カフェモンマルトル

text:高野雲

え?!ジャズ喫茶「メグ」がなくなる?!~四谷「いーぐる」開店50周年パーティにて

   

Pocket

四谷「いーぐる」開店50周年パーティ

先ほど、四谷のジャズ喫茶「いーぐる」の開店50周年(と、マスターの後藤雅洋さんの古希のお祝い)のパーティから帰ってきたところです。

できれば、そのあとの打ち上げにも参加したかったのですが、今度は夜から、また別のパーティがあるので(両親の金婚式)、涙を飲んでいったん帰宅。急いでコレを書いているという次第であります。



スポンサーリンク



笑顔の後藤さん

東京FM11階の「ジェットリーム」にて催された「50周年記念パーティ」は盛況で、とても楽しかったです。

久々に「いーぐる」常連の方々や、ジャズ業界の方々とお会いすることができて懐かしかったのですが、のみならず、最近「ジャズをサボリ気味」の自分が妙に恥ずかしくなり少し反省。明日からはもう少し「ジャズ濃度」の高い生活に戻ります。

会場にいらした様々な方から、心あたたまる祝辞の数々。

私も指名されて、何も話す内容を用意していない中、しどろもどろの状態でマイクを握らせていただきました。

ほか、ピアノや、ヴォーカル、トランペットの演奏もあり、マスター後藤さんの人脈の広さと、「いーぐる」を愛する様々な方々に囲まれ、幸せそうな後藤さんの笑顔がとても印象深かったです。

終始、柔和な笑顔を浮かべられている後藤さんですが、「柔和な笑顔」といえば、そうそう、今回のパーティの「引き出物」の豪華景品のひとつに「いーぐるに花束を」をいう小冊子があるのですが、この本の表紙をご覧ください。

表紙を飾るのは、ラズウェル細木氏による素晴らしいイラスト。
このイラストで描かれる「だいぶ柔和になりました~」のほうの後藤さんの表情が素晴らしい!

まさに、いま現在の後藤さんのお姿を的確にとらえられています(とはいえ、まだ怖いけど……)。

「敵対マスター」寺島靖国参上!

会場には、「いーぐる」と「敵対関係」に当たる、吉祥寺の「メグ」のマスター・寺島靖国氏もいらしてました。

寺島さんの「オレ、本当は今日、ここには来たくなかったんだよね」といって会場を爆笑させた冒頭の語りから始まる祝辞は、毒がありつつも愛情溢れるユーモラスな語りで会場を沸かしておりました。

その中できになる一言が。

「来年の2月でメグを閉店する」

え?! 本当なんすか?!

茂串さんの「ベイシーの二番煎じ」説

吉祥寺の老舗ジャズ喫茶「メグ」は、1970年開店ですから、後藤さんの「いーぐる」よりも3年後にスタートしています。

あと3年待てば「メグ」も50周年なのに……、なんて思っていると、次の祝辞で高田馬場「イントロ」のマスター・茂串邦明さんが、こう述べられておりましたよ。

「いったんつぶして、また新しい店を別のところでやるんじゃないの??」

つまり、こういうことです。

東北は岩手県一関市にジャズ「ベイシー」というジャズ喫茶がある。
この店は「日本一音が良いジャズ喫茶」ということで評判の店だった。
その「ベイシー」がずいぶん前に「閉店する」という噂が流れた。
都内のジャズ喫茶のマスターたちは、こぞって喜んだ。なにせ、「日本一音の良い店」がなくなるわけだから、音の良さを売りにする同業者としては嬉しくないはずがあろうや。
そこで、最後の「聴き納め」のために、同業者たちはこぞって一関「ベイシー」に参内した。
ところが、閉店したと思ったら、別の場所に店を出してやんの。
だから、寺島さんのことだから、また吉祥寺の別な場所に「ニュー・メグ」なんて出しやがんじゃないの?!(笑)
皆さん、「ジャズ喫茶のオヤジ商法」に騙されちゃいけないよ~(笑)

というようなご指摘。

うん、寺島さんだったらありうるかもしれない(苦笑)。

元気な寺島さん

ただ、寺島さん、後藤さんよりは年長だということは知ってましたが、来年で80歳なのですね(1938年生まれ)。

いや~、元気やわ~。

寺島さんとは、何度か番組にゲストにお招きいただいたこともあるので、

●関連記事
>>寺島さんの番組で「パーカー論争」勃発!

パーティ会場で「お久しぶりです」と寺島さんに挨拶をしたところ、「いや~、ひっさしぶりだね~、相変わらず元気そうだね~、元気、元気!」と返されましたが、むしろ寺島さんのほうが、若くて元気、元気!でしたよ。

「ジャズは人を元気にさせる」というようなニュアンスの内容を油井正一氏が書かれた本を以前読んだ記憶がありますが、まさにその通りだと思いましたね。

やっぱりジャズ喫茶のマスターはすごい!

それはそうと、後藤さん、寺島さん、茂串さんと、ジャズ喫茶界三大巨頭(?)のお話を伺っていると、御三者ともに、お話がとても面白いことに改めて気が付きました。

三者三様、それぞれ独自の個性と語り口をお持ちでいらっしゃる。
一流のジャズマンがそうであるように。

もちろん、皆さんラジオのパーソナリティ経験をお持ちだということも大きいと思うのですが、長年ジャズ喫茶を続け、長年常連客を魅了しつづけるマスターの魅力というものを改めて認識しました。

ああ、もっと「ジャズな日常」に戻らにゃならんと反省いたしました。

とにもかくにも、「いーぐる」マスター後藤雅洋さん、開店50年、おめでとうございます!
そして、これからまた50年、ずっとジャズ喫茶を続けて私たちに刺激を提供しつづけてください!

記:2017/11/11(ベースの日)

●関連記事
>>一ノ関のジャズ喫茶「ベイシー」で聞いたアニタ・オデイは、ドラムのブラシが迫力だった
>>東北ジャズ紀行/一ノ関「ベイシー」

 - ジャズ , , ,

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。