カフェモンマルトル

text:高野雲

*

湯上りには、GALAXY 2 GALAXYの《Hi-Tech Jazz》が気持ちいいのだ。

      2016/05/03

Pocket

hikari

肌寒い季節もようやく遠ざかり、太陽が照りつけるほどの陽気ではないにせよ、じわじわと汗ばむ季節になってきた。

そういったある1日。
なんだか肌がベタつくので日に3度風呂にはいった。
3度目の風呂は夕暮れ時。

風呂上がりにアイスを食べたくなったので、近所のコンビニへ。
下駄をカランコロンさせながら、ガリガリくんのソーダ味、そして浴衣の袖にしのばせてあるiPodからは、GALAXY 2 GALAXYの《Hi-Tech Jazz》。

ほかほかと温まった身体に、キンとくるガリガリくんと、チープな音色の組み合わせがかえって気持ち良い《Hi-Tech Jazz》。この組み合わせが、なんともたまらん、というか超気持ちが良い。
身も心も洗われる気分。

A Hi-Tech Jazz CompilationA Hi-Tech Jazz Compilation

《ハイ・テック・ジャズ》というタイトルから、ジャズっぽい演奏を連想しがちだが、ジャズマニアは、あまり「ジャズ度」は期待しないほうが良い。
というより、サックスが主旋律を彩る、いわば「ジャズっぽい要素」があるのみで、サウンドはギンギンなデトロイトテクノといっても良いだろう。

今の20代の若者からしてみれば、既にオールドなテクノになってしまっているのだろうが、これ、一時期流行ったんですよ。

私なんかは、デートに出かけるときのわくわく感をこの曲とリンクさせながら気分を高揚させていたもんです。

サウンドは、というと、簡単に括ってしまえば、軽やかで、適度にチープでダンサンブル。至るところに挿入されるオブリガードなんて、まるで一昔前のゲームのような音で、音色と速度を変えれば、シューティングゲーム「ゼビウス」で敵の戦闘機が爆発したときの音を連想する人もいるかもしれない。

個人的には、一昔以上も前のゲーセンのイメージ。よて、タイトルの“ハイテック”のイメージからはほど遠いかもしれない。

しかし、そこがイイんだな。

シンプルなパターンのループが、じわじわと高揚感を増してゆき、いわゆる肉体的訓練の末に獲得した職人的技量を人力演奏で披露する「ジャズ」とは一線を画するセンスのみで形成された音ゆえ、アコースティックなジャズのみを愛好する人にはまったくオススメできない内容だが、「フォーマット」の対するこだわりよりも、単純なる「快楽」や「刺激」を求める感性の人には、この気持ち良さはきっと分かっていただけるのではないかと思う。

今、手軽に聴ける音源といえば、日本盤のコンピしかないようだが、オシャレで快適な気分を手っとり早く手に入れたい人は、是非、この曲を手もとのポータブルオーディオにストックしておいて欲しい。
もっとも、下町の商店街を「下駄に浴衣にガリガリ君」では、まったくオシャレではないので説得力ないのだが……。

今回は、たまたま夕暮れ時に聴いてシックリときたのだけれども、普段の私はどちらかというと朝にかけることが多い。よっしゃ、今日も一日頑張るぞ!って気分になれるんだよね。

記:2011/05/21

 - 音楽 ,

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。