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ジャズと映画と本の日々:高野雲

非実力派宣言/森高千里

      2017/05/30

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非実力派宣言非実力派宣言/森高千里

最初はあまり好きではなかった

強制的な睡眠学習のせいで(おかげで?)、私は、森高千里のファンになってしまった。

正直、私はデビューしたての頃の森高ってあまり好きじゃなかったんだよね。
映画『あいつに恋して』や、ポカリスエットのCMに出演していた彼女を見て、な~んか暗い感じの女の子だよなぁ、と感じたのが第一印象。

その後、しばらくして、コスプレして、白い手袋して手をゆらゆらと回して「今度私どこか連れてってくださいよ」でしょ?(笑)
なんか、無理しているよなぁ、すげぇ違和感あるよなぁと思っていたものだ。
ところが、森高大好きな友達の家に泊まったときの翌朝、目覚めると、突然私は森高が、いや、《今度私とこか連れてってくださいよ》が好きになっていた!



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睡眠学習

というのも、起き掛けの私が寝ぼけて歌った歌が「♪今度私~」らしいのだ。
そして次の瞬間、「ほら、あの、女が男に連れてっての歌かけてよ」と友人に頼んでいたのだ。

そのときの友人の得意げな顔が忘れられない。

彼は、私が寝ている間じゅう、ずっと《今度私どこか連れていって下さいよ》をリピートさせていたらしいのだ。
私が寝ている間、森高の歌を睡眠学習させてたのね。

友人の部屋で、「森高だ、千堂あきほだか知らないが、なーにが学園祭のクイーンだよ」みたいなことを酔っ払った私は言っていたらしいのね。
それに腹を立てた森高ファンの友人のささやかなレジスタンスだったわけ。一晩中の睡眠学習は。

睡眠学習の成果

それにしても、睡眠学習…ってそんなに効くものなのか?

あんまり、睡眠学習の効果を信じていなかった私でも、喉が渇いたら自然に水に手が伸びるのと同じような感覚で《今度私どこか連れていって下さいよ》が聴きたくなったんだもの。

結局その日は、一日中、冒頭の、「あっ、そうだ。今度私どこか連れてってくださいよ」のセリフや、直後の「♪だぁだぁ、だぁだぁ」の声のサンプリングや、「♪でもあきらめないわ、デートしてくれるまで」のところが頭から離れず、何度もリピートして聴いたかな。

この気になる歌が入っているのが『非実力派宣言』です。
翌日CD屋で買い求めたのは言うまでもない(笑)。

そして、その後(いまでも)、私は熱烈な森高ファンであることも言うまでもない(笑)。

《夜の煙突》もカバーしてるよ

この『非実力派宣言』は、まだまだ歌がうまくなる前というか、はっきり言って稚拙な歌唱力をカバーするために、曲の良さや、キャラや、切り口&アイディアで糊口をしのいでいる感は否めない。

あきらかに、今だに恥ずかしくて、チープすぎて聴けない曲も何曲かはある。アルバムのタイトル曲も、あまり好きじゃないしね。

しかし、カーネーションの名曲《夜の煙突》のカバーも収録されているので侮れない。
この曲、カッコいいよね。

B級、チープな感覚の漂いまくるアルバムだが、各所に様々な工夫が施されている。
私が睡眠学習で森高のファンになった記念すべき、かつ思い出深いアルバムが『非実力派宣言』なのだ。

記:2009/10/28

 - 音楽

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