フライ・オン・ザ・ウォール/AC/DC - カフェモンマルトル

カフェモンマルトル

ジャズと映画とプラモの日々:高野雲

フライ・オン・ザ・ウォール/AC/DC

      2018/09/04

Pocket

Fly on the WallFly on the Wall

揺れ一発

AC/DCの過渡期ともいえるべき時期に出た、10枚目のアルバム『フライ・オン・ザ・ウォール』は、「揺れ一発」で聴くアルバムだ。

ラフで完成度が低いとか、曲が地味とか、方向性がよく分からんといったように、ファンからは評価の低いアルバムなことは否めない。

でも、私は大好きなんだなぁ。

♪アイアイア~・シェイク・ユア・ファンデーションズの、♪アイアイア~がメチャクチャ好きでね。

あと、最初に聴いたAC/DCのアルバムがコレだったということもあるかもしれないけれど。

重たいドラム

発売当時、はじめてコレを聴いたときに、一発で私を虜にしたのは、重たいドラムのインパクトだった。
ギターやヴォーカル、メロディはそっちのけで、ドスン・ドスンと迫ってくる迫力のドラムにしびれた。

ドラマーがフィルラッドから、「ソナー・ドラムの鬼」といわれるサイモン・ライトにチェンジしたときの作品だということを知ったのはずいぶんと後になってから。

たしかに、この『フライ・オン・ザ・ウォール』は、『バック・イン・ブラック』や『悪魔の招待状』のようにキャッチーな曲には出会えないアルバムかもしれない。
しかし、メロディラインよりも、ドラムとギターの「ズドン!」、あるいはCD時代になるとヌケが良くなった「スカン!」が気持ちよく、リズム楽器の音色だけでも聞けちゃうんですね。

たしかに、シングルカットしにくい曲群というか、一回聴いただけで覚えてしまうほどキャッチーな「名曲」はないかもしれない。
もっとも、私は《シェイク・ユア・ファンデーション》や《シンク・ザ・ピンク》は、スッと入ってきたけれど。

でも、うーん、それでもツカミに欠ける曲ばかりだよ、と思う方がいらっしゃれば、うん、とりあえず耳をメロディからドラムにスイッチさせてください。
この地響きのようなシンプルだが重たいリズムの迫力に揺れよう。

やはり、このアルバムは、「揺れ一発」で聴くアルバムなのだ。

記:2009/07/26

album data

FLY ON THE WALL (Atlantic )
- AC/DC

1.Fly on the Wall
2.Shake Your Foundations
3.First Blood
4.Danger
5.Sink the Pink
6.Playing with Girls
7.Stand Up
8.Hell or High Water
9.Back in Business
10.Send for the Man

Brian Johnson (vo)
Angus Young (lead guitar)
Malcolm Young (rhythm guitar,backing vocals)
Cliff Williams (b,backing vocals)
Simon Wright (ds,per)

Released:1985/07/28
Recorded:1984/10月-1985/2月
Mountain Studios, Montreux, Switzerland

関連記事

>>バック・イン・ブラック/AC/DC

 - 音楽