カフェモンマルトル

text:高野雲

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ソウル・オブ・マン/マーティン・スコセッシ

      2017/08/09

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guitar

2003年にブルース生誕100年を記念し、マーティン・スコセッシ製作総指揮のもと、音楽を愛する監督たちがアメリカの音楽のルーツであるブルースをそれぞれの熱き想いで綴った7本のドキュメンタリー集「THE BLUES Movie Project」の中の1本、『ソウル・オブ・マン』。

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その中の1本、『ソウル・オブ・マン』は、「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」のヴィム・ヴェンダース監督の作品で、ブラインド・ウィリー・ジョンソン、スキップ・ジェームス、J.B.ルノアーの3人の生涯を描きだす。

ブラインド・ウィリー・ジョンソン好きの私は、一時期、コンプリートボックスのライナーを読んだり、雑誌などで彼の記事を読んでいた甲斐あってか、彼のドキュメンタリ―映像は、私の想像の中のものとほぼ一致していてうれしくなった。

J.B.ルノアーのフレンドリーでしなやかなギターとヴォーカルが焼きつけられた貴重なフィルムも、一見の価値アリ。

しかし、なんといっても、面白かったのは、スキップ・ジェームスのドキュメントだ。

伸びる高音、独特なヴォイスで、ヒタヒタと我々を包みこむように歌うスキップ・ジェームスがレコーディングし、ブルースマンをやめ、そして、71年のニューポート祭で「発見」され、ステージで大勢の観衆をギター1本とヴォーカルだけで魅了しつくすシーンは圧巻だ。

この『ソウル・オブ・マン』を観たことによって、私はますますスキップ・ジェームスが好きになった。

ちなみに映画でも描かれていた、1日で18曲を吹き込んだ内容は、このCDにコンプリートされている。

とにもかくにも、ボイジャーの打ち上げシーンから始まる『ソウル・オブ・マン』は、ブルース好きには、たまらない魅力を放つ映像に違いない。

これに、感銘受けた人は、是非、ブルースプロジェクトのボックスセットもどうぞ。

ちなみに、私は、この中の3本を所有しており、購入後に、セットで出ていることを知ったので、ボックスで買いなおすのも3本ダブるし、かといって、残り4本、単独で買い集めようかな、と現在、悩み中。

ブルース好きは、1本買って、全部欲しくなるよりは、一気にドカッとボックス買いしてしまったほうが、後のことを考えるとお得かもしれない。

記:2008/07/30

 - ブルース

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