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ジャズと映画と本の日々:高野雲

オール・カインズ・オブ・ウェザー/レッド・ガーランド

      2017/05/23

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All Kinds of WeatherAll Kinds of Weather

天気と季節のアルバム

レッド・ガーランドの『オール・カインズ・オブ・ウェザー』。
タイトル通りの選曲で、「天気(と季節)」に関する曲を集めたアルバムだ。

アルバム全編、楽しくガーランドのピアノを味うことが出来るだろう。



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季節に関係なく楽しめる

ずんずんと前へ前へと突き進むチェンバースの太いベースに、しなやかなアート・テイラーの軽妙なブラッシュ・ワーク。

抜群のサポートを得て、軽快にスイングるするガーランドのピアノは、どの曲も本当に気持ちが良い。

ブロックコードでテーマのメロディを奏でる一曲目の《レイン》が個人的には好きだが、
夏に聴くなら《サマー・タイム》、
秋に聴くなら《ティス・オータム》、
冬に聴くなら《ウインター・ワンダーランド》といったところか。

べつに季節関係無しに聴いても良いんだけど、ま、それは気分の問題ということで。

特に、《ウインター・ワンダーランド》は、ラストに《ジングル・ベル》の最初のワン・フレーズを添えるところなんて、ニクイですね。

TPOに合わせればお洒落なBGMにもなる

レッド・ガーランドのシングル・トーンとブロックコードの美しさは、何もこのアルバムに限ったことではないが、やはり、このアルバムに関しても、彼のピアノはウキウキした嬉しい気分にさせてくれることには変わりないわけで。

パーティのBGMとして。
あるいは、季節に合わせてTPOにあった曲を、このアルバムから選曲しても良いかもしれない。

しかし、季節に関係なく、オール・カインズ・オブ・シーズンで楽しんで欲しいな、と思うのがガーランド・ファンとしての本音でもある。

チェンバースのベース

そして、他のプレスティッジから出ているガーランドのピアノトリオものの中でも、比較的ベースの音が大き目なバランスでレコーディングされているようにも感じられ、ベース好きにとっては嬉しいことに、チェンバースが奏でるベースラインがよく聞こえるのだ。

ガッシリとした頼もしい低音で、演奏を牽引してゆくチェンバースのベースだけでも聴けてしまう曲もあるほど。

ガーランドのピアノにちょいと食傷気味になった場合は、チェンバースのベースに耳の比重を傾けてみよう。

記:2009/05/21

album data

ALL KINDS OF WEATHER (Prestige)
- Red Garland

1.Rain
2.Summertime
3.Stormy Weather
4.Spring Will Be A Little Late This Year
5.Winter Wonderland
6.'Tis Autumn

Red Garland (p)
Paul Chambers (b)
Art Taylor (ds)

1958/11/27

 - ジャズ ,

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