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ジャズと映画とプラモの日々:高野雲

バド・パウエル、2つの《アイ・シュッド・ケア》

      2018/04/11

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絶頂期と中期。どちらも良い!

バド・パウエルが弾く《アイ・シュッド・ケア》といえば、真っ先に思い浮かぶのは、ルースト盤の『バド・パウエル・トリオ』(バド・パウエルの芸術)だと思います。

絶頂期のパウエル特有の高貴なロマンティシズム漂う演奏で、『ジャズ・ジャイアント』の《アイル・キープ・ラヴィング・ユー》のようなタッチの演奏が好きな人にはタマラン内容だと思うんですよね。

しかし、パウエルの《アイ・シュッド・ケア》は、このタイプの演奏だけじゃないんですね。

まったく違うテイストの《アイ・シュッド・ケア》もパウエルは演奏しています。

中期のVerveに残した『ブルース・イン・ザ・クロゼット』というアルバムに。

このアルバムは、絶頂期の超絶技巧が影をひそめ、その変りに、ほの暗くダークで重たいピアノになりはじめていた頃に吹き込まれた演奏が収められています。

絶頂期の頃の演奏とはまるでテイストが異なり、ここでの演奏はリズミックで楽しげ。

しかし、どこかリズム的にふらついたり、ミスタッチしそうな箇所もあり、正直、危なっかしいといえば危なっかしい。

しかし、そこがまた良いんですね。

こういう味わいはパウエルにしか出せない味わいです。

両方のアルバムをお持ちの方がいらっしゃれば、ぜひ聴き比べてみてください。

記:2013/09/19

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