素晴らしいスライドギターも、また同じく。

テキサスの盲目ブルースマン、ブラインド・レモン・ジェファーソンを聴き始めたのも、この曲がキッカケでしたね。

ただ演奏されているギターそのものは、どちらかというと、ビッグ・ビル・ブルーンジーを感じてしまう。
ブルーンジーの「陽性」なギターと木村充揮のギターは相似形。

下品そうだが、じつは洒落ている。

脳内風景が、大阪になったりミシシッピになったりシカゴになったりと目まぐるしく変化し、忙しい。
だから楽しい。

あっという間の「59分」だ。
こんなにエキサイティングで楽しいブルースのライヴアルバム、ありそで実はそんなに無い。

album data

生聞59分(SHOW BOAT)
- 憂歌団

1. マディ・ジャンプス・ワン
2. イフ・アイ・ディドゥント・ラヴ・ユー
3. 俺の村では、俺も人気者
4. 10$の恋
5. シカゴ・バウンド
6. パチンコ-ランラン・ブルース
7. スティ・ウィズ・ユー・フォー・エバー(君といつまでも)
8. ローリン・アンド・タンブリン
9. イン・ジ・イブニング
10. おそうじオバチャン
11. ひとり暮らし
12. 嫌んなった
13. いこま
14. 憂歌団のテーマ

木村充揮 (vo,g)
内田勘太郎 (g)
花岡献治 (el-b)
島田和夫 (ds)

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>>ヤング・ビッグ・ビル・ブルーンジー 1928-1935

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