カフェモンマルトル

text:高野雲

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フル・ハウス/ウェス・モンゴメリー

      2017/06/05

フル・ハウス+3Full House

理想のメンバー

これぞ、熱演! そして、快演!

オクターブ奏法、代理コードを効果的に使ったモダンな響き、どんな時でもグルーヴ感を失わないソロ、などなど、以後のジャズギタリスト達に、大きな影響を与えたウエス・モンゴメリー。

そんな彼が、当時のマイルス・バンドのリズム隊、ホーンにジョニー・グリフィンという理想的なメンバーと共演したライブ。

ライブ・セッションなのにもかかわらず、まるでレギュラーバンドのような演奏のまとまり具合。それでいて各人のプレイの奔放さといったら!



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全員が熱く燃えている

熱くブロウするグリフィン。

どこまでもスインギーなケリーのピアノ。

ジミー・コブのドラミングも、彼にしては、熱量がかなり高い。

そして、猛然とスイングするウエスのギター。
圧倒的なテクニックと歌心に溢れている。

全員が熱く燃えている。

しかし、各人が目指すべき音楽の方向性が一致しているためなのだろう、演奏のバランスも申し分なく、奇跡的といっても良いほど、躍動感、エネルギー感、熱気といったジャズのオイシイところばかりが凝縮されたアルバムとなった。

やはり、1曲目の3拍子のタイトル曲や、ノリノリの3、4、5曲目あたりが、 このアルバムの顔なのだろうけど、個人的には、2曲目《アイヴ・グロウン・アカスタムド・トゥ・ハー・フェイス》のしんみりしたギター・ソロも素晴らしい。

記:2002/03/18

album data

FULL HOUSE (Riverside)
- Wes Montgomery

1.Full House
2.I've Grown Accustomed To Her Face
3.Blue'n' Boogie
4.Carlba
5.Come Rain Or Come Shine (take 2)
6.Come Rain Or Come Shine (take 1)
7.S.O.S (take 3)
8.S.O.S (take 2)
9.Born To Be Blue

Wes Montgomery (g)
Johny Griffin (ts)
Winton Kelly (p)
Paul Chambers (b)
Jimmy Cobb (ds)

1962/06/25

 - ジャズ ,