カフェモンマルトル

ジャズと映画と本の日々:高野雲

爆裂バッハ~ファジル・サイ

      2015/05/26

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シャコンヌ!〜サイ・プレイズ・バッハシャコンヌ!〜サイ・プレイズ・バッハ

トルコ出身のピアニスト、ファジル・サイのピアノが面白い。

一言でいうと、ぶっ飛んでます。

型破りのピアノ自由人、ですね。

奔放というか、壁を突き破っているというか、のびのびと自由に音が空間で踊っているというか。

ようするに、堅苦しいクラシック的なイメージは皆無なんですよね。

当たり前ながら譜面化された既成の曲を演奏してはいるんだけれども、なんていうか微妙に危なっかしいところもあったりするので、聴いていると常にハラハラしてしまう。

このハラハラさは、即興演奏に接しているときのハラハラさに近いかもしれない。

足を踏みならしたり、唸ったりしているところはキース・ジャレットのよう。まるで、身体の全器官を通じて音を発散させようとしているかのよう。

しかし、それゆえに表現のダイナミックレンジは広い。

こういう奔放なバッハもイイもんです。

《イタリア組曲》なんかもう最高!

爽快!

下手なダンスミュージックよりもグルーヴしているかもしれない。

クラシックの文脈の中においては、おそらく彼は破天荒なヤンチャ坊主なのだろう。

決して優等生タイプではないだろうね。

でも、こういう爽快&爆裂バッハもたまには良いもんです。

バッハ、ピアノ弾きというと、どうしても特に日本では、グールドの名前が最初に出てくる傾向があるが、グールドだけがバッハじゃないんだぞぉ〜。

もちろん、私もグールドのバッハの全集は持っていて、折に触れて聞いてはいます。

だからこそ。

そういうグールドに耳慣れた耳で聴くと、さらに両者の個性が際立って面白く感じるんだよね。

バッハを聴きたい、という人にもおすすめですが、それ以外にも「血行を良くしたい」「すっきりとした気分になりたい」という人にもおすすめなのです。

ファジル・サイの『シャコンヌ!』は。

記:2005/09/18

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